八重子のハミング

2002年10月04日 | 家族

今日は朝から頭が痛かった。
しかし、朝、私のしている仕事は私がいかないと
他にする人がいない。
私は他の社員より、1時間早く出勤している。
電話すれば替わってもらえるが、
面倒くさいので出勤した。

どうしても頭痛が治らないので、
早退することにした。
帰り道、車でラジオを聴いていると、
朗読が始まった。
今、NHKのホームページの番組表を見て、
私の本棚 ▼「八重子のハミング」 陽信孝 著
▽津嘉山正種 朗読
ということを知った。

聴いていて涙がじわーっと出てきた。
運転するのに涙が邪魔だった。
本の内容は悲惨な話です。
でも、心はあったかくなった。

おそらく月曜日から始まった朗読だろうと思う。
奥さんがアルツハイマー病にかかり、
それを介護する話だ。
番組が終わってリスナーから来たハガキを紹介した。
「涙なくては聴いてられない」
というようなハガキが多く、同感だった。

その話を、
フラメンコの練習から帰ってきた女房に話した。
「頼むから、アルツハイマーにならないでよ」
「だーい丈夫よ。私はならないよ」
「心配だな」

さっき息子が、
大皿にあるチャーハンを皿に分けるとき、
中からチャーハンの調味料が入っていた袋が出てきた。
女房が練習に行く前に作っておいたものだ。
どうしてこんなものが入っているのだろう?
と息子と2人で驚いた。
メシを炒めているときに、
かき回していれば、銀色の袋に気が付くと思う。
まったくいい加減な女房です。
こうして今から呆けていれば、
これ以上ひどくはならないかな。

私のほうこそ、
アルツハイマー病になってしまうかも…。
「それだけはやめて」
女房にいわれてしまった。

コメント
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