山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

西福寺 開山堂

2013年07月31日 | 神社・仏閣

天文年間(1534年)に開創された古刹で、石川雲蝶、狩野松州など、江戸時代の名匠が手掛けた彫刻絵画で彩られている「西福寺」。

1534年室町時代後期に開山 芳室祖春大和尚によって開かれました。

 

現在は曹洞宗の本山であり、本来なら釈迦如来をご本尊として奉るのですが、開山当初このお寺は天台宗で、ご本尊様は鎌倉時代の作阿弥陀如来三尊を祀っていました。

その後、曹洞宗に改宗にあたり、開山当時のご本尊様をそのまま受け継ぎ、800年以上護持してきたという歴史があります。

白山神社。 

神社は自由に開閉できます。 

篤い信仰に支えられている神社です。

西福寺には山門が二つあります。
最初に参拝者が通る第一山門は、朱色に塗られていることから通称赤門とよばれています。
この赤門は白門より以前に建立されていますが、時代は不明。

火除地蔵が立ち、この村を火災から守っています。

赤門の前には雲蝶の彫った石碑が二つ立っています。
左には『禁葷酒(きんくんしゅ)』と刻まれた石塔が立っています。

これは、禅宗の山門に立つ戒めを説く石碑で、葷とはにんにく、にら類のことをいいます。葷や酒を食した直後に山門に入ることを禁ずるという意味で、山内の清浄を汚してはならないという戒めの言葉です。

山門は150年以上の風雪、大雨、そして度重なる地震の影響で山門の地盤が狂い、建物の歪み老朽化が激しくなったため、江戸時代末期の建設当時の人々の志を受け継ぎ、平成22年に「白門」として改修が行われました。

鐘楼は、開山堂と同時代の1850年に建立され、熊谷の小林源太郎作の彫刻が施されています。
源太郎は雲蝶と並ぶ彫刻の名手で、47歳のとき熊谷から越後入りをしています。
雲蝶より10歳近く年上の源太郎は、越後では雲蝶の兄貴分だったそうです。 

梵鐘は新潟の土屋忠左衛門の鋳造で、 三十三体の観音像が模られており、見事でした。
戦時供出時には重要美術品と認められ、供出除外と指定されてお寺に帰ってきた天皇のお許しの証である『勅許(ちょっきょ)』の銘がある名鐘です。
昔は時を知らせるために撞かれていた寺の梵鐘ですが、今は年に一度、除夜に撞かれています。

2014年に生誕200年を迎える石川雲蝶の功績をたたえ、記念事業の一つとして建立された「石川雲蝶像」は開山堂内にある木彫の「鬼退治の仁王尊」像を製作中の姿です。

雲蝶は、人物像や写真などの資料がまったく残っていないとてもミステリアスな天才彫刻師ですが、この度、雲蝶末裔6代目酒井謙介様にご監修をいただき、限りなく雲蝶そのひとに近づくことができたそうです。


開山堂(左)と本堂(右)

現在の本堂は1802年に当山十八世禅翁実参和尚様が再建。

棟梁は出雲崎大工大黒七左衛門で、今でも新潟中越地域には、彼が棟梁となって建てられた古い本堂がいくつか存在しているそうです。

開山堂は、幕末の頃創られ、1857年に完成。

今は建物の温存のため、風雨や雪などから守られています。 

 特に開山堂の天井一面に広がる極彩色豊かな彫刻は、必見の価値があります。

庭園を散歩してみました。

緑がいっぱいで心が癒されます。

 

 ■ 西福寺 開山堂


住所 新潟県魚沼市大浦174
TEL 025-792-3032
拝観時間 4月~11月:9時~16時(受付は15時40分まで)/冬季12月~3月:9時半~15時(受付は14時40分まで)
休館日 年末年始(12/25~1/4)