レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

キングコング対ゴジラ

2024年11月07日 19時50分18秒 | 怪獣/モンスター

「キングコング対ゴジラ」
1962年 日本 97分
■監督:
 本多猪四郎
■出演:
 高島忠夫
 浜美枝
 佐原健二
 藤木悠
 有島一郎
 若林映子

●あらすじ
"ゴジラがアメリカの怪獣王・キングコングと対決するシリーズ第3作。
低迷する視聴率をテコ入れするため、TV番組のスタッフはファロ島へ赴きキングコングを捕獲。
ところがキングコングは日本で逃げ出し、ゴジラと相まみえる。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
昭和ゴジラ・シリーズで、一番の観客動員数を誇る作品だっけ?
昔観た時も面白いと思っていたが、今改めて観てみても抜群に面白いね!
まず昔観た時から面白いと思っていたのは、人間ドラマ・パートにおける
高島忠夫のキャラや、パシフィック製薬宣伝部長の多胡部長こと有島一郎の名キャラクター。
他にもこの後本作がキッカケでボンド・ガールに抜擢される、浜美枝と若林映子の美女コンビも美しく
怪獣映画では退屈なドラマ・パートが多いなか、本作は抜群に面白いのだ。
当時の人たちには最先端だったのか、団地に住んでいる描写も見ていて楽しいしね。
一方、昔はあまり気にいっていなかったのが、まずキングコングの造形がぶさいくだと思っていたが
改めて見ると、愛嬌もあるのだが迫力もきちんと持ち合わせていて、中々の出来栄えに見えた。
数あるゴジラの中でも、本作のゴジラは人気があるデザインとは聞いていたが
確かにこの三白眼のゴジラは格好良かった。
あと以外だったのは、二大怪獣が対決するまでに結構時間が掛かっていたこと。
前観た時はもっと早くから戦っていたような気がしていたが、そんな事はなく結構引っ張っていた。
そしてさらに以外だったのは、全体的にゴジラの方が強い設定に見えたこと。
まあただでっかいゴリラに対して、ゴジラは放射能を吐けるからねえ。
その辺のバランス感覚がゴジラの方が強そうに見えたのかも知れないが
制作陣もそれじゃイカンと思ったのか、途中で無理矢理キングコングをパワーアップさせたのには笑った。
そして今回最も印象に残ったのが、キングコングの吠えた声。
コングが吠える声はあまり覚えが無かったのだが、これが結構恰好良い声で
映画のラストにゴジラの声と重なって締める終わり方は、最高に恰好良かった。
何だか期待以上に面白く感じてしまった、東宝版の「キングコング対ゴジラ」
次は同じ東宝の「キングコングの逆襲」も、久々に観直す事にしよう。
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ゴジラxコング 新たなる帝国

2024年10月31日 20時03分33秒 | 怪獣/モンスター

「ゴジラxコング 新たなる帝国」
原題:GODZILLA X KONG: THE NEW EMPIRE
2024年 アメリカ 115分
■監督:
 アダム・ウィンガード
■出演:
 レベッカ・ホール
 ダン・スティーヴンス
 ブライアン・タイリー・ヘンリー
 ケイリー・ホトル
 アレックス・ファーンズ

●あらすじ
『ゴジラvsコング』に続き、アダム・ウィンガード監督が手掛けた「モンスター・ヴァース」シリーズ第5弾。
遂に一線を越える地上世界の王・ゴジラと、地下空洞の王・コング。
その先には人類が知る由もなかった未知なる脅威が待ち構えていた。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
なんかイマイチだった。
と言うよりも、本作よりアサイラムの「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣帝国」の方が面白かった!
まあ怪獣が最初から最後まで出ずっぱりなのは、怪獣映画好きなら一度は夢に見る展開ではあるが。
まずキングコングの描写がダメ。前作に引き続きでかいゴリラではなくて、最早猿人並みの知能を持っちゃってる。
そしてストーリーも最悪。
キングコングは地底に閉じ込められて生きていた。
するとそこに新たな怪獣が出現。これがまたデカイ猿で、知能は当然猿人レベル。
猿と猿が戦う絵では怪獣映画と言うよりか、ほとんど動物園のボス猿決定戦的な様相に見える。
さらに無数の大猿たちがきちんと役割を決めて集落のように生きているもんだから
まるで「猿の惑星」に見えてくる。
さらにタチが悪いのが、この敵猿にコングが一度負けて、リベンジには一人じゃ勝てないからって
地上に居たゴジラを連れてくる。
さらに古代からモスラまで復活して助太刀するもんだから、3怪獣が集まって一匹の敵に向かっていくこの構図は
まんま「三大怪獣 地球最大の決戦」ではないか!
でも本件の敵はキングギドラだから良かった。
ゴジラ、ラドン、モスラとそれぞれが単独主演を張った映画が存在するそれぞれのスター怪獣たちが
一堂に集まっても勝てないボス怪獣。それがキングギドラのデビューであり、納得のラスボス感だった。
だがそれに比して本作の痩せっぽちな猿怪獣ではねえ。
と言っても古い怪獣映画から観ているやつの戯言なので、新しい映画が好きな人には文句なく楽しめる娯楽作であろう。
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ゴジラの逆襲

