練馬区立美術館の「平田晃久 人間の波打ちぎわ」を見に行きました。
1階のエントランスに不思議な黄色いカーテンのようなものがかかっていました。
そのわきを通って階段を上り、2階の建築物の展示を見て下りてきました。
それから、黄色いカーテンの世界を通って1階の展示を見ましたが、
この床の黄色い波打ち際がきれいだったので写してきました。
床に記されている文字は平田晃久氏の言葉だと思うのですが、この黄色いカーテン(波)のデザインは、テキスタイルアドバイザー安東陽子さんという方のものらしいです。
テキスタイルデザイナー・コーディネーターというのは、建築家が設計する公共施設や個人住宅などにテキスタイルを提供する人で、生地・服飾雑貨・カーテン・壁材・カーペットなどインテリア素材の生地の織り方や染色方法・プリントの柄・デザイン・加工を企画設計する職種とのことです。(パソコンで適当に調べた範囲)
この黄色いカーテンの生地も、画像を拡大すると網のように見えて海を連想しました。
真珠の球のようなのは、波の泡にも見えてきれいですね。
建築家・平田晃久氏の建築のコンセプトは「からまりしろ」をつくることだそうです。
「からまりしろ」とは、はっきりと形作られる空間領域とは異なり、「ふわふわとした隙間の錯綜」なのだそうです。
この黄色い波がとてもきれいだったので、
本展の建築の展示よりも先に、この「波打ちぎわの波打ちぎわ」をご紹介することになりました。
この空間にはピアノの音(メロディーではなく一音一音)がゆっくり長く響いていて、不思議な世界を醸し出していました。
このピアノは、ここにいつも置かれているものだったと思います。
会場に響いている音そのものは、このピアノの音というわけではないのかもしれませんが、ここにピアノがあったから、そのような音響効果を取り入れたのかもしれません。
絶対音感のある人だと音程がくっきりと脳にしみこんでしまいそうな感じでした。
なかなか不思議な世界でした。
平田晃久氏の建築展示に関しては、また改めて、後で書こうと思います。
それにしても決断した判断力がまだ残っていたのが意外でしたね。
でも次のことを考えると一難去ってまた一難。
なんとか任期を全うしての引き際ですね。
次は誰になるのか?これと言って期待できる人もなく、日本はどうなることやら。