修学旅行で渡月橋を歩いた記憶はあるのですが、「竹林の小径」は来たことがなかったんです。
京都の特集なんかがあると、必ずといっていいほど、掲載されています。
雑誌などで見る「竹林の小径」は、成熟した大人が悠然と時間を楽しんでいるイメージに捉えていた私にとって、憧れの場所だったのです。
ですが、行ってみると私の持っていたイメージと違ってました。
竹が青くないし、写真を撮るのにベストな場所では、自撮り棒を持ち、何度もポーズや表情を変えたりして占拠している方がたくさんでした。
はあ~?とマスクの下からため息が出てしまいます。
遠くから見ると竹林が密集して見えて綺麗なのですが、近くから見るとそうでもありません。
野宮神社。
野宮はその昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれます)が伊勢へ行かれる前に身を清められたところです。
野宮の場所は天皇の御即位毎に定められ、当社の場所が使用されたのは平安時代のはじめ嵯峨天皇皇女仁子内親王が最初とされているそうです。
斎王制度は後醍醐天皇の時に南北朝の戦乱で廃絶し、その後は神社として存続しました。
嵯峨野の清らかな場所を選んで建てられた野宮は、黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地でした。その様子は源氏物語「賢木の巻」に美しく描写されているそうです。
御祭神は、野宮大神(天照皇大神)、愛宕大神、白峰弁財天、白福稲荷大明神、大山弁財天、野宮大黒天。
後から知ったのですが、野宮大黒天のそばにあります神石「お亀石」をなでながらお祈りすると、 一年以内に願い事が成就すると言われているそうです。
パワーをいただける神社だと思いました。
また、竹林の小径へ戻ります。
竹林の小径は、トロッコ嵐山駅につながっています。