鴨志田仙・高野初司

1980年
「王が選手でいることだけでも心強かった」と語る同期生も多い。鴨志田仙（広島ＯＢ）は「高校時代に王と投げ合った。彼に現役でいてもらうことが我々の年代のはげみになった」と語る。入団の翌年、肩をこわして退団した後は、今、専売公社に勤めながら、野球クラブの監督をしている。「実力が足りない」と三十五年に巨人を退団した高野初司も「同じ年代の者として王の活躍は励みになった」と鴨志田と同じことをいう。高野は現在、石油スタンドの専務である。