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レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

ショー・コスギ 兜 KABUTO

2025年02月15日 11時22分10秒 | スペクタル/史劇/時代劇

「ショー・コスギ 兜 KABUTO」
1990年 アメリカ/イギリス/日本 107分
■監督:
 ゴードン・ヘスラー
■出演:
 ショー・コスギ
 ケイン・コスギ
 高田美和
 クリストファー・リー
 ノーマン・ロイド
 三船敏郎
 清川虹子

●あらすじ
徳川家康の命をうけ、前田大五郎らの家臣がスペインへ旅出った。
目的は、最新式の銃を手に入れることである。
だが彼らの行く手には、思いもかけぬ困難が待ちかまえていた......。
「ニンジャ」シリーズで世界的人気スターとなったショー・コスギが、
製作・原作・主演をこなしたアクション時代劇。
(Googleより)

★感想など
この間の映画が面白かったから、ショー・コスギ繋がりで観たけど、これはつまらなかったなあ!
まずジャケット写真にある、日本の鎧を着た武士と、西洋の甲冑を着た騎士が向かい合う構図は、単純に燃える。
これはきっと制作したショー・コスギもそう思ったのだろう。
だが残念な事に本作はそこしか考えていなかったらしい。
残りの90分くらいの部分については、きっと連日「明日は何撮ろうか」と考えながら撮影していったに違いない。
と、そんな事が言えるくらいに、全体的に脚本がヒドい。
冒頭の関ヶ原の合戦シーンや、三船敏郎演じる徳川家康の登場などは、スケールの大きさを感じて単純に燃える。
だがその後すぐに日本を旅立ってから話がおかしくなり始め、最後まで収拾がつかないまま強引に終わる。
何かそんな感じ。
まず登場するキャラクターたちが、全員卑怯なのは勘弁してほしかった。
ストーリー上、敵方にまわるスペインの騎士たちは、嫌味と嫌がらせと卑怯な事しかしない、典型的な小悪党。
一方武士を演じているショー・コスギにしても、戦いで劣勢になるとあっさり敵に降伏する。
一対一の決闘に勝ったら人質を解放し銃を寄越せと言う約束を相手に取り付けるも、
味方には自分が決闘をしている間に人質と銃を奪って逃げろと指示するなど、敵を欺く気満々だったりと
一体どこに武士道があるのだとツッコミたくなる人物像なのだ。
なのでクライマックスに日本の鎧を着た武士と、西洋の甲冑を着た騎士が戦っても
武士道精神を持たない侍と、騎士道精神を持たない騎士の戦いなんぞ、全く興味が沸かないのだ。
ケインも家康の息子役で登場しているが、どこにいってもただイバリ散らしているだけの悪代官のようだし。
ショー・コスギが20億円もの大金を集めて作ったわりには、全くダメなのは
”侍の心”が無いからだろうな。
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子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎

2025年01月14日 20時26分20秒 | スペクタル/史劇/時代劇

「子連れ狼 地獄へ行くぞ!大五郎」
1974年 日本 84分
■監督:
 黒田義之
■出演:
 若山富三郎
 富川晶宏
 大木実
 木村功
 瞳順子
 吉田晴一

●あらすじ
幼子の大五郎を乳母車に乗せて流浪の旅を続ける元公儀介錯人の拝一刀。
3人の息子たちを一刀にことごとく殺された柳生烈堂は、
最後の切り札として、ひとり娘の香織に一刀打倒の望みを託す。
彼女は必殺技の“お手玉の剣”で一刀に勝負を挑むが、
彼が盾代わりに利用した大五郎につい温情を注いで殺気をそがれ、これまた命を落とすはめに。
娘の死を知った烈堂は、黒鍬、そして土蜘蛛一族の総力を結集して、一刀に最後の戦いを挑む。
(WOWOWより)

★感想など
シリーズ第六弾にして最終作。
ストーリーはシンプルで分かりやすいのに、アクション面がのっぴきならない事になっている!
まず本作で敵を倒す方法のメインは、
大五郎の乳母車に装備されたマシンガン!
銃弾を何十発と連射して、大量の忍者とかを惨殺する。
そして次に多い方法が
バズーカによる爆殺!
そしてクライマックスでは、敵も味方も雪山をスキーで滑走しながら爆発させまくる戦いを演じると言う
ほとんど007みたいな内容になっていて凄まじい。
ここまで書いていてアレですが
この映画、時代劇ですからね!
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子連れ狼 冥府魔道

2024年06月14日 19時10分44秒 | スペクタル/史劇/時代劇

「子連れ狼 冥府魔道」
1973年 日本 90分
■監督:
 三隅研次
■出演:
 若山富三郎
 富川晶宏
 大楠道代
 佐藤友美
 山城新伍
 大滝秀治

●あらすじ
幼子の大五郎を乳母車に乗せてさすらいの旅を続ける、元公儀介錯人の拝一刀。
彼ら父子に筑前黒田藩の密使たる剣の使い手たちが次々と襲い掛かるが、
実はそれらは、一刀の実力のほどを測る腕試しだった。
同藩の存続に関わる重大な機密情報を知った公儀探索方の隠密が、密書を持って江戸へ向かうのを、
どうか阻止して密書を奪ってほしいと、くノ一忍者たる不知火から同藩の苦しい事情を聞かされた一刀は、
その仕事を引き受ける。
(WOWOWより)

