阿修羅のごとく

2022年11月22日 | ドラマ

阿修羅のごとく

「阿修羅のごとく」向田邦子の代表作!女の心の奥底に阿修羅が潜む
(BSプレミアム 11月19日(土) 夜7時30分から夜10時50分30秒)
(1)女正月(2)三度豆(3)虞美人草、3話続けての放送を録画したのを観た。
このドラマのテーマ音楽、
トルコの軍楽(メフテル)「ジェッディン・デデン」という行進曲は記憶にある。
ということはこのドラマを私は観たことがあるのだろう。

【初回放送】
土曜ドラマ「向田邦子シリーズ」
第1話『女正月』1979年1月13日
第2話『三度豆』1979年1月20日
第3話『虞美人草』1979年1月27日

このときは妻が妊娠していて、私は小さな広告代理店に勤めていた。
毎日、求人広告をとるために9時から17時まで電話営業をしていた。
広告はほとんど取れずツライ日々を暮らしていた。
2001年12月14日九想話「営業マンだった私
2001年12月15日九想話「営業マンだった私2
2001年12月16日九想話「営業マンだった私3
2001年12月17日九想話「営業マンだった私4
こんなときに私は、このドラマを観ていたのだろうか?
でも確かにこの「阿修羅のごとく」の印象的なテーマ音楽は覚えている。

「阿修羅のごとく」のストーリーや番組制作の裏話はこのサイトに書いてあります。
NHK放送史「土曜ドラマ『向田邦子シリーズ 阿修羅のごとく』
四姉妹の父親の歳がかぞえで70歳、母親が65歳、私と女房の年齢です。
父親の役を佐分利信がやっていた。
この人のことを小学生の私は「さわけりのぶ」と読んで、家族に笑われたことがあった。
70歳の父親が若い女とつきあっている。
そこからこのドラマは始まる。
今の私にそんな元気はない。

四女役は、20代の風吹ジュンです。
私が若い頃あまり意識しなかったが、いい女優ですね。
今、大相撲で放送が中断されている再放送の朝ドラ「ひまわり」にも出ている。
現在のドラマにも出ている。
女優としていい年の取り方をしているな、と思う。

それにしても向田邦子という人はすごいと思った。
ストーリーもいいが、登場人物がそれぞれ生きている。
なにしろセリフがいきいきしていて魅力的です。

「阿修羅のごとくパートII」の再放送
2022年12月10日(土) 午後7時30分から午前0時7分 
BSプレミアム 4話続けて放送 69分30秒×3回・最終回68分30秒 
 
ジェッディン・デデン(Ceddin Deden)

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佐久創造館ブログ

2022年11月21日 | 会社・仕事関係

私は自分のブログが、どのぐらい見られているのかを数時間に1度、スマホで確認する。
そのために、iPhoneに「gooblog」というアプリを入れている。
そこで「お知らせ」を見ると、「九想話」を読んでくれている人が出てくる。
(これは、gooブログを書いている〝gooIDを持っている〟人だけです)
その人のブログを読めば、どうゆう人が読んでくれているのかということが分かる。
たまに「アピールチャンスがきました!」という連絡が入る。
これが入ったときに、30分以内に自分のブログをアピールチャンスに載せると、
ブログを読んでくれる人が増える(増えないときもある)。

「お知らせ」に、<goo blogスタッフのオススメ>というものがある。
そこに私の「九想話」はけっこう載ることが多い。
しかし、「九想話」に魅力がないのか、なかなか読んでくれる人が増えない。
今日は「ファロー中の新着エントリー」のトップに「佐久創造館ブログ」があった。
2022年11月20日佐久創造館ブログ「11月17日~20日 粋陶芸倶楽部作品展」
3番目に「九想話」があった。
「佐久創造館ブログ」は、私がそこで働いていたときに私が作ったブログです。
佐久創造館の活動を報告するために作りました。
(2016年08月22日佐久創造館ブログ「第11回佐久の夏
私が勤務していた2016年9月まで、私が書いていた。
「佐久創造館ブログ」と「九想話」が、同じページに載っていることがうれしかったです。
佐久創造館は、長野県の方針で2023年度で閉館すると聞いている。
「佐久創造館ブログ」はそのときで終わってしまうのでしょうね。
さびしいです。

