1989年
平成のプロ1号、広島・近藤芳久投手(23)=右投げ右打ち、180㌢、80㌔、東芝出身=の入団発表が十四日、広島球場で行われた。近藤は東芝で控え投手だったが、制球力がよくカーブ、スライダー、フォークを武器に、公式戦では25勝12敗をマークしている。それだけに本人も「開幕一軍を目指します」とキッパリ言う。夢は中日・落合と対戦することだ。秋田・能代商出身ということで、故郷と会社の大先輩でもあるセ・リーグのスターと戦うことを今から心待ちにしている。「ボクは変化球で打ちとるタイプ。落合さんとやれたらどんなに素晴らしいことでしょう」席上、松田オーナーから「松林が平成1号の結婚式を挙げ、近藤君は1号の入団。お祝いごと続きだから頑張ってほしい」と激励を受けた近藤。その顔はやる気にあふれていた。