災害発生時を考える時、1安全の確保、2行動の確保、3行動の順であろうと思います。
1は、自宅であれば、家の耐震化や家具の固定。外出先であれば、安全なところに身を隠すというようなことが必要でしょう。
2は、寝ているときなら、枕元にライト・履物・めがねなどを置いて、すぐに行動できる準備を整えることが必要です。
そして、3の行動です。これは避難だけでなく、火を消す、ブレーカーを落とす、などといった行動も含まれますし、場合によっては自宅やその場に留まる判断も必要でしょう。
さて、非常持ち出し品には、何を揃えるか、一覧にしようと思いましたが、一時避難用とするか備蓄用とするか自分自身迷いはありますし、その人の体力、住んでいる場所、環境、避難所までの距離、家族構成、持病の有無などで変わってきますので、一覧にすることはあきらめました。
それぞれの道具のご紹介とします。
と言う訳で、まずは、ライト編です。
停電した夜はもちろん、日中でもビルの中や地下街などでは、暗くなることも予想されます。
防災用のライトを考えるとき、基本的には、
1.入手が容易な単三又は単四電池仕様
2.小型軽量
3.明るさよりも連続点灯時間重視
4.両手が自由になるヘッドランプが便利
5.防水性があること
6.電池交換が容易なこと
7.比較的安価
更に詳しく述べますと、
1について:CR123Aなどのリチウム電池は、自己放電が少なく長期保存できますので、いつ起こるかわからない災害用として保存しておくには有利です。しかし、いざ災害が起きると単三・単四電池より入手が困難と考えられます。
2について:防災用品は、あれもこれもと欲張ると持って逃げることができません。自宅備蓄品ならよいですが、非常持出用には小型軽量が望ましいです。
3について:明かりのないところでは、それほど明るいライトでなくても個人装備としては必要十分です。阪神大震災の経験者の話として、明るいものより長時間点灯するものが良いという記事を見ました。避難所生活では、明るすぎるとかえって他人に迷惑であったりもします。
4について:ヘッドランプは一般の人にはなじみが薄いですが、キャンプではヘッドランプが当たり前。災害時も同様と言えます。
5について:雨の中でも使えるものが良いです。
6について:電池切れの際、暗闇でも電池交換ができることが望ましいです。
7について:趣味ではないので高価なライトは必要ありません。安いほうがいいです。
ということを前提にして、具体的機種のご紹介です。
個人の主観によるものであることはご了承ください。
ヘッドランプ
FENIX HL20
単三電池1本仕様。明るさ3段階切替。各明るさは記憶されますので、明るさ切替の方法に戸惑うようでしたら、とりあえず中固定で使えば問題なし。
非常持ち出し袋には、このライトを入れています。
小型ライト1
FENIX E05
単四電池1本仕様。明るさとランタイムのバランスが取れていると思いますし、照射パターンも比較的見やすいと思います。
小さいので常時携帯してます。
小型ライト2
ABITAXタグライト
リチウムコイン電池CR1220 2枚仕様。とても小さくキーリングやケータイに付けて常時携帯が可能。
小さい分実用連続点灯時間は短いですから、不意の停電の緊急用で、非常持ち出し袋には上記のようなライトを入れておきたいです。
単四電池1本仕様でも大きいと感じる人向け。ただしあくまで応急用。
なお、停電はいつ起こるかわかりません。ライトはいつも携帯しているか、手の届くところに置いておきたいです。
枕元はもちろん、トイレと風呂場も必要です。トイレで用を足しいてるとき、風呂場で裸のときの突然の停電はあせりますよ。