1997年
30日、ジェイソン・トンプソン内野手(25)とシェーン・デニス投手(25)の入団を発表した。ともに2年契約で契約金は10万ドル(約1200万円)、年棒は50万ドル(約6000万円)。両選手は、ロッテが伊良部の交渉権をパドレスに譲渡したことと引き換えに、パドレスから獲得した。キャンプ地の宿舎で会見したトンプソンは「とにかく自分の力を発揮してチームに貢献したい」とフォア・ザ・チームを強調。デニスは「まだ発展途上だが、その中で貢献していきたい」と控えめに話した。ただ、伊良部がパドレス入りを拒否していることに対してトンプソンは「彼がなぜサンディエゴに来たがらないのか分からない」と首をひねった。(金額は推定)
新助っ人のフィアリー投手が先発ローテーションと、助っ人3人枠を狙って、3月21日の横浜との練習試合(鳴尾浜)に登板、12日ぶりの登板ながら5回を2失点に抑えた。「間隔が開いたからガタガタだったけど、こんなもの。次はビシッといくよ」と本人は周囲の評価とは裏腹に、納得がいかない様子。それもそのはず、20日の中日戦(大阪ドームトーナメント2回戦)で、デニス投手も5回を2失点に抑える好投を見せていたからだ。そのデニスはチェンジアップにカーブ、スライダーを織りまぜる投球。左投手ということでも、フィアリーよりやや有利。「今日は僕の持ち味が出せたよ」と、こちらは上々の出来に満足顔でバスに乗り込みました。近藤監督も、2人のライバル争いに期待を寄せています。「デニスは徐々に良くなっているし、フィアリーもこれからまだまだ使っていく。誰を(一軍に)残すかは、まだ決まってないな」トンプソン、キャリオンの打者2人と合わせて、熾烈な一軍枠争いはまだまだ続きそうだ。