自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

「日本庭園」

2009-04-16 | Weblog
 「日本庭園」岩波新書。h21.2刊。いま読んでいるが、なかなか興味深い。寺院や邸宅の庭について、それぞれに属する断片的知識はあったものの、庭の歴史的展開についての知識は無く、そういう意味で新鮮だった。
 新書ということで、なかなかコンパクト情報量も多くまとまっている、と思う。
 同書で取り上げられた、県内の庭は少ないが、水の祭祀の遺跡として伊賀市の「城之越」遺跡、美杉の北畠国司館跡庭園などが紹介されている。那覇の識名園には今度いった時には寄ることとしよう、と思う。
 引用されていた、伊勢の国生まれの夢窓疎石(国師)の「山水(この場合「庭」のこと)を好むは、定めて悪事といふべからず。定めて善事とも申しがたし。山水に得失なし。得失は人の心にあり。」という言葉は、まぁ何にでも当てはまる。山水を自転車といっても、まんざらはずれでない、と思った。
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