レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

四人の無頼漢

2024年12月20日 12時30分28秒 | 西部劇

「四人の無頼漢」
原題:POSSE FROM HELL
1961年 アメリカ 89分
■監督:
 ハーバート・コールマン
■出演:
 オーディ・マーフィ
 ジョン・サクソン
 ゾーラ・ランパート
 ビック・モロー
 リー・ヴァン・クリーフ

●あらすじ
西部のある町が、4人の無頼漢によって襲われた。
保安官の奮闘も虚しく、大金と一人の女性を奪われてしまう。
傷ついた保安官は、凄腕のガンマン、バナーを呼び寄せる。
バナーは追跡隊を組織し、4人の男たちを追うが……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
この映画はまず出演者の豪華さにビックリして、すぐに観たくなってしまったね。
ジョン・サクソンにビック・モロー、さらにリー・ヴァン・クリーフまで出ているとなれば、
これは観るしかないでしょう!
それぞれの役柄も中々良くて、ビック・モローとリー・ヴァン・クリーフはタイトルにもある通り
四人組の無頼漢を演じている。
この頃のリー・ヴァン・クリーフは、大体悪者役が多いのだが、本作では結構台詞もあって嬉しかった。
一言の台詞もなく、倒される悪役とかもあったからね。
ビック・モローは無頼漢たちの首領として、縦横無尽に暴れ回ってくれる。
一方面白いのがジョン・サクソンで、まわりがいかにも西部劇に出てくる荒くれガンマンばっかりの中で
銀行員の役を演じている。
しかも争いとかが苦手な都会っ子として描かれていて、西部劇なのにスーツで馬に乗って追跡劇に参加する姿は
他の西部劇にはなくて新鮮で面白かった。
この頃のジョン・サクソンは「燃えよ!ドラゴン」の頃と比べると段違いに若くて、かなりのイケメン。
体もまだ細身なので、スーツが良く似合っていて中々恰好良い。
ストーリーの方はハリウッド西部劇にしては珍しくかなりのアクション物になっていて、
銃撃戦がかなり多いのが特徴。
同時期のマカロニ・ウエスタン並みに銃を撃ちまくるが、マカロニよりも上品に見えるのは単なる気のせいか。
各登場人物たちのキャラクターもみな個性的で、単純な作りになっていない点も見応えがあって良い。
主演のオーディ・マーフィのキャラが独りよがりで自分勝手なところにはかなりイライラするが
そこを除けば大変面白い西部劇で、これは当たりだと言える傑作だ。
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そして、神はカインに語った

2024年10月22日 18時36分20秒 | 西部劇

「そして、神はカインに語った」
原題:E DIO DISSE A CAINO
1970年 イタリア/西ドイツ 96分
■監督:
 アントニオ・マルゲリーティ
■出演:
 クラウス・キンスキー
 ペーター・カルステン
 マルチェラ・ミケランジェリ
 アントニオ・カンタフォラ

●あらすじ
怪優、クラウス・キンスキー主演による異色のマカロニウエスタン。
無実の罪で投獄されたゲイリー・ハミルトンは、大統領の恩赦により10年ぶりに釈放された。
故郷へ向かう駅馬車に乗った彼は、そこでディックという青年と出会うのだが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
怪優クラウス・キンスキーが、珍しく主役を務めた作品。
内容の方は異常にシンプルで、無実の罪で投獄されていた男が開始10分で釈放されると
そのまま仇が住む街まで行って復讐を果たすという、正にそれだけのお話。
途中敵に捕まったり、怪我をしたり等と言ったよくある描写は一切無く、ひたすら勝利を収め続ける。
こういった展開は珍しいが、まあたまにはそういった作品も良いだろうとは思う。
と言ってもクラウス・キンスキーが出演している作品は、そういった定石から外れたような作品多いな。
有名な「殺しが静かにやって来る」とか。
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『拳銃無宿』第29話「復讐」

2024年10月07日 21時16分28秒 | 西部劇

『拳銃無宿』第29話「復讐」
原題:WANTED: DEAD OR ALIVE
1958年 米 28分
■監督:
 ジョージ・ブレア
■出演:
 スティーブ・マックイーン
 フェイ・スペイン
 リチャード・バカリアン
 ジョー・パトリッジ
 ウォーレン・オーツ