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声を荒らげる

2022年11月20日 | Weblog

週刊新潮10月20日号の五木寛之の「生き抜くヒント!」を読んだ。

>間違いだらけ
(略)
> 卆寿を迎えて、早々にショックを受けたのは、先日の毎日新聞の記
>事だった。国語に関する文化庁の世論調査の話である
> 国語に関する世論調査によると、「大きな声を出すこと」という意
>味の「声を荒らげる」という言葉を、本来の「あららげる」と読んだ
>人は十二・二パーセントにとどまり、七九・七パーセントの人が「あら
>げる」と回答したというのだ。
> これを読んで、私はつい「本当かよ」と声をあららげてしまった。
>「声を荒らげる」という言葉を、不肖、作家である私は九十歳になる
>まで「あらげる」と読んできたのだ。
> あわてて手持ちの電子辞書を引くと、たしかに「声をあららげる」
>と出ている。
> 念のために「荒げる」を見てみると、短く「アララゲルの約」とあ
>った。
>「約」とはなにか、再度、引いてみる。
> いろいろ書いてあるが、要するに「つづめること」であるという。
>「省略」の意味らしい。
(略)
>歳をとることは、おもしろいことである。予想もしなかった出来事が、
>つぎつぎと展開するのを眺めながら、「卆寿にして知る」、という言
>葉が身にしみて感じられる秋がきた。

私も、「荒らげる」は「あららげる」とは読まずに「あらげる」と読んでいた。
私は、正しい読み方を古希にして知りました。

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70歳を過ぎたら大学病院に行ってはいけない

2022年11月19日 | 健康・病気

週刊新潮10月27日号の中に、このような記事が載っていた。
これをネットで検索したら「デイリー新潮」に次のような記事があった。

………………………………………………………………………………………………………………………………

「70歳を過ぎたら大学病院に行ってはいけない」その驚きの理由は? 
 お年寄りにとって本当に必要な医師とは?

 高度な専門治療が受けられる。あらゆる担当科があり、いろいろな故障を一カ所で診てもらえるから便利。大学病院を信頼し、通院している高齢者は多い。しかし、老年医学の権威の和田秀樹氏は、高齢になったら大学病院に行くな、と断言する。その理由は――。
(略)

臓器別診療
(略)

専門外のことはできない医師たち
(略)

全身にガタがきている高齢者を診療しきれない
(略)

コレステロールを減らすと免疫機能が下がることも
(略)

求められるのは総合診療医
(略)

ステレオタイプな治療や投薬
(略)

教授クラスが新薬の治験に関与
(略)

正常値絶対主義
(略)

多くの医師は、健康診断などで示される数値が「正常値」を外れていると、それを正常とされる値に戻すために多剤服用を勧めたり、食事制限を課したりします。しかし、臓器別診療の弊害と同じで、健康診断の数値だけを見て、それを正常値内に収めようとすると、場合によっては多剤服用による体調の悪化など、QOL(生活の質)に悪影響が生じかねません。

 では、正常値とはなにを指すのでしょうか。これは全世代を通した診断結果の平均値にすぎません。年齢を重ね、体のあちこちにトラブルを抱えた高齢者にとってみれば、平均値から外れるのは、ある意味、当たり前のことです。それに、そもそも平均値に収まっていると健康が保証される、なんてことがあるはずもありません。
(略)

太り気味の方が長生きする?

