レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

狼の挽歌

2024年12月11日 20時00分45秒 | アクション

「狼の挽歌」
原題:VIOLENT CITY
1970年 イタリア 110分
■監督:
 セルジオ・ソリーマ
■出演:
 チャールズ・ブロンソン
 ジル・アイアランド
 テリー・サヴァラス

●あらすじ
チャールズ・ブロンソンの代表作。
愛した女を自ら狙撃しなければならない一匹狼の殺し屋の生き様を描いた名作。
音楽は、「海の上のピアニスト」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」などで
アカデミー音楽賞常連のエンニオ・モリコーネ。
チャールズ・ブロンソンのベスト・ワークと言われるラストのスタイリッシュな狙撃シーンは必見!!
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
久々にチャールズ・ブロンソンが観たくなったので本作をチョイス。
何故かたまにふと観たくなる時があるんだよね、チャールズ・ブロンソンって。
後から調べたら本作はブロンソンの代表作の一本に数えられるくらいの作品だったらしい。
冒頭のクレジットで奥さんのジル・アイアランドの名前があったから、代表作と言われても違和感はないが
イタリア映画なせいか、声が全編吹き替えになっていて、あの渋いブロンソンの声が聞けなかったのが凄く残念だった。
だが内容の方は中々で、冒頭から狭い街並みを激しいカーチェイスで爆走するなどアクション面も良い。
ストーリーの方は殺し屋っぽくないブロンソンが、とんでもない悪女にどうしても惹かれていってしまう話。
これを奥さんのジル・アイアランドが演じているんだが、何度も胸をはだけさせられるなど最初は弱い女性かと思いきや
話が進んでいく内に、段々とんでもない女だった事が判明していく展開。
そして悪女だと言う事が分かっても、どうしても求めてしまう男の性に苦しむブロンソンも珍しい。
そこでようやく選んだ最後の選択は、どうしようもなく切ないものだったと言う、ある意味1970年の作品ぽい気もする。
だけど今までいくつか観てきたが、チャールズ・ブロンソンの映画って結構パターンが違うのが多いんだな。
そう考えると、他の作品も観ていきたいな。
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バトル・ロワイアル II~鎮魂歌(レクイエム)~

2024年11月26日 20時01分50秒 | アクション

「バトル・ロワイアル II~鎮魂歌(レクイエム)~」
2003年 日本 133分
■監督:
 深作欣二
 深作健太
■出演:
 藤原竜也
 前田亜季
 前田愛
 忍成修吾
 酒井彩名
 加藤夏希
 竹内力
 三田佳子
 津川雅彦

●あらすじ
無作為に選ばれた中学3年の1クラスを最後まで殺し合わせる新世紀教育改革法・通称“BR法”。
その極限状況を生き延びた七原秋也は数年後、反BR法のテロ集団“ワイルド・セブン”を組織し首都を爆破、
すべての大人たちに宣戦布告する。
一方大人たちは通称“BRII”と呼ばれる新法を制定、孤島に立てこもる七原たちに、
札付きの不良ばかりが集まる1クラスを送り込む。
だが、その生徒たちには 1.七原を殺せば勝ち、2.制限時間は三日間、
3.ペアを組み一方が殺されればもう一人も爆死する、というあまりにも非情なルールが課せられていた…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
この続編が、恐ろしく評判が悪いのは知っていた。
だがそう言われていても、実際はそこまでじゃない作品がかなり多い事も知っている。
映画の内容が評判通りだったのは、今まで記憶している中では実写版「デビルマン」くらいだが
本作も評判通りの、駄作だったよ!
まあ一言で言うと、脚本が超絶クソだった。
登場人物の誰一人として、目的が理解不能なやつらばっかり。
政府がやる事も理解不能で、ダメの極みみたいな感じ。
まあこの映画の何がダメなのかは、多くの人のレビューコメントと全く同意な感じなので
ここであえて書く気は起きない。
ただどうしても一つだけ気になったのが、前田愛の演技。
彼女の役柄は本作にしても「ガメラ3 邪神<イリス>覚醒」にしても、他人とは違うキャラクターを与えてもらっているのに
何故か彼女のことが全く心に残らない。
何故かなあ。
素材は恐ろしく素晴らしいと思うんだけどね。
でもまあ、この映画で良かった人なんて一人もいないから、別に気にするほどでもないだろう。
それほどの映画でした。
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魁!!男塾