★感想など
シリーズ第五弾。
全体的な雰囲気が過去4作と何か違うなと感じていたら、本作から勝新太郎が製作から外れて
代わりに主演の若山富三郎が製作に入ったらしい。
そのせいか、一本芯が通っているブレない作風になった感じがする。
何と言うか王道とでも言うか。
今までのは娯楽要素であれば、とにかく何でもかんでもドカドカとバランス関係なくぶっこんでいたイメージ。
その辺の感覚が、まるで当時の香港映画っぽくてこのシリーズの良いところでもあったのだが
一転本作のような、どっしりと構えた時代劇と言うのも悪くないね。
今までは過剰にあった女の裸と、ホラー映画さながらの残酷描写はしっかり無くなり
主人公の一人なのに、只の人形のような扱いでしかなかった大五郎に
初めてとも言えるくらいの見せ場まで用意する辺り、ドラマ部分に重点を置いた、新しい試みとも言えるかも知れない。
とは言え、映画版のシリーズは次作が最終作。
この作風チェンジがどのような影響を及ぼしたのか。
次回はその辺を楽しみにして、観る事としよう。
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赤穂城断絶

2024年02月15日 18時33分05秒 | スペクタル/史劇/時代劇

「赤穂城断絶」
1978年 日本 162分
■監督:
 深作欣二
■出演:
 萬屋錦之介
 千葉真一
 松方弘樹
 成田三樹夫
 渡瀬恒彦
 森田健作
 西郷輝彦
 江波杏子
 丹波哲郎
 金子信雄
 近藤正臣
 峰岸徹
 橘麻紀
 宮内洋
 野口貴史
 曽根晴美
 天津敏
 遠藤太津朗
 大滝秀治
 三船敏郎

●あらすじ
「柳生一族の陰謀」の深作欣二と萬屋錦之介が忠臣蔵に挑んだ大型時代劇。
様式美にとらわれないドキュメンタリータッチの作風は、まさに深作欣二ならでは。
小林平八郎を演じた渡瀬恒彦がブルーリボン賞、キネマ旬報賞、報知映画賞、市川雷蔵賞などを受賞した。
吉良上野介に対し刃傷に及んだ浅野内匠頭が切腹させられ、赤穂はお家断絶となり、領地を召し上げられてしまう。
大石内蔵助は家臣たちから誓紙血判を集め、仇討ちの準備を始める。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「忠臣蔵」若しくは「赤穂浪士」
有名な話であり、昔は良く映像化されていたキラー・コンテンツ。
よくテレビ東京で大晦日に12時間連続でドラマ放映してたよね。全6部構成とかでね。
とは言っても「忠臣蔵」って観た事がなかったので、深作欣二版で初鑑賞。
監督が深作欣二の時点ですでにちょっと違うんだろうなと思いながらも早速鑑賞。
江戸城の松の廊下のシーンから始まるのは、あまり無いパターン?
吉良上野介役が金子信雄と言うのが、いかにも深作欣二って感じで最高だが
この出だしだと、金子信雄にちょっとイヤミ言われただけなのに
浅野内匠頭がいきなり切りかかったようにしか見えず、何故そのような行為に及んだのかが不明。
他にも大石内蔵助が仇討ちをするのかしないのかが、全編を通してどっちつかずで良く分からない。
特に中盤で大石内蔵助が妻子を故郷に返した後に、酒と女遊びに狂ってしまったのは、一体何でだったのかが不明のままだった。
まあこの映画を観ても、正しい「忠臣蔵」のストーリーは分からないが
監督が深作欣二で、出演者に金子信雄・松方弘樹・成田三樹夫・渡瀬恒彦・丹波哲郎・遠藤太津朗と
いつもの「仁義なき戦い」メンバーが揃っているので、そういった楽しみを見出して鑑賞すれば吉でしょう。
他にも千葉真一の風貌が。新日本プロレスの内藤哲也にそっくりだとか
今では放送禁止用語連発の会話により、もうテレビでは放送不可だろうなあとか色々考えつつも
豪華なセットや、大量のエキストラの数などをみると、この時代の超大作時代劇は楽しくなれて幸せだなあと思えるよ。
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子連れ狼 親の心子の心

2024年01月16日 18時14分35秒 | スペクタル/史劇/時代劇

「子連れ狼 親の心子の心」
1972年 日本 81分
■監督:
 斎藤武市
■出演:
 若山富三郎
 富川晶宏
 林与一
 山村聡
 東三千
 小池朝雄

●あらすじ
幼子の大五郎を乳母車に乗せてさすらいの旅を続ける元公儀介錯人の拝一刀は、
今は亡き尾張藩士の妻女から、夫を殺した女性剣士・お雪を斬るように依頼される。
お雪の消息を探るうち、一刀は、彼女が大道芸人たちの集団・乞胸の出身者であることや、
尾張藩主に護衛役として取り立てられた彼女が、
妖術を操る武芸者・孤塚円記にたぶらかされて辱めを受けたこと、
そして、いまや彼女が円記との雪辱戦に燃えていることなどを知る。
(WOWOWオンラインより)

★感想など
まあいつもだけど、このシリーズって脚本は弱いと思っている。
メインとなる話があまり展開しないところに、関係ない話がぽんぽん混じってきて
そこに敵との血みどろアクションと、女性の裸が挿入されると。
シリーズ第四弾となる本作も正にそれで、特に今回は話の核となるお雪が
敵を欺くために乳房に彫った入れ墨を相手に突然見せ、驚いた隙に切ると言う技を使う設定なので
まるでこれは必然だろと言わんばかりに、脱ぎまくる。
こう考えるとまさに、観客を大人の男のみにしか向けて作ってないよね。
あと、子連れ狼と言えば有名な”しとしとぴっちゃん”って言う歌。
あの歌が突然挿入歌として出てきたんだけど、かなり浮いた感じだったなあ。
あまり深く考えていないと言うか、このシリーズ自体が全て勢いで作っているような感じだからな。
でもまあそれがこのシリーズの良いところだけどね!
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