 実は、日本でも厚労省の補助金を受けたある研究の結果、40歳の時点で平均余命が最も長かったのは、BMIが25~30未満の「太り気味」の人で、男性が41.6年、女性が48.1年でした。ちなみに、BMIが18.5未満の「やせ型」の人の余命は、男性34.5年、女性41.8年で、「太り気味」のほうが7年も長生きすることが示されたのです。

 このことからも、高齢者の場合は、数値に過度に惑わされず、いかに暮らしやすくするか、ということを優先すべきなのがわかると思います。アメリカの国立衛生研究所の下部組織が行った次の研究は、患者さんに正常値を強いることの弊害を、端的に示しています。

 糖尿病患者約1万人を対象に、血糖の状態を示すヘモグロビンA1c(赤血球中のヘモグロビンと糖の結合度合いを示し、数値が高いほど糖尿病のリスクが高まるとされる)を、正常値とされた6%未満に抑える「強化療法群」と、基準を7.0~7.9%と緩めに設定した「標準療法群」に分けて調査したのです。3年半に及ぶ観察の結果は、「強化療法群」が「標準療法群」より死亡率が高いという、驚くべきものでした。
(略)

正常値を追い求めることがリスクに
(略)

反証を示すべき
(略)

医師が介入しない方が長生きする場合も
(略)

しっかり話を聞いてくれる医師を
(略)

「自分に合っている」を大切に

 こうして、患者さんにしっかりと寄り添ってくれるかかりつけ医を見つけることができたら、しめたものです。仮に、そのかかりつけ医の手には負えない、高度の専門治療が必要な病気になったら、かかりつけ医に適切な専門医を紹介してもらえばいいのです。

 そしてかかりつけ医は、「自分に合っている」ことが大切です。子育てで、褒めたほうが能力が伸びる子が7割だ、という研究結果が出ると、多くの人が、わが子も褒めて伸ばそう、と考えますが、逆にいえば、3割は叱ったほうが伸びるということです。当然、その子の性質に合わせて褒めるか叱るかを考えるべきで、治療に関しても同じです。

 そして、患者さんごとに褒めるか叱るか判断できるのが良い医師です。そういう医師とぜひ出会ってほしいと思います。

………………………………………………………………………………………………………………………………

私はこの「70歳を過ぎたら大学病院に行ってはいけない」を、頷きながら読みました。
ぜひ、70歳を過ぎた人も過ぎてない人も読んでみて下さい。

(文章に改行を入れないほうが、スマホで読んでいる人には読みやすいかなと思い、今夜はこんな形で書いてみました)

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健康生活歯援プログラム

2022年11月18日 | 健康・病気

昨日、町でやった「健康生活歯援プログラム」に参加してきた。
場所は、町の保険センターでした。
10月になって町からこんな手紙が来た。

「歯」と「口」のケアで全身の病気を防ごう!
健康生活歯援プログラムに参加しませんか?

内容は、歯科医師による口腔内診査、歯科衛生士等による保健指導、ということだった。
この手紙は、節目年齢(40・50・60・70歳)の人に出したと書いてある。

私は昨年6月に、歯科医院に行って歯の診察を受け、歯垢を除去してもらった。
そのあと歯の診察を受けようと思っていたのだが、なかなか行けなかった。
そういう情けない気持ちがあったので、費用は無料なので参加してみようと思い応募した。

診察してもらった結果、歯垢は少しあるが歯周病はなく健康な歯です、と言われた。
私は、子どもの頃に歯をまじめに磨いてなく、虫歯が多かった。
その歯を若いときに治療をして治した。
かなり歯科医にはお世話になりました。
それまでは1日1回だった歯磨きを、30歳ぐらいからは毎食後にするようにした。
40歳ほどから歯間ブラシも使っている。
軽井沢で暮らしていたときに、1年半ほど歯科医院に通って悪い歯を治した。
(2016年02月20日の九想話「歯の治療終了」)

歯科衛生士からは、定期健診を受けて下さい、と言われた。
今度、歯科医院に行って歯垢を取ってもらおうと思う。
帰りに歯ブラシ・歯間ブラシ・デンタルフロス・健康ドリンクなどをいただいた。



