山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。

神戸港の衰退

2020-01-24 01:03:27 | 放送大学

放送大学で「海からみた産業と日本」の勉強をしています。

ここで、ちょっと興味を持ったことを書きたいと思います。

それは、神戸港についてなのですが、神戸港は以前は国際ハブ港としてトップクラスの港だったそうです。

しかし、それが今は衰退してしまっているそうです。

代わりにトップクラスに躍り出ているのが、韓国の釜山港とのこと。

港の順位は、コンテナの取り扱い量を本数に換算して決めているそうです。

この順位だけに関して言うと、1980年に、神戸港は世界第4位、1990年も世界第4位。しかし、2000年には第20位に転落。さらに2013年には56位となってしまったそうです。

一方、釜山港では、1985年に世界第12位。1990年に世界5位と神戸港に迫ってきます。そして、2000年では第3位にのしあがり、2013年では第5位ですが、神戸港の約7倍の取り扱い量となっているそうです。

神戸港が衰退した理由としては、1995年1月に発生した阪神・淡路大震災によって港の機能が一時停止した際に、釜山港が一時避難的に利用されるようになったのがきっかけで、荷主企業が、釜山港のほうがコストがからないことに気づき、そのまま釜山港を使い続けているからだと言われているそうですが、それは本当の理由ではないそうです。

神戸港が復旧しても、神戸港の利用がのびなかった大きな理由は、

◎日本製品の製造拠点が国内から海外に移転していて、日本に産業の空洞化が始まっていたから だそうです。

その他の細かい理由として考えられるのは、

・コンテナ船が大型化し、日本の港では水深が足りない。

・日本の港湾荷役料が高い。

・日本の港湾は、24時間365日営業していない。

・港湾のコスト競争力が欠けている。

なども考えられるものの、それは本当の要因ではないとのこと。

「産業の空洞化」は、大きな問題です。

しかし、一方で、取り扱い量ではなく、金額をベースにした貿易統計を見てみると、日本はトップ5に入るような順位となっているそうです。

なぜならば、高額な自動車部品や電子部品などを輸出しているため、物品の荷物としての量が少なくとも、大きな利益を上げているということなのですね。(日本は高付加価値製品のみを輸出している。)

1980年代始めころまで日本国内から輸出されていた家電製品や衣料品などの工業製品は、今は日本からではなく、上海・香港・釜山港などから運ばれていくため、神戸港はそのような製品の取扱いには使われなくなったとのこと。

コンテナ取扱量では、2014年に上海が1位。釜山が6位だそうです。

東京湾は、日本では1番の取扱量の港ですが、世界では28位だそうです。

・・・・

ものすごい量の荷物を取り扱っている活気ある大きな港っていうのは、日本には無く、上海や釜山港などを見たら、すごいな~~と思うような光景なのかもしれない。

まあ、日本は「量より質ですよ」ってとこなのかな。

子供のころは、日本は資源はないけど、原料を買って工業製品を作って輸出して利益を得ている工業国なんだと教えられていた。

そんなのは、40~50年以上も前の話。小・中学校のころに習ったことは今では全く違った様相になっている。

しかし、放送大学のこの教科書も2016年版で、2014年ころのことまでの内容。今は2020年だから、今後も世界はどんどん変化していくだろう。

 

 

 

 

 

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