自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

パブコメ回答案

2007-01-12 | Weblog
疋田氏が3日のメルマガ「週間自転車ツーキニスト」に書いていたものを紹介します。
 警察庁が暮れから1月28日まで、「提言」を受けて、道路交通法の改正を行うにあたり、国民の声を聞くと言う趣旨で、パブリックコメント(意見募集)を行っている。これに対する、疋田氏の「意見」案です。長いけど読んでね(以下引用)
 ■■ヒキタ式パブコメ案■■

「道路交通法改正試案」に対するパブリックコメント

氏名  (*法人又は団体の場合は、その名称及び代表者の氏名)
連絡先 (*住所、電話番号又は電子メールアドレス)

*パブコメ応募要項には「ただし、氏名及び連絡先の記載は任意です」とされる。だが、私ヒキタとしては記載した方が好ましいと思う。

【本文】

 道路交通法改正試案(以下、本試案とする)の中、「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」の全面削除を求めます。

 当該の項目については、一見、自転車の車道通行の原則維持、無秩序な歩道通行の是正などが強調されてはいますが、これらは現行法の維持に過ぎず、法改正の名に値しません。
 よって、当該項目の内容骨子は次の通りであると認定できます。
「自転車の歩道通行の条件を拡大し、その要件を法律で定めること」

 これは国民の福祉および日本の国益に明らかに反するものであり、全面的な削除を求めるものです。
 その理由は次の各項目にあげるとおりです。

●現在、自転車対歩行者の事故が急増している(10年で4.6倍)のにも関わらず、その解決法を、自転車の歩道通行の条件緩和に求めるのは、まったく矛盾しています。

●現状でも「無秩序な」自転車の歩道使用状況なのにも関わらず、その要件を緩和するならば、無秩序はさらに助長され、混沌状況を生み出すことは容易に推測可能です。加えて、現実として警察官の乗車する自転車が、無秩序に歩道を走る現状を鑑みると「警察官等が危険だと判断した場合には、歩道から下りなくてはならない(指示に違反した場合には、処罰の対象となります)」との措置の実効性には、期待をもつこと自体が甚だしく困難です。

●高齢化が進む今、歩道の高齢者が今後ますます増えることが予想されます。その歩道に自転車を上げる条件を緩和することは、事故を誘発することになり、国民の福祉を大いに損ねます。

●現時点でも、障害者(中でも視覚障害者)にとって、歩道を走る自転車は多大な脅威になっています。それを助長することは断じて許されません。

●環境問題という観点から見ると、自転車はスピーディに移動する権利を有し、クルマの機能の一部を代替する交通手段となり得なくてはなりません。危険な道路であるのなら、危険でない道路にするべきです。その点、本試案が「踏まえ」ることとする「提言」中の<第4-2-4「自転車が車道を通行することが特に危険な場合は、当該道路の自転車通行を禁止することなどの措置を講ずること」>は、自転車の走行を大いに阻害し、結果として、さらなる環境悪化を呼ぶことが懸念されます。これは世界の潮流にあからさまに逆行するもので、環境に対する悪影響だけでなく、国際社会においての日本の国益を大いに損ねるものです。

●本試案は、道路シェアの再構築という喫緊の問題にまったく言及されておらず、道路行政のさらなる混乱を招くものであるのみならず、過度のクルマ依存社会をさらに助長するものとなっています。

●本試案にある「自転車の原則、車道通行」「自転車の歩道通行が言わば無秩序になされている状況」などについての是正措置は、現行法で十分対応可能であり、法を改正する意味がまったく認められません。

●本試案が「踏まえ」ることとしている「自転車の安全利用の促進に関する提言」は、わずか6ヶ月、わずか6回の会合で提出されたものでしかなく、交通行政、中でも自転車行政に対しての深い思索、真摯な取り組みに、明らかに欠けていると言わざるを得ません。

●およそ30年間続いた実質上の自転車歩道政策により、我が国においては、車道を児童、高齢者などが自転車通行するのが困難になりました。ですが、そのことは今後、欧米諸国のように、自転車レーンの整備などで補完するべき事柄であり、本来的な歩道通行の緩和の要件にはなり得ません。
 いずれにせよ、今法改正の当該箇所「3 自転車利用者対策の推進(1)通行区分の明確化」は、浅慮に基づくものであり、自転車問題をより悪化させるものと断じざるを得ず、法案となるに値しません。少なくとも、本試案の該当部分を削除し、現行法を維持する中、我が国の交通のより良き未来を作るべく、新たな法整備、インフラ整備への相応の努力をすることこそが急務であると考えます。

