阿弥陀堂だより

2002年10月19日 | 映画

今日は映画を観た。
「阿弥陀堂だより」(小泉堯史監督脚本)は地味な映画だった。

新人賞をとっただけでその後売れない小説家の夫と大学病院で最先端医療に携わる有能な医者の妻が、
夫の故郷の信州に帰って暮らし始める。
妻のパニック障害という原因不明の心の病を治すためだ。
二人は、仕事にも、都会の生活にも疲れていた。

阿弥陀堂で暮らす、おうめ婆さんがいい。
私は北林谷栄を観ていると、おふくろがスクリーンにいるようで、
涙が止まらなくなってしまった。

「阿弥陀堂だより」って何かな?と思っていた。
村の広報誌に載ってる短いコラムだった。
おうめ婆さんが喋ったことを、喉の難病で口のきけない女性が、文章にまとめたものだ。
この文章がいい。
私もこの九想話を
「九想庵だより」としたいと思った。

このあとは、
これから映画を観るひとのために書きません。
疲れる日常生活とは別な時間の流れに身を任せて、じっくり自分のことを考えながら映画を観た。
人間はどんな生き方がいいのかな、とあらためて思った。

コメント
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