レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

スター・フォース 未知との遭遇

2025年01月08日 23時29分10秒 | コメディ

「スター・フォース 未知との遭遇」
原題:星際鈍胎/TWINKLE TWINKLE LITTLE STAR
1983年 香港 93分
■監督:
 章國明(チャン・クオミン)
■出演:
 伊雷(ジェームス・レイ)
 鍾楚紅(チェリー・チェン)
 盧大偉(ロー・タイワイ)
 徐克(ツイ・ハーク)

●あらすじ
香港映画の基礎を築いたショウ・ブラザース社が製作した傑作の中から、
『スター・ウォーズ』の香港版パロディがDVD化。
エイリアンにレイプされたと主張する女の話を公表してひと儲けを企んだ男。
しかし、同じ体験をしたと言う女が続出してしまい…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これ昔から不思議な作品だなあと思っていたんだけど、観てみたらさらに不思議に感じた。
まず映画の内容と言うか作風が、いつものショウブラ作品とは全然違う。
コテコテのベタな香港コメディ映画な内容がベースなのに、冒頭では似つかわしくない激しいカー・スタントあり。
かと思いきやお色気シーンも盛り込んだ内容は、全然ショウブラ作品には見えない。
出演している俳優もいつものショウブラ俳優は一人も出ていなくて、主演の鍾楚紅(チェリー・チェン)以外にも
「燃えよデブゴン」でそば屋の店主役で出ていた、ちょっと顔が曲がっているオヤジとか
おまけに徐克(ツイ・ハーク)がゲストで出演しているのを見て
もしかしてこれは、新藝城(シネマシティ)作品なのではないかと思った!
そう考えると冒頭のカー・スタントのシーンも香港の街中で撮影しているのだが
これが非常に「悪漢探偵」に似ているなあと感じるし、映画全体を包むコメディ部分もシネマシティっぽい。
とは言っても本作はショウブラ作品として紹介されているし、特撮がデンフィルムなところもショウブラ作品ぽい。
だがシネマシティ用の作品を買い取って、ラストの「スター・ウォーズ」パロディ部分だけを
ショウブラがデンフィルムを使って追加撮影し、自作として公開した。
と言われた方がしっくりくるような作風だったなあ。
果たして真実は如何に!
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ベビーシッター・アドベンチャー

2024年12月27日 19時01分00秒 | コメディ

「ベビーシッター・アドベンチャー」
原題:ADVENTURES IN BABYSITTING
1987年 アメリカ 102分
■監督:
 クリス・コロンバス
■出演:
 エリザベス・シュー
 マイア・ブルートン
 キース・クーガン

●あらすじ
デートの予定が無くなった女子高生がやむなく引き受けた子守のバイト。
家出した親友からの助けを求める電話に始まり、
次々にトラブルに巻き込まれるベビーシッターと子供達の一夜の大冒険を描いたコメディ。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
この映画は、あらすじよりも完全に監督とキャストで選んだなあ。
まず監督のクリス・コロンバスは好きな監督の一人。
本作が監督デビュー作とは知らなかったけど、彼の経歴をみていると素晴らしくてため息が出てくるよ。
まず最初はスティーブン・スピルバーグの“アンブリン・エンターテインメント”に所属し、脚本家として活躍。
脚本家として「グレムリン」「グーニーズ」「ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎」を担当。
そして本作で監督デビューし、その後「ホーム・アローン」の1・2と
「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」も監督。
こう見ると、いかにクリス・コロンバスが子供を主役にした映画で大ヒットを飛ばしているかが分かる。
実際ここに挙げた作品は全て名作であり傑作だ。
どの作品にも悪役っぽいのは出てくるが、これが本当に悪いのではなく「ピーターパン」のフック船長のような
どこか温かみがあってユーモアもある、お茶目で憎めないような悪役は
ストーリーを盛り上げるスパイスとしての役割であり、必要以上にこちらをハラハラさせない。
こういったファミリー向けのような映画は、安心して娯楽映画として楽しめるから結構好きだったりする。
いつもは人が残酷に破壊されるホラー映画とか観ていたとしても、たまにはこういった映画も良いものである。
だがそういったのを抜きにしても、クリス・コロンバスの映画は純粋に面白い作品ばかりなのも間違いない。
そして主演のエリザベス・シュー。
彼女は「ベスト・キッド」のヒロイン役が有名だね。
コブラ会のジョニーと付き合っていたのに、引っ越してきたばっかりのダニエルさんに乗り換えたもんだから
ジョニーが怒ってコブラ会の連中を使ってダニエルさんをイジメ始め、結果的に二人が戦うハメになる
キッカケを作った女子の役だったね。
本作でも気の強い女の子役で、子守りの男の子に惚れられているが全く相手にせず
最後は知り合ったばかりの大学生を結ばれ、子守りの男の子の恋心を粉みじんに壊すところには笑った。
と言うか最後まで全く歯牙にもかけていないのは、単純な子供の恋心でしかないと言うメッセージなのだろうか?
あとは妹役がマイティ・ソーに激ハマリして色々なネタをブッコんでくるが、
これこの映画を当時観てたらさっぱり元ネタ分からなかっただろうなあとか、
四人組の一人が「ハリー・ポッター」のロンに、エリザベス・シューがエマ・ワトソンに似てるように見えるのは
クリス・コロンバス作品だからかなあとか、関係のないことを考えてしまっていた。
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サボテン・ブラザーズ