●あらすじ
ジョッシュが追っていた強盗クイントに町長のブライヤーが殺された。
一方、殺された町長の娘アンジェラの復讐の念と憎悪は消えず、
クイントを自らの手で裁こうとしていた。
保安官ウィルソンは、クイントをタトルシティへ送り、
法的な裁きを受けさせるため護送しようとしていたところ、何者かに襲われてしまう。
代わりにジョッシュが護送にでるが・・・。
(DVDジャケットより)

★感想など
今回の主役は強盗に殺された町長の娘かなあ。
通常このパターンだと、只の悲劇の娘として描かれる事が多いのだが
本作では復讐に燃える強い娘として描かれている。
これってちょっと新鮮。
そこに悪党たちも絡んでくるが、これがひと癖あって話に一捻り加えているのも面白い。
本当に毎度毎度、脚本にヒネリがあるこのTVドラマは面白いなあ。
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『拳銃無宿』第28話 「恋心」

2024年07月19日 18時49分09秒 | 西部劇

『拳銃無宿』第28話 「恋心」
原題:WANTED: DEAD OR ALIVE
1958年 米 28分
■監督:
 トーマス・カー
■出演:
 スティーブ・マックイーン
 モナ・フリーマン
 フィリップ・パイン
 リチャード・カーライル
 ウィリアム・フィップス

●あらすじ
ジョッシュは、おとり捜査のためニューメキシコ州の刑務所へ潜入した。
そこでトムと接触し、トムが盗んだ5万ドルの行方を追うため共に脱獄する。
その足で真っ先に妻のマーガレットに会い、金を取りに行こうと誘う。
隠し金の場所へ出発したジョッシュたちの後を追うのはジェニングス。
しかしトムに残された時間がわずかだったのだ・・・。
(DVDジャケットより)

★感想など
最近のエピソードは少し捻った脚本が増えてきたが、今回もまた捻ったプロットだった。
まず冒頭からジョッシュが刑務所に囚われていて監獄の中に居るのに驚く。
そこから「アルカトラズからの脱出」ばりに脱獄を実行するが、
その脱獄を何故か阻止せず見過ごす刑務官たち。
この導入部だけでもかなりワクワクするが、その後の展開もまた面白かった。
ジョッシュとトム、さらにトムの妻マーガレットと三人で行動を共にするが
何だかマーガレットとジョッシュが昔馴染であるかのような描写があり、これがまた話に深みを与えている。
話の内容的に敵とか登場しないのかと思っていたら、意外な敵が現れて、全体的に満足感が高い。
それにしても全くもって面白いテレビドラマだ。
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リオ・コンチョス

2024年06月10日 19時22分12秒 | 西部劇

「リオ・コンチョス」
原題:RIO CONCHOS
1964年 アメリカ 102分
■監督:
 ゴードン・ダグラス
■出演:
 スチュアート・ホイットマン
 リチャード・ブーン
 ジム・ブラウン
 ウェンディ・ワグナー

●あらすじ
職人監督ゴードン・ダグラスの傑作ハード西部劇。
男臭いキャストとビターな後味が心に残る作品で、本格的なウエスタンの醍醐味が味わえる。
ヘイブン大尉は輸送中に盗まれた銃を持っていたラシターを逮捕するが、
近くアパッチがメキシコ国境付近で銃の取引をすると推測し、
武器商人に扮してラシターらを引き連れ国境に向かう。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
タイトルとか内容から、てっきりマカロニ・ウエスタンかと思っていたらハリウッド映画だった。
舞台は南北戦争の後で、殺された妻子の復讐としてアパッチを殺しまくる元南軍兵士が逮捕されるが
解放の条件として北軍兵士と共に、消えた2000丁のライフルを一緒に探しに行くストーリー。
この北軍の大尉がこれまた無能で威張り腐ると言う、先日観た「地の果てから来た怪物」と同じ。
一方南軍側の少佐はクセのあるキャラクターだが、途中で思想が変容している様が面白い。
ストーリーが幾重にも捻ってあるだけでなく、アクション面もとんでもない事になっていて、かなりヤバい。
ロケ地もここはモニュメントバレーかなあ?
広大な風景もハリウッドって感じがしてスケール感があるし、アクション、ストーリーとどれを取っても面白い。
オススメの西部劇ですね、本作は。
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