ダイヤモンド・オンラインで、上杉隆氏が鳩山邦夫前総務相について書いています(上杉氏は鳩山氏の元秘書)。
これがなかなか面白かった。
「元秘書の立場から、鳩山邦夫という政治家を語ろう」週刊・上杉隆2009年6月25日
この頃、筆者は軽井沢に向かう車中で、鳩山氏にこう尋ねた。
「仮に、明日死ぬとして、政治家としてひとつだけ好きなことを実現させてやると神様に言われたら、代議士は何を望みますか?」
鳩山氏は、後部座席で「う~ん」としばらく考えていた。その答えは、完全に筆者の予想を覆すものだった。
「総理大臣」「都知事就任」などと言うとばかり思っていた。だが鳩山氏はゆっくりとこう語ったのだ。
「日本中の道路や河岸のコンクリートを全部ひっぺがえして、緑にしたいなぁ」
今回の日本郵政の問題でもそうだが、政治記者やテレビのコメンテーターは、鳩山氏の発言のウラに、何らかの政治的思惑を見つけようとする。
だが、それは大抵外れることになる。なぜなら、この通り、鳩山邦夫という政治家は、言ったまま、見たまんまの正直な人物だからである。
郵政問題の経緯をみても、この人がどんな行動原理で動いているのかサッパリ分からんかったけど、それもそのはず。
ウラを読もうにも、ウラもなければオモテもない人物だったようですな。
その意味では稀有な政治家、と言えるのかもしれないし、一定層に人気が出るのも理解できなくもない。
しかし、こういうタイプがまかり間違って宰相になることがあったりしたら、そのときは日本はかなりヤバい国になってそうだなぁ。