吉野秀幸

1970年


エースの吉野は176㌢、66㌔。本格派で長身から投げおろす速球が武器。ピンチにも動ぜず、友広との息もぴったり。


重い速球を持ち試合度胸満点のエース吉野がいる。巧手ともに吉野が大黒柱。捕手友広とは同学年同科で気の合ったバッテリー。吉野の伸びのある速球が決まればかなりやれるチームで、NHK杯県大会でも準決勝まで進んだ。ただ吉野のスピードが落ちると内外野とも不安が残る。


投打の中心は吉野だが、ピッチングはコースが甘く、ときどき長打を浴びる。打撃は、左右にうまく打ちわけ三割八分八厘の高打率。


1971年


エースの吉野は昨年より体重もふえて176㌢、68㌔。本格派で、速球が武器。コースにやや甘さがあるが、友広とのコンビもぴったりで、充実している。


1976年


造船所の工員できたえて体力は十分。変わり種のテスト生として注目されている。

本東洋

1991年
長崎市文教町、三菱重工業長崎造船所勤務本東洋さん（24）がオリックスから三位指名、吉報を受けた同僚らから祝福を受けた。本東さんは「知らせを聞き、うれしかった。鹿児島市に住む両親に電話をしたら「おまえの気持ちにまかせる」と言ってくれました。（プロ入りに）野球界の頂点なので、挑戦したい」と、喜びを語った。小学校三年で野球を始めてから投手一筋。1.8㍍の長身を生かした右サイドスローで、時速百四十五㌔のストレートが武器。今年の都市対抗野球で準優勝、同社会人野球日本選手権ベスト4に貢献した。「プロ入りは監督さん、関係者と相談して決めたい。制球力ともう一つ球種を増やし、西武の鹿取投手を目標に頑張りたい」

松田和哉

1991年

長与町吉無田郷、長崎南山高三年松田和哉さん（18）が西武から四位指名で、吉報を受けた同級生、同僚から祝福を受けた。長崎南山高主戦の松田さんは全国的には無名に近かったが、1･83㍍、77㌔、速球主体の右本格派。バランスのいい投球フォームなど将来性が評価された。授業後、学校で記者会見にのぞんだ松田さんは「びっくりしている」と戸惑いを隠せない表情。西武については「日本一のチームですごい選手が集まっており、やりがいがありそう」と印象を話しながらも、すでに三菱重工長崎造船所に内定しており、「両親や野球関係者らとよく相談して進路を決めたい」と話していた。

千原淳弘

1991年


「やったあ、プロ選手の誕生だ」－。二十二日開かれたプロ野球の新人選択（ドラフト）会議で西武球団から六位指名された日高郡中津村の県立日高高中津分校の千原淳弘（あつひろ）投手（18）は、放課後の校門前で朗報を待ち受けていた同級生らから祝福を受け、歓声に包まれた。同分校から三年前に垣内哲也選手が、同じ西武に三位指名されており、千原投手は「プロならどこでもよかったが、先輩がいる西武に指名されてうれしい。一日も早く一軍入りを目指して頑張ります」と晴れやかな表情。正午過ぎから知らせを待った垣内邦夫野球部監督は「無理のない投球フォームなどプロ向きの選手で、将来性を買ってくれたのだと思う」とうれしそう。千原投手は身長186㌢、73㌔、右投げ右打ち。135㌔の速球を投げる本格派。平成三年三月からの投手成績は二十二試合に登板、142回を投げ、被安打75、奪三振112、防御率2.21。


プロ野球の西武球団から新人選択（ドラフト）会議で六位指名された日高郡中津村西原、県立日高高中津分校三年、千原淳弘（あつひろ）投手（18）が四日、球団側と仮契約を結んだ。指名あいさつ以来二度目の同校訪問となった西武球団の近畿北陸地区担当スカウトの鈴木照雄さん（45）は、正午過ぎに姿を見せた。千原君について「一年生の秋の県大会から見てきたが、プロ向きの素直なくせのなさにほれ、早くからリストアップした。技術的に力を持つ子は多いが、将来性を買った」と期待。昼休みに千原君の顔を見た後、同校野球部監督の垣内邦夫教諭（39）の案内で、実家の日高郡由良町大引、漁業千原政郎さん（52）方を訪ね、懇談のあと仮契約をすませた。年内に入団発表があり、早ければ来春二月からのキャンプに参加する。