徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

雪の日に

2012-03-18 00:37:11 | Weblog
ドイツもずいぶん暖かくなり、冬は終わりかな、と思う。
去年の年末、始めて雪が積もった日、私はいつものように電車とバスで大学に向かった。電車は若干遅れていただけだったけれど、普段は10分おきに来るバスがその日はなかなか来なかった。結局

30分

待った。
最初は10人くらいが待っているだけだったけれど、最終的には、バスに乗りきれないくらいの人が待っていた。

やっと来たバスに私は乗り、運よく座席に座れた。満員になっても乗りきれない人がいて、彼らは次のバスを待つことになった。

もうすぐ出発、となった時、ドア付近に立っていた女性が『ベビーカーの人がいるからドアを開けて』と運転手に向かって叫んだ。運転手は、『満員だから乗れないよ。それに、次のバスがすぐ来るから。』と返した。10分くらい前に、折り返しのバスが反対側のバス停を出発するのを見たから、私も、『まぁ、すぐ来るよね』と思っていた。

でも、この女性は、『でも、赤ちゃんにこの寒さはきついわ』と続け、運転手は『誰かが降りないと乗れないよ』と返した。女性は、

ちょっとずつ詰めれば乗れるわ

といい、

実際にベビーカーが乗れるくらいの場所ができた

確かに、普段から満員、と言っても日本の通勤電車を経験した私から言わせると、隙間だらけだけれど、ドイツのベビーカー(大きい)を乗せられるだけのスペースができたことは驚いた。
少しずつ詰めることを呼びかけた女性をすごいな、と思う同時に、『10分待てばいい』と思った自分を恥じた。