今年の冬は日本海側のあまりの雪が多さに躊躇してしまい、大好きな山形蕎麦の一番おいしい季節をスルーしてしまいました。
待ちに待った春が感じられるこの頃。
抑えていたトキメキを胸に、山形に向かいました。
「手打ち蕎麦 きふね」さんを初訪。
すでに駐車場は満車で、どうしようか~と思っていたところ、次から次に後続の車が入ってきます。
片隅で少し待っていると順次お客さんが出てきて、駐車場が空きました。
普通の民家さんですが玄関が広く、エントランスもあって、窮屈さは感じませんでした 。
駐車場は一杯でも、店内に入ると席は空いていて、すぐに座ることができました。
民家さんのお蕎麦屋さんにしては、メニューが豊富な印象を持ちました。
この時節の限定メニューは「柚きり」「柚きりと蕎麦の合盛り」。
単品で「げそ天」と「舞茸天」をオーダーしましたが、思ったよりボリュームがあり、私の感覚では「てんこ盛り」に近かったです。
舞茸のサクサク感、舞茸の大きさに食べごたえを感じました。
げそ天は食べやすくカットされてから揚げられていて、下足がスポッと抜けた甘めの衣にしみたイカのジューシー感にとても幸せな気分を感じました♪
太打ちの田舎そばと、十一(トイチ)細打ち手打ちそばとの二色板(3人前)1700円を二人で食べることにしました。
つゆは鰹節の香りも香ばしく、しっかりした味わいで甘味と辛味の均整がよいつゆです。
細打ちの蕎麦にはつゆの個性が強過ぎるかと思いきや、コシのあるヒンヤリした蕎麦がつるりと舌の上で踊ったその後に、なんと蕎麦の甘味・旨味が鼻孔に戻ってくるではありませんか。
次に太打ちをつゆにつけてみると、こちらの方がこのつゆに合っているのではと思いきや、蕎麦の独特の香りがつゆと馴染んで、お互いの個性が柔らかく馴染みすぎといいますか・・・噛めば噛むほどに甘味を感じるおそばでした。
細打ちは石臼挽きで香りを、太打ちは杵挽きで風味を活かして手打ちされています。
まことに、蕎麦の奥の深さを思い知らされたのでした。
「蕎麦道」とでもいうのでしょうか。
ご馳走様でした!
■手打ち蕎麦 きふね
住所 山形県山形市天神町68
TEL:023-684-8446
営業時間:11:00~15:30/17:00~19:00
店休日:水曜日
席 数:28席
駐車場:14台