そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

暗い世の中の明るい消費

2012-03-20 17:27:00 | Economics

昨日(3/19)の日経朝刊に、しまむら社長の野中正人氏へのインタビューが掲載されていました。

「消費者がプラス思考になっている。政治や経済情勢など、世の中の悪いことを批判的にみていた空気が薄らいだように思える。そんな不満をぶつける場合ではなく、一人ひとりが元気に行動を起こそうとしている」

「淡いピンクやグリーンの商品がよく動いている。これは景気拡大期にみられる現象だ。売り場の見栄えをよくするためにもっと目立つ色彩の衣料品を陳列すると、その商品が先に売れている。リーマン・ショック後の消費風景とは全く違う」

うん、なんとなく実感としてわかります。
確かに、ここ最近、そんなムードを感じる。

相変わらず政治はダメダメだし、国家財政も就職難もエネルギー問題も明るい兆しは全く見えないけど、いい意味で国民が政治を見放し始めたというか。
個人的にも、前の首相と前の前の首相には時に殺意?を憶えるほどの憤りを感じたけど、今の野田政権にはそんな怒りの感情すら浮かんできません。
開き直りというか、関心が起きない。 

「単価は上がっている。客単価や1品単価は前年比で2~3%の上昇だ。この傾向は昨年あたりから顕著だ。確かに、絶対的な価格の安さを求める消費者もいるが、価格と商品価値のバランスを考える消費者は多い。明確な価値が分かると値下げしなくても売れる」

このへんも世相を反映してますよね。
老後のためにせこせこ節約して小金を貯めたところで、人間なんていつ死ぬかわからない。
一年前の大震災から、そんな感覚も生まれているような気もします。

「景気刺激策の家電エコポイントの終了で、対象以外の商品やサービスの支出に回った可能性が高い。百貨店の売り上げが堅調なのも、そうした影響が出ているのではないか」 

面白いですね。
やっぱし、消費行動をゆがめるような政策なんて、採るべきじゃないな。 


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