

食べ物と同じで、いわゆる「美味しい」と感じる曲にも個人差があるようだ。
当オケの11月の定期演奏会プログラムは
M.I.イワーノフ:組曲コーカサスの風景
チャイコフスキー:交響曲5番
我がパートのシート(席決め)提案に対して、息子の年齢とそう変わらぬ新相棒は「美味しすぎる」とのありがたい返答。
オケの管セクションは1stがソロを受け持つことが多く、2ndより難易度も高くなるが美味しくもある。
エネルギッシュな彼にはチャイコの5番のほうが相応しいとみた。
かく言う私は「コーカサス」のほうが美味しいと感じた。
お互いの満足する所に着地、良かった良かった。
コーカサスの風景
第1曲「峡谷にて」パート譜↓この部分を見て直ぐに思い浮かんだのが、プーランクの「廃虚を見守る笛吹の像」

プーランク直筆譜(勿論コピー)無伴奏フルートソロ。

もう一つ、第3曲「回教寺院にて」(パート譜)↓を吹いてみて、ブルッフのコル・二ドライが浮かんだ。

ブルッフ「コル・二ドライ」フルート譜

この第3曲は木管五重奏にティンパニが加わるだけ。
一斉に一拍半の沈黙(画像譜の4段目、アダージェットだから長い)は、声なき声というか、語れぬ思いというか、音よりも意味を持って迫ってくる。だからこそ出す音を丁寧に…と思う。
今週土曜日から3日間は定期演奏会に向けて、K先生による1回目のオーケストラレッスン。
さて、どう来るか!