以前に予告した
Jared Priceの
Toucanです。
仕様(実測・約)
全長:79mm
刃長:28mm(sheepsfoot)
刃厚:4.7mm
鋼材:154CM
重さ:39.5g(カイデックスシース込み47.5g)
仕上げ:bead-blasted
外観・仕上げ等
大きさは、80mmを切り、シースもぴったりと作ってあるので、とても小さい印象です。名刺と比較するとその小ささが分ります。
表面は、ビードブラスト処理され、つや消しで荒れた感じになっています。
刃は両刃です。この手のナイフでは片刃が多かったりするので、好感が持てます。
刃の側面にJP(Jared Price)のマークがあります。
ハンドルには2つのフィンガーグリップが付いており、二つのくぼみの間にマイナスドライバー、テールに釘抜き、背に栓抜きが付いています。
この他、背全体に滑り止めの切欠きが付いています。
中央の穴は、シースのロックと、ナイフを握った時の滑り止めを兼ねています。
厚みは4.7mmあり、小さい割りにしっかりとしています。
使用感等
まず、シースがハンドルの奥まで覆っているので、ナイフツールを抜きづらいです。ソングホールは付いていないので、なおさらです。
一方で、シースも小型で作りも良く、ナイフツールがパチンッとぴったりと収まるので、心地よいです。
デザインは、ネットで見ているときは、フィンガーグリップがあるため握りやすいかと思いましたが、実際に握った時は、最初違和感を覚えました。
マイナスドライバーの部分がやや長いので、私には指掛りがいまひとつであったようです。
しかし、フィンガーグッリプにあえて人差し指と中指を掛けようとせず、下の写真のように前側のくぼみに人差し指を掛け、峰に親指を当てて、後はハンドル全体を包み込むようにすると比較的握りやすいです。
ただし、この握り方ですと、刃の峰に親指がありますので、力は入れやすいですが、刃を食い込ませる作業には向きません。
下の写真のように2つのフィンガーグリップに人差し指と中指を斜めに添え、親指で中央の穴を押さえるようにすると刃全体が使いやすいです。
小さなナイフツールですから、ある程度の工夫は必要なようですが、フィンガーグリップがあるため、刃に指が当たってしまう不安はないです。
マイナスドライバーは、個人的には使用頻度は低いと思いますので、これをなくして更に握りやすいデザインですと良かったです。
また、マイナスドライバーをなくすことで、シースも短くでき、ナイフツールを抜きやすくなると思います。
栓抜きと、釘抜きは、シースに収めた状態で使用できます。刃を気にすることなく使用できるので、安心感があります。
まとめ
小さいながらもしっかりとしており、好感が持てます。
ナイフは小さいですが、全体に厚みがあり丈夫そうですので、釘抜きでこじる作業にも使えるでしょう。
個人的には上記のような改良したい部分もありますが、小型で丈夫ですので、アウトドアでのバックアップに、パーソナルサバイバルキットに最適ではないでしょうか。