1959年
中日ドラゴンズは二日午後三時から名古屋市中区栄町「ニューボーン」でノンプロいすゞ自動車の片岡健治投手(22)=栃木県大田原高出身=と正式契約を結んだむね平岩代表から発表された。これで中日ドラゴンズは新入団選手との契約を全部終わった。
ープロ入りについて、中日をえらんだ動機は。
片岡 中日に一番魅力を感じたからです。チーム・カラーにひかれました。
ーこれからやりたいことは。
片岡 プロの世界は未知だし、とにかく全力をつくしたいと思っています。
ー中日の森選手と親しいようだが。
片岡 森さんの後輩にあたる森山君(早大出)がいすゞ自動車に入社した関係で知り合いになり、森さんからいろいろ中日ドラゴンズのことについて話を聞き、プロ入りをするなら中日だと決心しました。
ー得意のボールは。
片岡 直球とカーブしか知らないので、これからシュートをおぼえたいと思っています。
ー投手としての経験は。
片岡 高校(大田原高)のとき二年まで外野をやり、三年生のときから投手になりました。
ーどういう投手を今後目標にしますか。
片岡 いまのところ考えていません。
ー日通の堀本もプロ入りしたし、特別なライバルを意識しますか。
片岡 とくにそのような気持ちはないが、プロにはいった以上、負けないようがん張るつもりです。
ートレーニングの重点はなにか。
片岡 本当のことをいうとあまり走ることが好きでないんです。しかし野球を職業としたからには下半身を強くするために人一倍走ります。そして立派な投手になりたいと思っています。どんなきつい練習も覚悟のうえです。
ー一年目の目標はなにか。
片岡 投手のローテーションに加えられるよう努力するつもりです。
平岩代表の話 中日として将来エースになれる人をさがしていた。これが片岡君の入団によってのぞみがかなえられることになった。体もがっちりしているし、性格も強いから今後の努力しだいでは、きっと期待にこたえてくれる活躍をするだろう。
昭和十二年三月十八日、栃木県大田原市仲町で生まれる。大田原高では二年まで外野を守り、三年から投手になった。三十年いすゞ自動車へ入社してからメキメキ頭角を現し、三十三年十一月の産別大会、三十四年三月のサン大会には優秀選手となり、六月の第三回アジア大会でも全日本軍の投手にピックアップされている。典型的なオーバーハンドで外角への速球がきめダマ。ドロップも堀内(巨人)級の威力がある。すべり出しさえよければまず10勝はできそうだが、なによりこれまで中日になかったタフネスなことが大きな魅力である。身長1㍍74、体重75㌔、右投げ右打ち。
中日ドラゴンズは二日午後三時から名古屋市中区栄町「ニューボーン」でノンプロいすゞ自動車の片岡健治投手(22)=栃木県大田原高出身=と正式契約を結んだむね平岩代表から発表された。これで中日ドラゴンズは新入団選手との契約を全部終わった。
ープロ入りについて、中日をえらんだ動機は。
片岡 中日に一番魅力を感じたからです。チーム・カラーにひかれました。
ーこれからやりたいことは。
片岡 プロの世界は未知だし、とにかく全力をつくしたいと思っています。
ー中日の森選手と親しいようだが。
片岡 森さんの後輩にあたる森山君(早大出)がいすゞ自動車に入社した関係で知り合いになり、森さんからいろいろ中日ドラゴンズのことについて話を聞き、プロ入りをするなら中日だと決心しました。
ー得意のボールは。
片岡 直球とカーブしか知らないので、これからシュートをおぼえたいと思っています。
ー投手としての経験は。
片岡 高校(大田原高)のとき二年まで外野をやり、三年生のときから投手になりました。
ーどういう投手を今後目標にしますか。
片岡 いまのところ考えていません。
ー日通の堀本もプロ入りしたし、特別なライバルを意識しますか。
片岡 とくにそのような気持ちはないが、プロにはいった以上、負けないようがん張るつもりです。
ートレーニングの重点はなにか。
片岡 本当のことをいうとあまり走ることが好きでないんです。しかし野球を職業としたからには下半身を強くするために人一倍走ります。そして立派な投手になりたいと思っています。どんなきつい練習も覚悟のうえです。
ー一年目の目標はなにか。
片岡 投手のローテーションに加えられるよう努力するつもりです。
平岩代表の話 中日として将来エースになれる人をさがしていた。これが片岡君の入団によってのぞみがかなえられることになった。体もがっちりしているし、性格も強いから今後の努力しだいでは、きっと期待にこたえてくれる活躍をするだろう。
昭和十二年三月十八日、栃木県大田原市仲町で生まれる。大田原高では二年まで外野を守り、三年から投手になった。三十年いすゞ自動車へ入社してからメキメキ頭角を現し、三十三年十一月の産別大会、三十四年三月のサン大会には優秀選手となり、六月の第三回アジア大会でも全日本軍の投手にピックアップされている。典型的なオーバーハンドで外角への速球がきめダマ。ドロップも堀内(巨人)級の威力がある。すべり出しさえよければまず10勝はできそうだが、なによりこれまで中日になかったタフネスなことが大きな魅力である。身長1㍍74、体重75㌔、右投げ右打ち。