 以上。

 送り先は次の通りだ。

koutsukyoku@npa.go.jp
※件名にパブリックコメントと必ず記入すること。

〒100-8974
郵送東京都千代田区霞が関2-1-2 意見提出先 警察庁交通局交通企画課法令係 パブリックコメント担当
FAX 03-3593-2375
※1枚目にパブリックコメントと必ず記入すること。

平成18年12月29日(金)から意見提出期間
平成19年1月28日(日)までの間(必着)

 なお、このパブコメ疋田案に関しては、どこでどう紹介引用されても構わないと思っています。文章を改編せずに、ということを条件に、できるだけたくさんの人の目に触れるようにしていただけないでしょうか。ヒキタ伏してお願いいたします。
 (以上引用)
 同感だと思われる方は、コピペして、警察庁のホームページからポチッとしてください。
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高千穂遙氏の見解と・・・・

2007-01-11 | Weblog
SFアクション作家で、NHK新書「自転車で痩せた人」、早川書房「自転車日記」も書いているが、彼のブログで書いている。以下に引用。
『ニュースソースの秘匿があるので具体的なことはどうしても公開できないのだが(ああ、隔靴掻痒)。状況はひじょうによくない。実際、今回でてきた試案も、本当はもっとひどい内容になるはずだったらしいのだ。まさしく「車道からの自転車完全締めだし」とか、そこまでストレートにやることを真剣に検討していたという。しかし、疋田さんによる反対運動など、事前の反応を見て、作戦を少し変えた。それが今回でてきた、あきれるほどに杜撰で、陰険な試案である。』(引用ここまで)
 当初は、本気で歩道走行義務化であったようだ。しかし、様子見て「特に危険な車道走行禁止」になってきたようだ。しかし、「危険」の内容が全く示されていない。
 自転車走行禁止は、現行法でも出来る。法改正の必要はない。
 写真は京都4条通りの表示である。歩道は走行禁止。車道は8時から21時まで走行禁止。地元と協議してこの措置をとっている。
 ということは、一体この改正方向は何なのだ。疋田氏も書いていたが、軽車両を歩道に上げて、車道の制限スピードを上げることができるから、ぐらいしかない。 「危険」と警察(公安委員会)が判断すれば速やかに規制できる、という効果か。地元と調整して危険等の判断をするとか表明しているようだが、実際のところ、法律に書くことにより簡単に規制を実施しようとすることしか眼中にないような気がする。また、車にとっての「危険」であり、どうも自転車にとってではなさそうだ。
 とにかく、てっとりばやい「規制」しか考えていない。今の道交法でも対応出来ることが、もっと簡単に出来るようにするでしかない。役人のための改正である。
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「歩行者にツケ回す法改正」

2007-01-09 | Weblog
 と題して、ツーキニスト疋田氏が朝日新聞に書いている。(12月30日付け)
『世界中どこにおいても「自転車は歩道通行」としている国などありはしないのだ。』と述べ、『自転車を事実上、歩道に上げている唯一の国、日本こそ、自転車乗車中の事故率が、先進各国の中で圧倒的に高いという事実』で『自転車行政に失敗』と断じている。
 また、『今回の提言はその失敗をさらなる失敗に導くものだ』と結論付け、『本当にやらねばならない(中略)「道路シェアリング」の再構築などにまったく手をつけなかったあげく、歩道上の自転車対歩行者の事故が激増してしまった』と『日本だけの非常識』を指摘している。
 昨年11月末の提言を受け、自転車の歩道通行を解禁する法案が6月までの会期である通常国会に提出されようとしている。
 今のところ、あまり見ることはないこのような道路標識(写真)が、あちこちの幹線道に林立することとなるというわけだ。
 
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松の内が終わって

2007-01-08 | Weblog
 娘2人もそれぞれ帰り、正月も終わった。
 天気はいまいちだが、のそのそと走りに出る。ベストより2kg肥えてしまったから、少しずつでも減らしていかないと、だ。
 北のほうは黒雲があり、御園11kmコースを3周した。
 八野ワークセンターを通過するこのコースは、以前の自宅からは「16kmコース」と称してランドナーで週末ごとに走っていたものだ。コースの一部には緩やかな下りの山間(写真)のところがあり、30年前のお気に入りのコースだった。
 さて、今日は信号はT字路であろうと厳密に守って走行してみた。脚休めにはなっていい。気分がいまいち乗らないので良かったのかも。
 4周しようと思ったが、そんな気分なので止めて、海の方へうどんでも食べに行くこととした。
 走行59km
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成人式

