文七元結 古今亭志ん朝
いい落語です。
歌舞伎にもなっています。
最後には私なんざ涙を流してしまいました。
1時間18分ほどの噺です。
いや、長いなどと思わぬうちにあっという間に終わってしまいます。
本所達磨横町に住む左官の長兵衛は、腕は立つのだが、無類のばくち好き、仕事もせずに借金を抱えている。
年の瀬も押し迫るある日、前夜の負けがこんで、身ぐるみ剥がれて半纏一枚で賭場から帰されると、女房のお兼が泣いている。
聞くと、娘のお久がいなくなったという。
お久は、吉原の佐野槌(さのづち)に行っているという。
長兵衛が佐野槌に行くと、父に改心してもらいたくて身を売って50両作ったと女将がいう。
女将は、返済が来年の大晦日を一日でも過ぎたら女郎として店に出すという。
そんな大切な50両を持って吾妻橋を通りかかると、身投げをしようとしている男にでくわす。
訳を聞くと、白銀町の鼈甲問屋近江屋の奉公人文七で、
さる屋敷へお使いを頼まれて集金した帰りに50両の大金をすられてしまい、死んでお詫びをしようというところだった。
長兵衛は文七を助けようとする。
しかし、どうしても文七は死ぬ感じがするのです。
長兵衛は、娘お久が身を沈めて手に入れた50両をしかたなく文七にやる。
そうしないと文七が死ぬ。
お久は、女郎に身を落とすが死ぬわけではないと自分にいいきかせる。
ところが、その50両が…?
いい噺です。
ぜひこの動画を観て下さい。