山咲雛子の日記

毎日何かを好き☆と感じ、感謝して、頑張っています。時間が沢山あったら、ゆっくり自然の中で過ごしたいです♪旅もしたいな♪

大本山妙心寺

2020年03月04日 | 神社・仏閣

今年ご縁があって、自宅に近い臨済宗妙心寺派のお寺さんに、毎月のお写経会と座禅に行っています。

ご住職さまも奥様も、こちらが驚いてしまうほど、物腰もお心もお優しくて、本当に心が洗われるというのはこういうことなんだなぁ~と感じる、素晴らしいお寺さんです。

今回京都の旅の目的のひとつは、その妙心寺派の大本山をお参りすることでした。

京都駅より、JR嵯峨野線「花園駅」下車。

駅の雰囲気が好きな感じだな、と思いました。

駅から5分くらいでしょうか、南門が見えてきました。

妙心寺の諸堂伽藍は典型的な禅宗様式で日本随一といわれ、その七堂伽藍を46もの塔頭が取り囲んでいます。

ひとつの町のような広さを誇る、といわれています。

各塔頭では、拝観料を支払って庭園などを公開しているお寺さんもあれば、ご朱印をいただけるお寺さんもあれば、そうではないお寺さんも。

私の調べでは、妙心寺で2つの塔頭さんが宿坊をされています。

ひとつは精進料理で有名な「東林院」さんで、電話予約してみましたが、おひとりさまは受付できません、とのことでした。

もうひとつは「大心院」さん。

「妙心寺派研修センター」は、大衆禅堂とは在家の方、一般の方を対象とした坐禅会を行っており、毎週土曜日18:00〜 日曜日 午前9:00迄というスケジュールで、日曜日朝食(粥座)つきで、夜食、入浴なし、初回 2,000円(2回目より1,000円)があります。

※現在新コロナウィルスのため休講しています。

その日は、重要文化財「明智風呂」が特別公開されていました。(拝観料別途)

臨済宗は、三大禅宗のひとつで、他に曹洞宗、黄檗宗。

臨済宗の開祖は栄西さんですが、その法系は途絶えてしまい、現在は江戸中期の白隠さんの法系になっています。

そうして臨済宗の伝統的な本山は14あるとされており、それぞれ一つの派を形成しており、各本山に各開山の禅風が継承されているそうです。

その一つ、臨済宗妙心寺派の大本山、妙心寺の山号は「正法山」。

妙心寺は、建武4年(1337)に関山慧玄禅師(無相大師)を開山に迎え、花園法皇の離宮を改め禅寺としたのが始まりです。

のちに黄檗宗の開祖となる隠元さんは、日本からの招請に応じて来日し、臨済宗妙心寺に入寺する予定もあったのですが、実現しなかったといわれています。

禅宗の特徴のひとつに座禅がありますが、臨済宗は看話禅、曹洞宗は黙照禅、黄檗宗は念仏禅と表現されています。

私が禅宗の教えの中で好きなところは、「整える」ということ。

その日、重要文化財の法堂と大庫裏を拝観しました。

法堂と書いて、はっとうと呼びますが、明暦2年(1656)に建立された入母屋造本瓦葺の大建築で、高さ13メートルの天井には狩野探幽の大傑作「雲龍図」を見ることができます。
また、堂内には吉田兼好の「徒然草」にも記されている、国宝の梵鐘「黄鐘調の鐘」が安置されています。

ご朱印を頂くところで、拝観料を払い、ガイド案内の時間を待ちます。

12時以外は20分間隔で、ガイド付き拝観ができます。

その他、写経、座禅などの体験もできるようでした。

※現在新コロナウィルスのため休講しています。

法堂の「雲龍図」は、どこから見ても自分のほうを向いていることから「八方にらみの龍」といわれ、狩野探幽が8年の歳月をかけて描かれたといわれています。

写真撮影は不可です。

力強く完璧で、妙心寺の「雲龍図」には圧倒されました。

国宝の梵鐘は鐘をつくと痛むため、過去の鐘をついた音をガイドさんの案内で、かつての音を聞くことができます。

次に案内された「大庫裡」は妙心寺の台所として、土間と大庫裏と小庫裏に分かれています。

一度に何百人もの食事を一度に調理、配膳することができるそうです。

各塔頭も気になります。

凛とした佇まいですね。

妙心寺の境内は、生活道路としても貢献しているようです。

ごみ一つなく、整然として気持ちの良い小路でした。

この道を通って、石庭で知られている龍安寺に向かいます。