山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

宮城商家の婚礼料理

2009年11月25日 | 
宮城製菓専門学校の学園祭では、毎年歴史ある料理はじめ、様々な研究展示がされています。

今年は「宮城商家の婚礼料理」。
それは、大正14年、亘理山田家と仙台伊澤家のご祝儀お献立の「嶋台盛・鶴・亀」の実物の料理の展示です。

その昔、おめでたい事の予告としてこのような置物を門のあたりに飾るのが、その時代の習わしだったそうです。



そのお飾りは、おめでたい時は出し、その儀式が終わると蔵などにしまって、何度か使いまわしていたそうです。
現代では「クリスマスツリー」が、それにあたるのかもしれませんね。



婚礼なので、金屏風ですが、特筆すべきは翁とお婆さんのお飾も面白いですね。
その頃の平均寿命は50歳でしたから、夫婦共白髪は長寿や繁栄を意味していたと思われます。



本膳。



二の膳。



三の膳。
これらのお膳は、お客様ひとりひとりに用意されます。
凄く大きな鯛を人数分用意するのは大変だったと思いますが、現代の価格でいえば、六千円以上は下らないようなかなり大きな鯛です。



これは三三九度のための酒器。
お祝いの時は末広がり、喪の時は口すぼまりとリバーシブル。
使わない方は、お飾りで隠します。

昔の方の知恵ですね。
今も冠婚葬祭では、リバーシブルを活用していますよね。

そのほか、伊達藩のお正月料理の写真展示がありました。
黒い膳から食べる=ご先祖様の膳を食べてから、赤の膳=お祝い膳を食べるというのが、伊達家ならではのしきたりだったとか。
豪勢なお料理、食べきれないと思えるほどの超グルメの品々に、どんな胃袋をもって頂くのかと、様々不思議な思いにかられました。

展示を見ているうちに、我が家でも少し食で贅沢をしたくなりました。



学生たちが作ったケーキとパンをテイクアウト。



帰りに藤崎百貨店で最近オープンしたワインハウスのオープニングセールでアルゼンチンワイン「KAIKEN」を安価で手に入れ、その日は何気に心地よく贅沢な時間に酔いしれました。

宮調の皆さん、この社会変動のなかで就職活動は大変だと思います。
心のこもった食べ物を頂くと、心は幸せでいっぱいになります。

美味しい料理と自己研鑽の学びやに感謝です。