子どもの頃、私が生まれたところには、今はない職業がいくつかあった。
秋の終わりの頃か、今頃か、リアカーに荷物を積んで毎年ドッツン屋はやってきた。
回転する全長40センチほどの釜の中に、子どもらが家から持ってきた米と砂糖を入れる。
トウモロコシを持ってきた子どももいた。
斜めになった釜をおじさんが、ハンドルを回してカラカラ回転させる。
その下では、小さく切った薪を燃やしている。
何分か釜を回転させながら薪をくべる。
一定の時間のあと、おじさんが金網で出来た大きな籠の口に釜を向け、密閉された釜の蓋を開けると、
「ドッツン」と大きな音がして、籠の中にふくらんだ米の粒が飛び散る。
お菓子などを買う金がない私たちは、そのふくらんだ米を冬の間のおやつにした。
淡い甘さのあるそれが私は大好きだった。
米を一升やってもらっていくら払ったのだろう。
百円ぐらいだったと思う。
あんなことをしていたおじさんは、いつもは何をしていたのだろう。
秋だけの仕事だった。
ドッツン屋は他の土地でもいたのかな?
先日、スーパーのお菓子売場に、その懐かしい米のお菓子があった。
懐かしさのあまり思わず買ってしまった。
今日みたいな冷たい風が吹く頃になると、あのドッツン屋を思い出す。
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