2024年12月23日 20時11分42秒 | コメディ

「サボテン・ブラザーズ」
原題:!THREE AMIGOS!
1986年 アメリカ 102分
■監督:
 ジョン・ランディス
■出演:
 スティーヴ・マーティン
 チェヴィー・チェイス
 マーティン・ショート
 トニー・プラナ

●あらすじ
ハリウッドをクビになった芸人トリオ“スリー・アミーゴス”が、
ショウ出演と勘違いして、山賊に苦しめられているメキシコの村へやって来る。
だが、そこで三人を待ち受けていた仕事とは、本物の山賊退治だった。
マーティン、チェイス、ショートの主演トリオの妙も楽しい、コメディ・ウェスタンの快作。
西部劇のパロディ・シーンを始め、ギャグも盛沢山でジョン・ランディスの肩の力を抜いた演出ぶりも堪能できる。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
この映画について、ちょっと誤解していたようだ。
まず大昔にこの映画を知った時に、チョイ役でアーノルド・シュワルツェネッガーが出演していると知り
いつか観たいなあと思ってはや数十年といったところなのだが、何と本作にはシュワちゃんは出ていなかった!
まあ1986年制作じゃ出るはずないよな。
では勘違いだったのかなと思って軽く調べてみたら、シュワちゃんは1979年制作の「サボテン・ジャック」と言う映画に出演していたらしい。
「サボテン・ジャック」と言う映画も、コメディ西部劇らしいので、そうなると本作と比べて
タイトルどころか内容まで似ているので、どうもそちらと勘違いしていた模様だ。
さて本作の方は愉快な三人組である“スリー・アミーゴス”が繰り広げるコメディ作品だ。
ハリウッドのコメディ映画は、感性が違うので基本的に日本人には笑えない感じのものが多いが
本作は純粋に楽しめる、良い映画だった。
歌ったり踊ったり、戦ったりもあるし、悪党たちも何だか憎めないところがあり愛嬌もたっぷりな感じだ。
全体的にはディズニー映画の世界観に近いかも。
「ピーターパン」の悪党たちも、憎むべき悪党って感じじゃなくて、愛嬌があって好きになれる悪党だよね。
あんな感じに近いかもしれない。
これは主演だけではなく、製作総指揮と脚本も兼ねたスティーヴ・マーティンが
本作を制作するにあたって「セックスもドラッグも4文字言葉も出ていない」内容を目指した事によるだろう。
ファミリーで楽しめる安心の内容。
こういった映画、大好きである。
クリスマスだから、何か楽しい作品が観たいなと思ってチョイスしたけど、どうやら大当たりだったようだ。
そう言えばスティーヴ・マーティンが好きな友達がいるのだが、
スティーヴ・マーティンが主演のみならず製作総指揮・脚本も兼ねた本作は観たのか、気になったので今度聞いてみよう。
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モンスターがパジャマパーティを襲う

