「ポリス・ストーリー REBORN」
原題:機器之血/Bleeding Steel
2017年 中国/香港 109分
■監督:
張立嘉(レオ・チャン)
■出演:
成龍(ジャッキー・チェン)
羅志祥(ショウ・ルオ)
歐陽娜娜(オーヤン・ナナ)
夏侯琪譽(スン・ホンタオ)
●あらすじ
ジャッキー・チェンが製作総指揮と主演を務めたポリス・アクション。
共演は「西遊記~はじまりのはじまり~」「人魚姫」のショウ・ルオと「疾風スプリンター」のオーヤン・ナナ。
監督は本作が長編2作目のレオ・チャン。
国際捜査官リンは、危篤に陥った娘を病院に残したまま、証人警護作戦に急遽駆り出され、ある陰謀に巻き込まれて瀕死の重傷を負ってしまう。
13年後、かつての事件をもとにした小説『ブリーディング・スチール』の出版をきっかけに、
正体を隠して暮らしていたリンは再び過去の因縁と向き合うことを余儀なくされ、
いつしか巨大な陰謀に巻き込まれていくのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
結構面白かったよこれ。但し別の意味で!
本作はちょくちょく登場する往年の超傑作「ポリス・ストーリー/香港国際警察」からタイトルだけパクってきた
なんちゃってポリス・ストーリーのような出だしだった。
主題歌も「ポリス・ストーリー/香港国際警察」のあの超有名曲を、北京語で歌ったバージョンとか言われれば
内容的にも現代版ポリス・ストーリーとも言われ評価された「香港国際警察/NEW POLICE STORY」のような内容かと思っていた。
ところが観てみたらビックリ!
「ポリス・ストーリー」と言うよりマーベル映画じゃん!
「ポリス・ストーリー」シリーズと言えばご存知の通り、決して常人ではない人間が
超人以上のスタントとアクションで敵と周囲を大破壊しながら、誰よりも大暴れする映画なのだが
本作では人造人間とか不死身の心臓とかマーベルっぽい設定と、マーベル映画みたいなカー・アクションや風景の撮り方をし
まるでハリウッド映画のような作りをする。
と言ってもマーベルのように全然こなれていない感が画面からも強く感じてしまうのが残念だ。
だが冒頭からタイトルロールまでのアクションと緊張感は群を抜く出来栄えで、
これだけで一気に本作の虜になれそうだ。
そしてやっとタイトルが始まったかとおもいきや、動作設計に懐かしの「成家班」の名前が見えたり
監製に息子の房祖名(ジェイシー・チェン)の名前を見つけると、それだけで大興奮!
さらに往年のデッドリー・スタントを彷彿とさせるような、オペラハウスの頂上でのアクションや
エンドロールではNG集のようにメイキング映像をこれでもかと流してくれているなど
良い感じに新しい要素と懐かしい要素が程よくブレンドされていて素晴らしい作りである!
娘役の子も見事な胸と共に、最高に可愛かったね。
若い頃の舒淇(スー・チー)にも似てるが、名前からも分かる通り彼女の伯母さんはあの欧陽菲菲(オーヤン・フィーフィー)である!
とまあ色々と語ってみるとまるで世紀の超傑作のようだが、ここ最近のジャッキー映画としてはだよ(笑)