「ゴジラxコング 新たなる帝国」
原題:GODZILLA X KONG: THE NEW EMPIRE
2024年 アメリカ 115分
■監督:
アダム・ウィンガード
■出演:
レベッカ・ホール
ダン・スティーヴンス
ブライアン・タイリー・ヘンリー
ケイリー・ホトル
アレックス・ファーンズ
●あらすじ
『ゴジラvsコング』に続き、アダム・ウィンガード監督が手掛けた「モンスター・ヴァース」シリーズ第5弾。
遂に一線を越える地上世界の王・ゴジラと、地下空洞の王・コング。
その先には人類が知る由もなかった未知なる脅威が待ち構えていた。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
なんかイマイチだった。
と言うよりも、本作よりアサイラムの「ロード・オブ・モンスターズ 怪獣帝国」の方が面白かった!
まあ怪獣が最初から最後まで出ずっぱりなのは、怪獣映画好きなら一度は夢に見る展開ではあるが。
まずキングコングの描写がダメ。前作に引き続きでかいゴリラではなくて、最早猿人並みの知能を持っちゃってる。
そしてストーリーも最悪。
キングコングは地底に閉じ込められて生きていた。
するとそこに新たな怪獣が出現。これがまたデカイ猿で、知能は当然猿人レベル。
猿と猿が戦う絵では怪獣映画と言うよりか、ほとんど動物園のボス猿決定戦的な様相に見える。
さらに無数の大猿たちがきちんと役割を決めて集落のように生きているもんだから
まるで「猿の惑星」に見えてくる。
さらにタチが悪いのが、この敵猿にコングが一度負けて、リベンジには一人じゃ勝てないからって
地上に居たゴジラを連れてくる。
さらに古代からモスラまで復活して助太刀するもんだから、3怪獣が集まって一匹の敵に向かっていくこの構図は
まんま「三大怪獣 地球最大の決戦」ではないか!
でも本件の敵はキングギドラだから良かった。
ゴジラ、ラドン、モスラとそれぞれが単独主演を張った映画が存在するそれぞれのスター怪獣たちが
一堂に集まっても勝てないボス怪獣。それがキングギドラのデビューであり、納得のラスボス感だった。
だがそれに比して本作の痩せっぽちな猿怪獣ではねえ。
と言っても古い怪獣映画から観ているやつの戯言なので、新しい映画が好きな人には文句なく楽しめる娯楽作であろう。