昨日から、世間ではコメ売り場が空っぽになっているらしいとの情報で、今朝になるとせっかちな夫が動き出しだ。
夫は「電話問い合わせ魔」なので、あっちこっちお店に電話して米の在庫を聞いている。
まず、某イオンは在庫ゼロとのことであった。
次に、我が家から片道26kmのホームセンターでは、いくらかあるとのこと。
どんなのがあるかと聞くと、たとえば茨城産の米ならあるそうだ。
そして、次に自宅近辺の駅から離れたスーパー(自宅から5kmくらい)では、2kg入りの米がいくつかあるとのこと。例えば魚沼産コシヒカリだそうだ。
魚沼産コシヒカリって、普段でも高くて手が出ない。
うちはだいたい新潟産や佐渡産のコシヒカリを買っており、5kg2200~2400円くらいだったと思うが、魚沼産は3000円以上している。
うちで、最後に米を買ったのは1か月くらい前だと思うが、それ以降、米は全体的に値上がりしているそうで、魚沼産なんかもっともっと高くなっているのだろう。
これらのお店は、これから通常の米がいつ入荷されるのかは不明だとのことだ。
夫が、2kg入りの魚沼産を買いに行こうかというので、車で買いにでかけようと思って着替えをし始めたのだが、やはり魚沼産だと高すぎるだろうと思って行くのはやめた。
「いつ入荷するかわからない」と多くのスーパーでは言うのだが、これは電話に出た店員さんにはわかるわけがないのであって、入荷の見通しが立たないと言う意味ではないと思う。
私は以前小さいスーパーで働いたことがあるが、生鮮食品は発注すると翌日に入荷し、生鮮でないものは1日おいて入荷された。パートのおばさんが売り場の在庫をみて、基本の陳列数量に足りない商品を確認し、端末の装置で不足分を注文するのである。
もしそのような方式だとすると、金曜日に全部売れてしまったら、土曜日に確認して発注をかけ、入荷するのは月曜日ということになるのだ。
常備品はそんな感じだが、季節物やセール品などは発注しなくても、ある程度のまとまった数が勝手に入荷されるのだった。
で、いつどれだけ店から発注し、いつ入荷するのかを知るには、バックヤードにあるパソコンなどを調べればわかると思うが、それは店長や責任者のような人が見るだけで、たまたま電話の近くにいたパートの品出しおばちゃんやレジ係の人などが、調べられるわけではないのだ。
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わが家は別に米は無くても大丈夫なのだが、実は実家の92才の母が、昨日台風通過後に米を買いに行ったら空っぽで、パックのご飯も何も売っていなかったそうだ。
母の場合は、やはりギリギリになるまで買わない人であり、年寄りなので米をぶら下げられないので、リュックサックに入れて戻ってくる。米はいつも2kgであり、これで約1か月もつそうだ。
高齢の母は、自宅のそばのスーパー以外には買いものには行けないので、ここで米がなければもうずっと無いままということになる。
ならば、2kgの魚沼産コシヒカリくらいは、こっちから持って行ってやってもいいかと思う。
田舎のスーパーも空っぽというのだけど、2~3日のことならば問題ないが、ずっとだとさすがに母も困るだろう。これはちょっと様子見で、もし手に入らなければ、次の週末になんとか手に入れて持参しようと思う。
うちで5kgのを買って小分けして実家母のところに持って行っても良い。
実家母は、もしこのまま売っていなかったら、バナナやそうめんを食べればいいと言っているが、さすがに92才の1人暮らしの高齢者には、米をちゃんと食べさせてやりたいと思う。
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それにしても、夫のようにあわただしく、スーパーに残っているわずかな米をいち早く求めて突進していくのもどうなんだろう?
もし夫と私が、今朝からあわてて車で乗りこんで、小袋の米を2つくらい買っていったら、それもまた米不足に拍車をかけることになりかねない。
もしかしたら、実家母のような高齢者が2kgの米を必要としているかもしれない。老人は大きな袋はもてないのだ。
できれば、自宅の米が無くなる当日に、いつも通りに買いに行き、普通に買うことができたというのを望むのである。