食いしんぼsanaの「舌の記憶」

「舌の記憶」を中心に、日々感じたことを、
ゆるゆるとつづっていきます。

料理の神さま

2008年08月20日 | ファミリー&女性部会
政右ヱ門に泊まった翌朝、駅まで板長さんに車で送ってもらう。
板長さんはお宿のご主人でもあることがここで判明。恐縮する。
日本で唯一、料理の神さまをお祀りする「高家神社」が、
近くにあるというので、寄り道して案内してもらう。

食に関するメーカーさんや飲食店はもちろん、
調理師免許を目指すひとや料理上手になりたい主婦まで、
さまざまなひとが全国から訪れてお参りしていくとのこと。
奉納された絵馬にも「ふぐの免許に受かりますように」とか、
「醤油がおいしく醸造できますように」とか書いてある。
「新婚なので彼においしいごはんを作ってあげられますように」
なんていうほほえましいものまで。けっこうみんな真剣だ。
わたしはさいせんを投げつつ、
「おいしいものに、いつまでも恵まれますように」と、
いたってゆるーいお願いごと。

政右ヱ門のご主人は、
毎年11月に高家神社で行なわれる「包丁式」という神事にも参加。
食文化の向上を願って、いろんな神社で行なわれているみたいで、
ご主人も遠方に足を運ぶことも度々なのだとか。

「魚に直接手を触れないでさばいていくんだけど、
これが難しくてね。剣みたいに長い包丁を使うんだけど、
以前はよくあごを切って血だらけになったりしたものだよ」とご主人。

そういえば神奈川県の三浦にも、
食の神さまを祀る海南神社があったなと思い聞いてみると、
そちらはどうやら高家神社の分祀のようす。
同じ神さまを祀ってあるはずなのに、飾ってある絵を見ると、
高家神社はスリムで賢そうなのに対して、
海南神社は飽食の限りを尽くした麻原彰晃そっくりで、
いかにもあやしい雰囲気。まあこっちのほうが見た目は効きそうだけど。

写真は、
包丁塚(関西バージョン・先端がとがった柳刀包丁)の前で、
ご主人と記念撮影をするわたし。
向かい側には関東バージョンの角型の包丁塚もありました。
コメント
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