そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

『蜩の記』 葉室 麟

2016-03-06 20:29:28 | Books
蜩ノ記 (祥伝社文庫)
葉室 麟
祥伝社


Kindle版にて読了。

この種の時代小説はあんまり読まないのだが、たまに読むのも悪くない。

忠義、恩讐、身分制…やはり封建社会というのはドラマ創出の材料には事欠かないな、と。
キャラ設定はオーソドックスだが、安定感があって好感が持てる。
ミステリ仕立てになっている面もあり、頁を繰る手が促される。

せっかく「家譜」「蜩の記」という二つの文書編纂という要素があるのだから、これらを作劇にもっと有機的に絡ませれば、より深みが出たのかな、という気はした。




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