2024年12月11日 20時00分12秒 | コメディ

「モンスターがパジャマパーティを襲う」
原題:MONSTERS CRASH THE PAJAMA PARTY
1965年 アメリカ 31分
■監督:
 デヴィッド・L・ヒューイット
■出演:
 ヴィク・マクギー
 ジェームズ・リーズン
 クララ・ネイデル
 ポーリン・ヒルカート
 チャールズ・ヘーゲン

●あらすじ
女子学生クラブの入会儀式の一環として、
女子大生たちは廃墟と化した古い家で一夜を過ごすことを余儀なくされる。
彼女たちにとって不運なことに、その家には頭の狂った科学者と彼の怪物の子分が住んでいた。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
AmazonPrimeでこの間「復讐の不死者」を観たら、関連作品で本作が出てきた。
この映画の事は全く知らなかったんだけど、上映時間が31分と短いのでTVムービーなのかと思ったら
何と短編映画だったみたい。
何か色々と思う事がありそうな作りには見えたけど、その割にはあそこもここもダメみたいな所が多かった。
まず映画の冒頭で、キャストやスタッフの名前を普通なら画面に文字で紹介するが
本作はゴリラの着ぐるみが字幕もなくずっと喋っているだけ。しかも延々6分くらい。
これはただの苦痛だった。
他にも話に整合性がなかったりとか、頭の狂った科学者の演技がずっと笑っているだけとか
まあこんなに短いのツッコミ所に困らないこと、困らないこと。
ただしそのツッコミは、いつもの愛のあるツッコミではなく、ヒド過ぎと言うツッコミなので
余程の興味がある人以外は、特に観なくてもよいだろう。
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男たちのバッカ野郎2

2024年12月05日 22時03分30秒 | コメディ

「男たちのバッカ野郎2」
原題:精裝追女仔之2/The Romancing Star II
1988年 香港 96分
■監督:
 王晶(バリー・ウォン)
■出演:
 曾志偉(エリック・ツァン)
 陳百祥(ナタリス・チャン)
 馮淬帆(フォン・ツイフェン)
 劉德華(アンディ・ラウ)
 劉嘉玲(カリーナ・ラウ)
 李美鳳(エリザベス・リー)
 黃韻詩(ウォン・ワンシー)
 王晶(バリー・ウォン)
 譚詠麟(アラン・タム)
 周潤發(チョウ・ユンファ)

●あらすじ
男たちのバッカ野郎の第2弾!
劉備はテレビ局の下っ端ディレクター。
出世の為に、彼は手段を選ばない。
劉備の叔父の自動車修理工場で働いている二人がひょんなことで劉備のテレビ局に入った。
生まれつき人を笑わせる才能を持つ二人に目をつけた劉備は、
番組を面白くするために彼らを利用し、視聴率はどんどん上がっていく。
ある日、競争相手のテレビ局が劉備をヘッドハンティングしようと訪ねる。
(matvjapanより)

★感想など
日本ではソフト化されておらず、以前にCSで放送した時だけ日本語字幕が付いていたのかな?
ストーリーとしては前作から繋がっており、登場人物もほとんど同じだが
仕事が変わっているのかな。
前作は車の修理工場だったけど、今回はテレビ局の視聴率戦争に巻き込まれるのがメイン・ストーリーなので
車関係の話はほとんど出てこない。
登場人物と言えば、前作で主役だった周潤發(チョウ・ユンファ)は冒頭に1シーンのみ登場する。
変わりに登場するのが劉德華(アンディ・ラウ)。
あまり良い役には見えないが、ストーリーの核となる役を演じている。
内容の方は、いつもの香港コメディなので、受け入れられる人でないとかなりキツイと思うが
香港映画黄金時代が大好きだった人なら、見慣れた顔を見ているだけで最後まで付き合えるだろう。
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