河野太郎議員が本日の「ごまめの歯ぎしり」で、「またしても隠蔽された国交省河川局の犯罪」という記事を投稿され、再度八ッ場ダム建設根拠の基本高水を取り上げてくださっています。一部この記事から引用させていただきます。
***引用開始****
学術会議の基本高水評価検討等分科会は、過去の洪水の計算流量を計算し、それを実績流量と比べている。
パラメータを固定した場合、もし「森林が生長するにつれて山 . . . 本文を読む
前田武志国土交通大臣が八ッ場ダム建設の再開を表明しました。私は、たとえ予算が計上されようとも、本体の着工が始まるその日まで、最後まであきらめず建設中止を求め続けます。
本体が着工されようとも、ダム建設に伴う問題が噴出するのはその後のことです。まず一都五県の人々は安全でおいしい地下水からの取水量を減らされたうえで、八ッ場ダムからのまずく危険な水(ヒ素濃度が高い)を飲まされることになります。危険な . . . 本文を読む
私も呼びかけ人に名を連ねております「ダム検証のあり方を問う科学者の会」で以下のような声明を出し、治水有識者会議、国土交通大臣、そして内閣総理大臣に提出いたしました。
治水有識者会議では、委員の中からも疑問点が多く出されているにも関わらず、内部で十分な議論を尽くさず、座長の強引な議事運営によって、国交省の恣意的な「検証」を学者たちが追認してしまっています。「学者」の組織が官僚機構に完全に従属し . . . 本文を読む
国交大臣による八ッ場ダム建設の最終判断が下されるのが秒読み段階になってきました。皆様に知っておいていただきたいことを何点か書かせていただきます。
有識者会議での議論
12月2日の新聞報道では、「『今後の治水対策のあり方に関する有識者会議』の場で、「建設継続が妥当」とした関東地方整備局の対応方針案の検証作業を適切だと評価された」などと報道されていました。
しかし有識者会議の委員からも、国 . . . 本文を読む
国交省のタスクフォースが「浅間山が噴火しても八ッ場ダムは大丈夫」とする見解をまとめ「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」で検討され、いよいよ国交大臣による最終判断まで秒読み段階になってきました。
この国交省タスクフォースの見解に関して、前の記事のコメント欄で地質学者の竹本弘幸氏から詳細な反論が寄せられました。多くの方々に読んでいただきたいので、新エントリーとしてアップさせていただきます . . . 本文を読む
八ッ場ダム問題、明日12月7日にも建設GOサインが出るかも分からないという大詰めの段階になってきました。
八ッ場ダム建設をめぐって最後にもう一度、皆様に知ってほしい諸問題をいくつかピックアップして紹介しておきます。
パブコメやらせ問題
本日(12月6日)の東京新聞の一面トップ記事で、八ッ場ダム検証に関するパブコメで96%が同一文面のダム建設推進の意見であったこと、埼玉県の建設推進県議連が . . . 本文を読む
地質学者の竹本弘幸氏から、拙ブログのコメント覧に下記の論考をいただきました。多くの方々に読んでほしいので、再掲いたします。 日本地理学会で報告された論考で、学術的なものです。しかしがら八ッ場ダム建設がいかに危険か、止めるなら今というギリギリの段階にあって、政治的判断のためにも重要な検討事項です。
八ッ場ダム建設に伴う住民の移転先代替地の一つである上湯原地区はダム建設で地すべり災害を誘発する可 . . . 本文を読む
日本学術会議でダム建設の根拠となる「記号」、基本高水の再検証が行われてきたことはこのブログで報じてきたとおりです。
この検証についての公開説明会が9月28日に開かれるそうです。下記ページから参加申し込みできます。なんと締切が今日でした。興味ある方ぜひどうぞ。質問も1000字以内で書き込めます。
最終的な回答書も同じ下記ページからダウンロードできます。
http://www.scj.go.j . . . 本文を読む
八ッ場ダム「検証」の茶番劇の大本営発表を、なんの疑問もさしはさむことなくマスコミが垂れ流している。八ッ場ダムの代替案を検討するも何も、八ッ場ダムの必要性の根拠となっている洪水流量予測も、水需要予測もウソなのだから、そのウソを正すことから始めねば「代替案の検討」も何もないのだ。ウソを前提に代替案など考えても何にもならない。
国交省の検証では治水と利水のみを問題にしているが、八ッ場ダムを建設する . . . 本文を読む
台風12号で紀伊半島中心に甚大な被害が出ています。亡くなられた方々に心よりお悔やみ申し上げます。東北、北海道の方はまだまだ激しい雨が降るようですので、くれぐれもお気を付け下さい。
さて、これだけ被害が出ると、すぐに「やっぱりダムは必要だ」という議論が出てきます。しかし、今回の災害も死者・行方不明者の多くが土砂災害によるもののようです。ダムがあれば防げたような災害ではりません。98人の死者を . . . 本文を読む
前回の記事で紹介した8月5日の参議院決算委員会における大河原雅子議員と大畠章宏国交大臣のやりとりにおいて、ほかにも興味深い事実がありますので補足します。質疑の内容は「八ッ場ダムをストップさせる埼玉の会」の下記サイトにあります。
http://yambasaitama.blog38.fc2.com/page-1.html
大河原議員の質問の中で、国交省が日本学術会議に提出したカスリーン台風の . . . 本文を読む
*伐採をすると洪水時の流出量は増える。しかし、規模の大きな洪水への影響は相対的に小さい。
*1960年代以降、森林は成長し、保水機能増加の方向には向かっている。しかし洪水流出を減らすほどになるには年月が短すぎる。このため森林の成長が流出計算モデルのパラメータに影響は与えない。したがって同一降雨に対する洪水ピーク流量は不変である。
*ただし、今後、人工林を放置(間伐遅れ)したり、伐採しても再植林を放棄したりすれば、流出が変化する(=洪水流出が増大する)可能性もある。
. . . 本文を読む
日本学術会議による基本高水検証の結果を受けて、政治家や市民もいっしょに「検証」の検証をします。本当に緊急に決まったことなのですが、河野太郎議員を招いて来週の6月28日(火)に下記セミナーが開かれます。宣伝させていただきます。拡散希望です。皆様、ブログやツイッターで宣伝お願いします。
昨年の10月12日に基本高水問題を国会で取り上げ、今回の日本学術会議による検証のきっかけをつくった河野太郎議員 . . . 本文を読む
日本学術会議による基本高水再検証が自らの計算結果をも裏切り、国交省に迎合した驚くべき「結論」で幕を閉じたことは、すでに報じた通りです。
いずれ、検討資料と最終的な回答はすべて下記ページにアップされ、誰でもアクセスできるようになります。
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html
その . . . 本文を読む
事態は八ッ場ダムを建設するのか否かという次元を超えた問題に発展してきたようです。
権力の介入によって科学的事実が捻じ曲げられた例として、地動説を主張したガリレオ・ガリレイが宗教裁判にかけられ自説を撤回させられた事件などが400年前にありました。この件はそれに類するような問題と言ってよいでしょう。「八ッ場ダムを造る/造らない」の問題を超えて、多くの皆様の関心を呼びかけたいと思います。
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