2005年
レオ軍団に新助っ人右腕が加入。1月27日、球団は昨年台湾プロのLA NEWに在籍したクリストファー・ライト投手の獲得を発表。150㌔以上の速球とスライダー、チェンジアップを得意とする189㌢の長身ピッチャーで「制球もいいと聞いている。セットアッパーで使えそうだ」と伊東監督も期待を寄せた。急きょ、獲得を決めた指揮官は知人からビデオをもらいライトの投球を入念にチェック。昨年11月、ソフトバンク(当時ダイエー)の入団テストで不合格となったが、西武では貴重な中継ぎとして契約を結んだ。契約金1000万円。年棒1500万円(推定)守護神・豊田につなぐ新戦力は2年連続日本一の力になる。
日本球界で、化けるかもしれない。台湾プロのLA NEWから入団したクリストファー・ライトは、そんな可能性を秘めている。「日本の野球に一日も早く慣れたい。必要とされるところで投げたいと思う」年棒1500万円(推定)の格安助っ人は、自信を込めて言い切った。日本では、まだ隠された魅力がある。ライトを西武に紹介したエージェントが「彼は必ず一軍で力を発揮するよ。制球もいい。しかも球威がある。最大の強みは内角を容赦なく攻め切れること。抑えでもいける」と明かした。伊東監督もビデオを見て獲得を即決。それほど、ライトのピッチングに引きつけられたという。昨季は台湾で6勝4敗2S、防御率2.26。メジャー経験はないが、エージェントは起用法によっては成績は飛躍的に伸びると断言している。1月31日に来日すると、翌日早朝には東京を発ち、キャンプ地の宮崎・南郷入り。2月1日、いきなりブルペンで50球を投げ込んだ。オフはウインター・リーグにも参戦。「直球には自信がある。もっと速くなるよ」と首脳陣に猛アピールを行った。スライダー、スプリット、チェンジアップ、シンカーと球種も豊富で、直球の最速は153㌔。昨年11月、ダイエーの入団テストを受けて不合格となったが、ピッチングは攻撃的だ。伊東監督は「三振も取れる投手。セットアッパーとして考えている」と口にしたが、ライトは3月3日の阪神戦(鳴門)で先発を志願。しかし、結果は3イニングで被安打9の8失点を喫し、ホロ苦い日本デビューとなってしまった。この日は制球が甘く3四球を出したライト。これを薬にして、開幕に照準を合わせる。