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シルバー人材センター

2022年11月17日 | 会社・仕事関係

私は現在、シルバー人材センターに登録している。
7月に、膀胱がんの再発がないと主治医に言われたので、仕事をしたいと思った。
仕事をしたいと願っても、ハローワークでは70歳の老人に求人はない。
でも今は、シルバー人材センターというものがある。
昨年も私は、そこに登録していた。
登録していて、チラシ配布などの仕事をしていたのだが、
今年の1月に4回目の膀胱がんの手術をしたので、それから仕事はしていない。
7月に、がんの再発はないと主治医に言われたので、
再び9月にシルバー人材センターに登録した。
登録したが、小さな私の町のシルバー人材センターに仕事は少ない。
身体が元気で、肉体労働が出来る人には仕事はあるという。
草刈りや植木の剪定、工場での荷物の運搬などです。

先週木曜日に、シルバー人材センターから電話がきた。
「チラシ配布の仕事がありますから来て下さい」と言われた。
行くと仕事はチラシ配布が1,500枚だった。
去年は、チラシ配布500枚ぐらいはやったんだけど、1,500枚はキツイと思った。
先週の金曜日から毎日200枚ほど配布している。
一昨日は雨が降ったのでやらなかったが、昨日は300枚配った。
3時間かかった。
私は住んでいる人の名前が書いてある町の地図をコピーして、それを見ながら配布している。
配布するとその名前を鉛筆でレ点をつける。
そうしないと配布したか、してないかが分からなくなってしまう。
地図で見ると隣の家でも、道路の関係でそこに行くには7・8分ほどかかるときがある。
郵便受けにもいろいろな形のものがある。
軽くチラシで押せば開くのもあれば、左手で入り口を押しておいて、
右手のチラシを入れなければならないものもある。
郵便受けの中には、どこからチラシを入れたらいいのか分からないものもある。

明日、100軒ほど配ると私の指示された地域が終わる。
家に戻ると携帯の着信音が鳴った。
電話に出るとシルバー人材センターからだった。
「12月の土日2日間に仕事があるんですがやれますか?」
「どういう仕事ですか?」
「地域包括センターでイベントがあって、そのときの駐車場の管理です」
私は、引き受けることにした。

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私の貧幸生活

2022年11月16日 | 暮らし

文藝春秋9月号に、読者投稿「私の貧幸生活」というものがあった。
「少しずつ、小さく、年寄りの力で、世の中を昔に戻しましょう 選・構成 倉本聰」

>私の書いた「老人への提言」。「貧幸」に戻ろう!という提案に対し、
>沢山の御返事や御意見をいただきました。まずそのことにお礼申上げます。
>『文藝春秋』の読者ばかりですから、これが果して全日本人の考えるところ
>かどうかは判りません。殊に「老人への」と特化してしまったせいか、
>『文藝春秋』の読者層のせいか、若い世代の意見が殆ど見られなかったということは、
>僕の作戦の誤りだったと反省しています。

こんなことで倉本聰が老人に意見を求めた。
老人の意見を読んでいて、私が納得できるもの、できないものがある。
はたして私は70歳の老人なんだけど、私の思いはなんなんだ?

農業
>御老人の集まりで、肥担桶(こえたご)の話を致しますと、人々の顔が必
>ず輝きます。
(略)
>かっての日本では糞尿というものは、食う→出す、とい人の営みの中での
>最も単純な循環の一歩であり、大きな資源の一つでありました。それが単
>に不潔だからということで只の廃棄物にされてしまったことに、僕は大い
>なる疑問を持つものです。


