かみのやま温泉は、別名「鶴脛の湯」と呼ばれ、長禄2年(1458)、肥前の国(佐賀県)の月秀という旅の僧が、沼地に湧く湯に一羽の鶴が脛を浸し、傷が癒えて飛び去る姿を見かけたのがはじまりといわれています。
その鶴が休んだ石が湯町にある「鶴の休石」はかみのやま温泉発祥の地とされました。
「かみのやま温泉」は、湯町、十日町、新湯、高松、葉山、河崎、金瓶などの上山市内の地区毎にある温泉を総称しているそうです。
また7ヶ所の共同浴場があります。
そのうち最も歴史の古い十日町の「下大湯」は、どこかなつかしい風情があり、私も大好きな浴場です。
たまには旅館のお湯に浸かってみようということで、葉山地区の「旅館 三恵」さんへ。
貸切風呂は、本当に贅沢な広さがあり、あついお湯が絶え間なく注がれています。
入った瞬間のビリビリ感とあとに、じんわりとお湯が馴染み、体がポカポカあたたまります。
こちらがその日の男湯。
ガラス越しの緑が気持ちよさそうです。
こちらが女湯。
体が芯から温まるお湯です。
湯口に手を出したら結構あついお湯なのでびっくりですが、とてもいいお湯です!
外のデッキに出たい気がしましたが、戸は開きませんでした。
向こうには蔵王の山並みやまわりの自然を見ながら、とてものんびりした気持ちで入浴しました。
脱衣所には冷水器があり、入浴中に乾いた喉を潤せるのがさすが旅館!
温泉を楽しみたい者に心が行き届いたサービスです。
とても気分をゆったりとして温泉を楽しむことができました。
なぜか時間がとてもゆっくり流れているような気がしたのが不思議です。
■かみのやま温泉 旅館 三恵
住所 山形県上山葉山4-21
入浴 11:00~15:00 600円