2024年10月25日 18時06分32秒 | 怪獣/モンスター

「ゴジラの逆襲」
1955年 日本 82分
■監督:
 小田基義
■出演:
 小泉博
 若山セツ子
 笠間雪雄
 千秋実
 志村喬

●あらすじ
第1作が空前のヒットを記録したため急遽製作されたシリーズ第2作。
大阪に上陸したゴジラは、新たな怪獣・アンギラスと死闘を繰り広げる。
なんとか勝利を納めたゴジラだったが、自衛隊の活躍によって氷づけにされてしまう。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
第1作が空前のヒットを記録したため急遽製作されたシリーズ第2作と言うのは
「キング・コング」と「コングの復讐」と同じ展開だね。
平成のVSシリーズの直後に昭和版の第二作を観ると、作風の違いや時代背景の違いなどを強烈に感じて楽しいね。
まず本作のゴジラの顔なんだけど、キバが目立つ独特のデザインが斬新で格好良いね。
そしてゴジラの初のライバルであり、後期はタッグ・パートナーにもなるアンギラスが初登場するが
アンギラスの設定がちょっと面白かった。
まず肉食であり、相手をみると容赦なく襲い掛かる超攻撃的な性格とは。
流石ニックネームが”暴竜”なだけはあるなと思った。
この攻撃的な顔と性格をしている二頭の戦いがなんだかちゃかちゃかしているのは、再生速度を早回しにしている?
第一作もそうだったのかも知れないけど、この第二作でアンギラスが出てきた事で明確になった事が
この時はまだゴジラも怪獣ではなく、生物として描いているかなと言う印象。
だからかアンギラスとの戦いも後の怪獣同士の戦いと言うよりかは、生物同士の戦いとして描いている。
そして前作に引き続き、ラストでゴジラを人間が倒すのだ。
ゴジラ・シリーズのラストと言うと、ゴジラには手も足も出せない人は去っていくゴジラの背中を眺めるだけというのが多いが
本作でも普通に作戦を立てて勝ちに行くからね。
そう言ったゴジラの作風は、今みると逆に新鮮で面白いわ。
登場人物たちもずっと悲壮感に溢れているわけではなく、途中で宴会とはする余裕もあり、昭和と言う時代の余裕さを感じる。
図らずも平成と昭和の特撮映画を見比べる事になったが、やっぱり昔の映画の方が好きだなあ。
これからは積極的に古い映画を観ていく事にしよう。
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ゴジラVSモスラ

2024年10月25日 18時05分53秒 | 怪獣/モンスター

「ゴジラVSモスラ」
1992年 日本 107分
■監督:
 大河原孝夫
■出演:
 別所哲也
 小林聡美
 村田雄浩
 米澤史織
 小高恵美
 宝田明
 小林昭二
 大沢さやか
 今村恵子
 篠田三郎
 大竹まこと

●あらすじ
キングギドラとの死闘の後、海中に没していたゴジラが大隕石墜落の衝撃によって目覚めた。
一方、南海のインファント島でも異変が衛星写真で確認されていた。
島に赴いたトレジャーハンターの藤戸と別れた妻・雅子、丸友商事の安藤の3人は、
そこで巨大な卵と妖精コスモスと遭遇、環境破壊のため“地球生命”に滅ぼされてしまった
コスモスたちの歴史と、コスモスたちの守護神モスラ、
そして再び“地球生命”を守るために復活するバトラの存在を知る……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
平成のVSシリーズでは一番好きだった作品。
改めて観返すと、まずポケモンショックがヒドイなあ。
まあ本作のキャッチコピーは”極彩色の大決戦”だからしょうがないにしても。
ちなみに先日観た「マンタ」もポケモンショックが酷かったので要注意。
ただしあちらの方は光線がピカピカではなくて、スピリチュアル系の怪しい映像で光るんだけどね。
さて本作は今までのゴジラ・シリーズから客層を子供向けへ変えたらしく、方々でその片鱗を見る事ができる。
まず冒頭から別所哲也が「インディ・ジョーンズ」のパクリをやっているのは、相当に寒い。
この出だしの失敗が最後まで尾を引いて、このキャラクターを好きになれない。
まあ全然善人じゃないしな。
代わりに怪獣たちが大活躍する。
何せ本作は怪獣が登場しているシーンが凄く多い。
怪獣映画でよくある、全然怪獣が登場しなくて退屈という展開を避けているかの如く、次々と怪獣が活躍する。
新怪獣バトラも恰好良くて好きなんだが、今回一番驚いたのはモスラ。
昭和のモスラって、幼虫時代は糸を吐いて活躍するのに、成虫になった途端戦闘力がガクっと落ちるのが難点だった。
何せ相手の頭上を飛んで鱗粉を落とすだけしか攻撃手段がなく、しかもその鱗粉は全く役に立たないのだ。
ところが本作の成虫モスラは、何と光線を出せるようになった!
これだけでも大進化なのだが、例の鱗粉もゴジラを囲ってゴジラの熱光線を乱反射させる事ができるように進化している!
強いぞモスラ!
モスラは強くなったが、ストーリーは昭和の「モスラ」と「モスラ対ゴジラ」をベースにしているのが嬉しい脚本だし
何より驚いたのが、街のセット。
この当時はまだまだミニチュアを組んで街のセットを作っていた時代だが、本作のセットは凄すぎて震える。
映画のセットって、ようは大きいジオラマなのだが、それにしても本作のセットは素晴らし過ぎる。
最近はCGになってしまったので、こういったセット撮影は無くなっていくのだろうが
それはちょっと寂しいなあと感じてしまう。
まあそれを置いておいても、ポケモンショックにさえ気を付ければ、本作はオススメの娯楽作である。
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ロード・オブ・モンスターズ 怪獣帝国

