1969年
上西と投げ合った向陽藪上投手(178㌢、76㌔)も、なかなかの票が出た。ボールの速さは上西ほどではないが、シュート、カーブ、フォークボールと球種は豊富。巨人青木氏は「シュート回転の珍しいタイプ。人さし指と中指に同じような力でボールを離すのが理想だが、大抵長い中指に比重がかかっているものだ。しかし藪上は人さし指の方がまさっているような癖があるから面白いのではないか」という。確かに藪上の人さし指は普通の投手より、中指と大差ないほど長かった。広島木庭氏も「土台がしっかりしているし、これからが楽しみだ」とまずまず。だが「ピッチングがうまいから目にはつくが、技巧に走り過ぎてみすみす将来伸びそうな芽を、自らつみ取っているきらいがあるようだ」(中日田村氏)と疑問視する向きもあった。
上西と投げ合った向陽藪上投手(178㌢、76㌔)も、なかなかの票が出た。ボールの速さは上西ほどではないが、シュート、カーブ、フォークボールと球種は豊富。巨人青木氏は「シュート回転の珍しいタイプ。人さし指と中指に同じような力でボールを離すのが理想だが、大抵長い中指に比重がかかっているものだ。しかし藪上は人さし指の方がまさっているような癖があるから面白いのではないか」という。確かに藪上の人さし指は普通の投手より、中指と大差ないほど長かった。広島木庭氏も「土台がしっかりしているし、これからが楽しみだ」とまずまず。だが「ピッチングがうまいから目にはつくが、技巧に走り過ぎてみすみす将来伸びそうな芽を、自らつみ取っているきらいがあるようだ」(中日田村氏)と疑問視する向きもあった。