>かって富良野で若者相手の塾をやっていた時、その起草文にこう書いたこと
>があります。
>〝石油と水はどっちが大事ですか〟
>石油の方が値段が高いから、一見石油の方が大事にみえます。しかし、石油
>がなくても生きられますが、人間水なしには生きられません。水の豊富な日
>本にあってはどうもこのことが忘れられている気がします。
>しかも最近はミネラルウォーターをいう商品が流行し、水道の水が飲めるの
>に)金を払ってそっちを飲みます。ミネラルウォーターのボトルとふたが、ど
>の位ゴミとして地球を汚しているか、そのことに早く気づいて下さい。
(略)

あかり
(略)
>昔、日本の時間制度は日が上ったら明六ツの鐘、日が落ちたならば暮六ツの鐘、
>その間を分割して時を決めたと、そういう話をきいたことがあります。(略)

衣服
>衣服とは本来外傷や寒暖から身を守る為のものであり、ファッションとは元々
>用途の異なるものではないかと僕は思っています。
(略)

このあと「冷暖房」「ゴミ」について倉本聰は書いてます。
そして「まとめ」でこんなふうに書いてます。

>僕の仕事は、「創作」という仕事です。
>創も作も、つくるという意味ですが、創のつくると作のつくるは全く意味がち
>がいます。
>知識と金を使い、前例にならってつくることを「作」と云います。
>それに対して金など使わずに、知識でなく知恵で、前例にないものを産み出す
>ことが「創」という行為です。
(略)
>作は容易に考えつきますが、創には深い思考の転換と変革への度胸が必要とさ
>れます。何しろ世の中は本質的に保守的で現状の変化を好みませんから。
>今の豊穣の日本から貧幸の日本へ戻せと云ったって、なつかしがるひとは多少
>いたとしても実践する人、行動を起こす人はほんの一握りしかいないでしょう。

このあとに読者の意見を書いた文章がありました。

私は、〝貧幸〟です。
胸張って〝貧幸〟で生きます。

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おいしいごはんが食べられますように

2022年11月15日 | 小説 エッセイ

「おいしいごはんが食べられますように」(高瀬隼子 著)を読んだ。
第167回芥川賞受賞作品です。

ある会社の1つの職場で働く人間模様を書いた小説です。
体調が悪くなると仕事が忙しくても早退したり会社を休む、
可愛くて思わず守ってあげたくなる病弱の女性社員、芦川。
そのことの職場の人たちへの気持ちとして、
手作りのケーキやお菓子を職場に持ってくる芦川。
芦川が休んだ分をしっかり働く女性社員、押尾。
二人の同僚であり、生きるための食事は簡単にすませたい若い男性社員、二谷。
物語はこの三人の関係を中心に展開される。
よその支店からきた頃、二谷は会社の帰りに芦川を誘い、レストランや居酒屋に行った。
そのうち二谷のマンションに芦川が行くようになり身体を重ねる関係になる。
押尾も残業をしたあと、二谷と居酒屋で飲むようになる。
1回だけ酒を飲んだあと二谷のマンションに行き、抱き合うが途中でやめてしまう。
2人の話すことは芦川のことが多い。
押尾は、芦川をいじめたくなる、なんてこともいう。
二谷も芦川のことをあまりよくいわない。
押尾は二谷に、自分は芦川が苦手だと打ち明け、一緒に意地悪しようと持ち掛ける。
二谷は芦川と毎週寝ているにもかかわらず、その提案を了承する。
家にきては料理を作る芦川の押しつけがましさを、二谷も疎ましく思っているのだ。
疎ましく思っていても芦川と付き合い続ける。
付き合っているのに意地悪してしまう。
このあたりの書き方がうまいと思った。

これ以上書くのは、〝ネタバレ〟になりますのでやめます。
私としては、小説の終わり方が腑に落ちなかった。
でも、人間のことを考えさせられる興味深い小説だと思った。

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鶴瓶、疑惑の政治家に物申す

2022年11月14日 | 政治

鶴瓶「なんで政治家辞めさせないの」のド正論 旧統一教会、セクハラ、パパ活国会議員に激怒

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/nikkangendai/entertainment/nikkangendai-890074


