蜩ノ記 (祥伝社文庫) | |
葉室 麟 | |
祥伝社 |
Kindle版にて読了。
この種の時代小説はあんまり読まないのだが、たまに読むのも悪くない。
忠義、恩讐、身分制…やはり封建社会というのはドラマ創出の材料には事欠かないな、と。
キャラ設定はオーソドックスだが、安定感があって好感が持てる。
ミステリ仕立てになっている面もあり、頁を繰る手が促される。
せっかく「家譜」「蜩の記」という二つの文書編纂という要素があるのだから、これらを作劇にもっと有機的に絡ませれば、より深みが出たのかな、という気はした。
蜩ノ記 (祥伝社文庫) | |
葉室 麟 | |
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