2024年10月17日 20時24分18秒 | 怪獣/モンスター

「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣帝国」
原題:APE X MECHA APE: NEW WORLD ORDER
2024年 アメリカ 88分
■監督:
 マーク・ゴットリーブ
■出演:
 ショーン・ヤング
 アシュリー・アールキスト
 ジャレド・リヴェット
 エリック・ローランド

●あらすじ
外宇宙物質の影響で生まれた、《類人猿型巨大生物》エイブラハム。
太平洋の孤島で厳重な監視下にあったが、その近海で豪華客船が消息を絶つ。
それは深海から復活した古代怪獣“クラールー”の仕業だった。
エイブラハムを襲撃して瀕死の怪我を負わせたクラールーは、カリフォルニアに上陸。
その進撃を阻止するため、《類人猿型巨大ロボット》メカエイプ・マークⅡが挑むが、激戦の末敗れてしまう。
そして残された最後の手段、それはエイブラハムとメカエイプが協力して、巨大な敵と戦うことだった。
(アルバトロス・フィルムより)

★感想など
今回はまず、アルバトロス・フィルムに記載されていた本作のキャッチコピーから見て頂こう。


新たなる世界(《ニュー・ワールド・オーダー》)新たなる王者(《ロード》)

《類人猿型巨大生物》エイブラハム 《類人猿型巨大ロボット》メカエイプⅡ
そして《世界の破壊者》と恐れられる古代怪獣“クラールー”
勝つのはどいつだ? 地球の運命を賭けた戦いがはじまる!!

“モンスター・ヴァース”最新作『ゴジラ×コング 新たなる帝国』に続く
大ヒット《大怪獣バトル・アクション》シリーズ最新作!!


これだけで、もう色々と突っ込むポイントがあり過ぎるのだが、一旦それは置いておこう。
まずこの《大怪獣バトル・アクション》シリーズ?
発売元がアルバトロスだし、てっきりタイトルだけのシリーズだと思っていたら
何と、ちゃんとしたシリーズだった!
と言ってもパート1扱いの「ロード・オブ・モンスターズ」は別物。
アルバトロスから第二弾として発売された「ロード・オブ・モンスターズ 地上最大の決戦」
及び第三弾の「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣大決闘」は、何とストーリーが続いていたのだ!
まず原題から、本作と前作の「~怪獣大決闘」は正式に続いていた。
そしてシリーズに登場する大猿は、「~地上最大の決戦」に出てきた猿と同じだったらしい。
と言うのも第三弾の「~怪獣大決闘」を観た時には、
「~地上最大の決戦」と話が続いているようには感じなかったんだけどね。
さて前回が「ゴジラ対メカゴジラ」のパクリから始まったメカエイプは
本作では女性パイロットが中に乗り込んでメカエイプを操縦すると言う
2002年の「ゴジラ×メカゴジラ」の3式機龍のパクリになってた!
一方大猿ことエイプの方は、どこかの小島に隔離されており、政府によって監視されていると言う良くある設定だが
この小島に建てられた研究所で働く職員が
二人しか居ないんだが!
とは言え、映画が始まってからはやたらにテンポが良いのがアサイラムの作品。
実際始まってから45分くらいかな?
映画の半分くらいまでは結構面白くて、ぐいぐいこちらを引っ張るのは流石だなと思ったが
途中でふと気づいたのは、この映画やたらに台詞多いな?
と思ったら、良く考えたら
登場人物たちがずっと背景とか物語を説明してただけだったよ!
まあそれでも途中までは面白いんだけどね(笑)
あとは怪獣たちのCGで、何とか乗り切れればいいなあって感じで。
ただ最近のアサイラムのCGは、昔に比べて遥かに使用する量が増えたので
昔みたいに映画全体の5%しかCG怪獣出てこねえぞ! みたいな事にはなってないので、
B~C級映画としてみれば、結構面白いよ。
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