>《よう言ってくれた》──。落語家の笑福亭鶴瓶(70)が発した言葉に対する
>賛同の声がSNSなどで広がっている。

> 鶴瓶は、フリーアナウンサーの古舘伊知郎(67)の「YouTubeチャンネル」
>にゲスト出演。古舘から「鶴瓶さん、ニュースは向いてないんですかね? 
>コメンテーターは出来るじゃないですか」と話しかけられると、「俺はホン
>マに腹立って言ってしまうわ」と切り出し、今の政治家に対してこう怒りの
>声を上げたのだ。

この記事を読んで私は、YouTubeの「古舘伊知郎チャンネル」を見てみた。
なるほど、鶴瓶の言っていることは私の言いたいことです。
ぜひこのYouTubeを見て下さい。

鶴瓶さんが疑惑の政治家に物申す「思ったことを口に出すだけ」大物政治家との意外な関係性も。

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「ブラックボックス」読了

2022年11月13日 | 小説 エッセイ

第166回芥川賞受賞作「ブラックボックス」(砂川文次 著)を読んだ。
久しぶりに芥川賞受賞作を最後まで読みました。
ここ何年か、読み始めても最後まで読む気がなくなり、読むことをやめた受賞作が多かった。

サクマは、高卒で自衛隊に入隊するが先輩隊員と殴り合って辞めてしまう。
その後、不動産の営業職に就いたが社長の息子に悪態をついて1年で辞めた。
それからは寮がある工場や現場で契約社員やアルバイトとして働き、
転職を繰り返してきた結果、現在は福利厚生の無い非正規労働として、
自転車メッセンジャーをしている。
メッセンジャーとして働くサクマは、自転車で信号をギリギリのタイミングで
渡ろうとしたところ、ベンツに轢かれそうになり落車した。
サクマ自身は無事だったものの、故障した自転車を修理するために営業所へと戻る。

自転車便の営業所でも所長の滝本によけいなことを言い、
その結果、シフトを減らされ、メッセンジャーからフードデリバリーに仕事をかえる。
サクマは、東京の三鷹にある一軒家で円佳(まどか)と同棲していた。
彼女とはコンビニのアルバイトで知り合ったのだが、
そこでもサクマは、客といざこざを起こして辞めていた。
円佳と共同生活する中で、避妊しなかったため妊娠してしまう。
円佳との生活をちゃんとしなきゃいけないと思っているが、
なかなか定職に就けずに、今をやり過ごしてしまうサクマだった。
サクマの家に、納税を督促するために税務署から二人の調査官がやってくる。
サクマは、玄関口で説明を聞いていたが、調査官の一人が少し笑ったように見えた。
その前に円佳から、安定した仕事に就かないことをなじられて苛立っていたことも手伝って、
サクマの中に抑えられない暴力衝動が湧き上がる。
サクマは、手近にいた調査官にいきなり頭突きをくらわす。
笑った方の調査官が逃げ出し、サクマがそれを追いかけると、
偶然やってきた二人組の警察官と出くわしてしまう。
サクマは制止されるが、腕を脱臼しながら警察官二人を負傷させてしまう。
その後、逮捕されたサクマは刑務所に送られるが、そこでも問題を起こしてしまう。
「自分にはどうしようもない」とサクマは繰り返し述懐している。
制御不能な暴力衝動がいつ飛び出してくるか分からないサクマ自身の身体こそが、
「ブラックボックス」である。

刑務所に入ってからもエピソードはあるが、それは書きません。
しかし、刑務所に入った直接的な理由は税務署員への暴力ですが、
ただの自転車便の青年にまで署員が来るのは考えにくいと思う。
そんなことをこの小説に感じましたが、面白く読みました。

私も高校を出てから20回以上転職してきた。
いろいろありました。
暴力的な気持ちになったことは、ないこともない。
今の妻と同棲から始まり、結婚式も挙げてない。
読みながら自分と「ブラックボックス」のサクマとの違いを、いろいろ考えさせられました。

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