2007-01-07 | Weblog
明日は成人の日。だが、市の行事は今日行われている。下の娘も成人式を迎えた。
 随分前から、「20歳が成人」というのはいかがと考えている。15歳が元服ということは別として、18歳だなと。
 高校が義務教育化していることを考えると、卒業して、社会人として働いて税金を納める。一方で、参政権がない。2年間はモラトリアムである。なお、ほとんどの先進諸国では18歳が成人として位置づけられている。
 高校で先生が「子供を教育している」と考えているなら大間違いで、「大人」になるように、付き合うべきなんだと思う。
 とはいうものの、我が家の娘に対しては、そう旨くは出来ないのが親の難しさ。今夜も同窓会とて遅くなるらしい。
 昨夕、図書館で「板谷波山の生涯」(荒川正明著)を借りてきて一日読んでいる。 夕刻ローラー40分。
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荒天の休日

2007-01-06 | Weblog
 昨夜来から雨である。おまけに風もある。残念だがこういう日もあってよい。
 昨夜は夕食後、たまたま見たNHKハイビジョンで「北斎」をやっていた。北斎は秋にも「広重・北斎」展を恵那市で観たし、過去に小布施の岩松寺にも行ったことがある。一番好きな絵師である。89歳で亡くなるまで、画業に邁進した。そのエネルギー、ダントツの絵の上手さ驚嘆すべきものがある。あやかりたい。
 続いて映画「HAZAN」を観た。板谷波山の陶芸家として認められるまでの半生を描いた映画だ。これも見入ってしまった。波山の作品は出光美術館などでも見たことがあるが、近代陶芸(芸術家としての陶芸)の太祖であるが、実は時代背景も良く知らなかったことに気が付いた。もう少し「近代」を勉強してみようと思わされた。
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休み明け

2007-01-04 | Weblog
 仕事がはじまり、今年の段取りを協議。それでもさくっと帰宅。
 夕食は干物定食。しかし疲れた胃袋にはなにより。昭和鯛の丸干し、黒ムツの塩干し、まんぼうのこわた(腸)の3種。それに沖縄土産の豆腐ようと豆腐なべ。
 「沖縄」で買ってきた「豆腐よう」は(有)マリンフーズ社製。国際通りから松尾の消防署の坂を少し上がったところにある「謝花きっぱん店」で売っていたもの。なぜか菓子屋に「豆腐よう」が、と思ったが、お店の人はこれは旨いと一口勧めてくれた。食べたら全く味が良いので買ってきた。麹が生きている感じだった。
 年が明けて今ごろ食べたが、十分熟成して味は濃く、きっぱん店で食べた初々しい味とは違うが、これはこれで旨かった。地の人が勧めるものに間違いはない。
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初走行

2007-01-03 | Weblog
 目論んでいた、2日の初走行は一日中雨(尾鷲)の天気で出来なかった。で、今日、いつもの旧311号(現在は県道)尾鷲松本~九鬼トンネル経由の25km。昼食後は帰宅するので、短い距離だが景色を堪能することに。
 この道は海岸から350m程度の登坂だが、ある程度高度を稼ぐと、あとは等高線にそった緩やかな登りだ。
 木々の間からところどころ太平洋を見ることが出来、高度感があってよい。夏は木漏れ日の中を涼しく走ることが出来る。野鳥も多く、綺麗な羽の鳥を見ることが出来る。
 結局、松本~九鬼トンネル出会いまで、車にも人にも会わなかった。短いが贅沢なひと時である。(写真に見える島は尾鷲湾口の桃頭島、今日はかすんで見えないが志摩半島を望むことが出来る)
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頌春

2007-01-01 | Weblog
 あけましておめでとうございます!
 皆様、本年もどうぞよろしくお願いいたします
(写真は年賀状。図柄は一身田寺内町。高田本山山門と釘抜き門)

 今年は久しぶりに我が家で元旦を迎えました。
 天気もよく、絶好の自転車日和ですが、残念ながら母宅と山の神の実家への移動の予定です。
 初走行は明日、尾鷲で。
 自転車は体も心も健康にしてくれます。アイゼンハワー大統領の主治医であったホワイト博士は「車一台分の薬より自転車」と言ったそうですが、わが国の首相の主治医にそういう人がいれば、自転車をめぐる今日の状況を招いていないのかも知れません。
 今年の日本が、歩行者や車いす、自転車にとっていい年でありますように!!
 
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