グリーンズ・テイブル

ppのピアニッシモな戯言でござ~い☆

光と影

2011-05-13 09:21:24 | 

先日紹介した「捨てちゃえ、捨てちゃえ」(ひろさちや著)の最後に掲載されているのが、

ジタバタ逃れる~人生の「影」をしっかり見つめる

気象用語に“ホワイトアウト”というのがる。
南極観測の越冬隊に参加した人から教わったが、晴れてはいても、薄い雲が上空にあるようなときに、このホワイトアウト現象が起こるそうだ。太陽の光が上空の雲に乱反射し、また下にある雪にも乱反射する。それで、あたり一面が「光」になってしまい、影がなくなる。
そうすると、方向も距離も分からなくなり、自分がどこにいるのか、どの方角に向かって歩いているのか、まったく分からなくなるのである。こういうときには、よくクレバス(氷河や雪渓の割れ目)に落ち込んで死ぬ人がいるという。
つまり、わたしたちは、「影」があるからものが見えるのである。「光」がないと物は見えないが、「光」ばかりになってしまっても物は見えない。「光」と「影」があって、はじめて物が見えるのだ。
わたしたちの人生においても、「光」と「影」がある。「光」と「影」がなければならない。
「光」は幸福であり、「影」は不幸である。わたしたちは幸福を希求し、不幸を嫌う。不幸になったとき、一刻も早く幸福になりたいと、わたしたちは願う。
しかし、不幸があってこそ、はじめてわたしたちは幸福になれるのだ。不幸がなくなれば、ひょっとしたらわれわれは幸福になることができない。少なくとも、幸福を心から喜べなくなるのではないか……。
だとすれば、不幸になったとき、不幸から逃れようとしてあまりジタバタしてはいけない。ジタバタして不幸から脱出できるのであれば、そうしてもよいが、そうでないのであれば、むしろ不幸そのものをじっくりと味わったほうがよい。不幸は人生の「影」であり、「影」をしっかり見つめることによって、道が見えてくるのではないだろうか。


病気になって健康の有り難さを知り…

冬があるから春が嬉しくて…


画像は昨日の空。
ヘリコプター2機現る。ゴミではありませんよ~。

楽しいこと、美味しいものは……新しい力にかわってくれる☆

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