自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

だんだん考えが整理されてきた

2007-01-24 | Weblog
 道交法改正問題で、色々書いたり、資料を読んだりしているうち、だんだん考えが整理されてきた。
 歩道を自転車が通行するのは本来の姿ではない。また、道路構造令(国交省所管)では「自転車歩行者道」という区分があり、新しい道路をつくるときは交通量があるところでは設置が義務付けらるようになった。そのため、新規の道路ではやや広めの歩道(自転車通行可)が出来ている。しかし、道交法(警察庁所管)では「歩道」の規定が適用される。「自転車歩行者道」という区分はない。道路管理者は「自転車歩行者道」と整備しても、道交法上は歩行者安全第一の「歩道」である。自転車は歩行者の安全を図るべく、4、5kmで走行することを想定されている。
  
 11月の「提言」資料編における、米国の自転車走行マニュアル(ペンシルバニア州の他オレゴン、フロリダ州の)『残念ながら歩道は安全ではありません』という指摘について、提言を作成した「懇談会」はなんと検討したのか。欧米での常識をどう理解しているのかだ。s53年の道交法改正は「緊急避難」的改正であったはず。今回の改正案はそれを固定化し、道路全般のルール化へと広げるものだ。

 53年の改正以来、左側通行の原則すら守られなくなってきている。歩道を走るようになったためだ。歩道では車道のような左側通行の規制はない。

 やはり原則は何かを明確にしないと、ルールと言うものが徹底しない。自転車は車両としての原則に立ち返るべきだ。その原則をよりあやふやにする今回の改正案は未来に禍根を残すであろう。

 提案だが、「自転車レーン」を道交法に位置づける。それはドイツのような感じで車道にペイントで表示する。歩道に自転車レーンを設置する場合は、歩道レーンとは法的に区別して位置づける。歩道を走らせるのではなく、車道にゆとりがないので、歩道側に自転車走行空間を設置する。自転車レーンは当然左側通行である。(走行前方から自転車が来ないよう、左側通行とする。右側通行する場合は降りて歩道レーンを押せばよい)。そういうモデル区間を各町に設置する。教育場面でもそこを使って安全教育を行う。従来の車道、歩道はそう簡単に変わらないので、当面の間従来の取り扱いとする。しかし従来の扱いはあくまでイレギュラーとする。
 要するに、あるべき姿を明確にし、モデルをつくり教示する。従来の通行方法は例外とし、本来の姿ではないことを明確にする。こうして、緩やかに変えていけば良い。
 自転車をちゃんと位置づけることこそが、環境、医療健康、グローバルな日本の将来を見据えた対応で、そのことが交通安全への近道と言えるのではないか。『急がば回れ』こそ重要だ。

なお、欧米では自転車の罰金制度もある(日本でも罰金はあるが「継続して警察官の指導にしたがわないなき場合など場合など限定的)。タバコポイ捨て2000円のような感じで違反者は取られる。こういう比較的安価な罰金制度は必要だと思っている。
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