雫石町から葛根田川に沿い、玄武温泉を通り過ぎるとやがて大岩壁が目に入ります。
この岩壁は玄武岩溶岩からなり、右手前方に高さ約70m、幅約160mの柱状節理からなる「玄武岩」。
昭和18年には、天然記念物の指定を受けました。
この玄武岩溶岩は北に位置する大松倉山から噴出したと考えられており、岩壁の一部は侵食を受けて「玄武洞」と呼ばれる洞窟が形成されいました。
平成11年に崩壊が起き、入口が塞がれてしまいました。
岩手山南麓を流れる葛根田川の上流部にある「葛根田渓谷」。
その日、川の色は緑青色の混じる乳白色。
アスファルトの路肩には霙混じりの雪が残っていました。
川向うでは、山水が一筋の白滝になって川に注がれ、その傍では白煙があがっていました。
静かで、神秘的な景色です。
紅葉の頃は山の彩りも華やかで、その分多くの人で賑わいそうですが、オフシーズンの今は、すれ違うのは工事関係者ばかりで、何だか静かすぎる気もします。
渓谷の奥には、「鳥越の滝」があります。
轟々と唸る川を覗き込むと、そこは滝の上で、岩肌から深緑の滝壺に落ちる滝は約30mなのだそうです。
滝ノ上温泉付近一帯は地熱地帯のため、葛根田渓谷のいたるところで、温泉自噴により白煙が上がっています。
滝ノ上温泉付近に到着。
ここは「滝の上園地」という大きな駐車場がありました。
この場所をベースに「乳頭山」などへの山登りをするかたもおられるようです。
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このスペースは何なのか解りませんが、立ち入り禁止になっており、土砂がたまっていました。
まさかこのような場所でも今年8月9日の大雨の影響があったのでしょうか???
滝ノ上温泉はもともと4件の宿からなる温泉地で、冬季期間中は営業していません。
「滝観荘」は災害により、温泉施設の故障により、休館していました。(尚、ホームページ閲覧できる状況です。)