「狼の挽歌」
原題:VIOLENT CITY
1970年 イタリア 110分
■監督:
セルジオ・ソリーマ
■出演:
チャールズ・ブロンソン
ジル・アイアランド
テリー・サヴァラス
●あらすじ
チャールズ・ブロンソンの代表作。
愛した女を自ら狙撃しなければならない一匹狼の殺し屋の生き様を描いた名作。
音楽は、「海の上のピアニスト」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」などで
アカデミー音楽賞常連のエンニオ・モリコーネ。
チャールズ・ブロンソンのベスト・ワークと言われるラストのスタイリッシュな狙撃シーンは必見!!
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
久々にチャールズ・ブロンソンが観たくなったので本作をチョイス。
何故かたまにふと観たくなる時があるんだよね、チャールズ・ブロンソンって。
後から調べたら本作はブロンソンの代表作の一本に数えられるくらいの作品だったらしい。
冒頭のクレジットで奥さんのジル・アイアランドの名前があったから、代表作と言われても違和感はないが
イタリア映画なせいか、声が全編吹き替えになっていて、あの渋いブロンソンの声が聞けなかったのが凄く残念だった。
だが内容の方は中々で、冒頭から狭い街並みを激しいカーチェイスで爆走するなどアクション面も良い。
ストーリーの方は殺し屋っぽくないブロンソンが、とんでもない悪女にどうしても惹かれていってしまう話。
これを奥さんのジル・アイアランドが演じているんだが、何度も胸をはだけさせられるなど最初は弱い女性かと思いきや
話が進んでいく内に、段々とんでもない女だった事が判明していく展開。
そして悪女だと言う事が分かっても、どうしても求めてしまう男の性に苦しむブロンソンも珍しい。
そこでようやく選んだ最後の選択は、どうしようもなく切ないものだったと言う、ある意味1970年の作品ぽい気もする。
だけど今までいくつか観てきたが、チャールズ・ブロンソンの映画って結構パターンが違うのが多いんだな。
そう考えると、他の作品も観ていきたいな。