2024年10月29日 20時06分56秒 | アクション

「魁!!男塾」
2007年 日本 110分
■監督:
 坂口拓
■出演:
 坂口拓
 照英
 尾上寛之
 山田親太朗
 与座嘉秋
 中島知子
■声の出演:
 千葉繁

●あらすじ
80年代後半に週刊少年ジャンプで絶大な人気を誇った同名コミックを、
アクション俳優・坂口拓が監督・主演で実写映画化したバトル・アクション・ムービー。
武士道精神を継承し真の男を育てる全寮制の私塾、男塾。
今年も日本各地から熱き男たちが入塾してきた。
文武に秀でた桃太郎、ド根性男・富樫、野生児の虎丸、
そして極妻の母に命じられ嫌々やって来た軟弱男の秀麻呂も男塾の門を叩く。
彼ら一号生たちは、鬼教官や先輩塾生たちの常軌を逸したシゴキと懲罰に耐えながら、
塾生生活の中で次第に友情と絆を深めていく。
そんな中、男塾に私怨を抱く伊達臣人が、邪悪集団“関東豪学連”を率い男塾乗っ取り狙って戦いを仕掛けてくる。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
お、男塾の実写版を、とうとう観てしまった。
ざわ・・・  ざわ・・・
まず原作の世界観を忠実に守ろうとしているのは感じる。
原作好きからすれば、それだけで問題なし。
富樫の油風呂を真面目に実写化しているところなんで、制作陣の本気度が伝わってきて最高だよ。
特に富樫を演じている照英は、中々雰囲気も良く再現度的には悪くなかった。
他にも松尾の与座嘉秋や、話の中心になっている極小路秀麻呂役の尾上寛之とかも良かった。
だが赤石剛次と飛燕・月光の再現度はヒドかった!
だが再現度で一番ダメなのは、剣桃太郎役の坂口拓だ。
坂口拓は本作で、監督・脚本・アクション指導・主演と一人四役をやっている。
そこまでワンマンでやっているのだから、さぞ男塾に思い入れがあるのだろうと思われるが
彼が演じる、桃がどうにもダメ!
彼が演じる桃は、劇中ずっと表情が無感情なのだ。
原作の桃って常に微笑を浮かべていて、割と笑顔を絶やさず、それが余裕に見えるようなキャラだったよね。
だけどこの映画版桃太郎は、終始無表情。笑顔なぞ皆無。
これじゃあ桃じゃなくてケンシロウだろうよ。
なんでこういったキャラにしちゃったのかなあ。
民明書房のシーンを挿入し、且つその台詞を千葉繁に喋らせる辺り、原作を知らないってことは無さそうなんだけどね。
あとはやっぱり富樫が女子高生にダマされてデートするくだりが、全くいらないよね。
とまあ不満は多いだろうが、原作が好きであれば、この監督がやりたかった事は伝わるはず。
確かに演出もアクションもどれも色々言いたいのは分かるが、そこはまあ初監督作品だからと言う事で、気にしないようにしようぜ。
押忍!
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エクスペンダブルズ ニューブラッド

2024年10月10日 18時57分38秒 | アクション

「エクスペンダブルズ ニューブラッド」
原題:EXPEND4BLES
2023年 アメリカ 103分
■監督:
 スコット・ウォー
■出演:
 ジェイソン・ステイサム
 カーティス・“50 Cent”・ジャクソン
 ミーガン・フォックス
 ドルフ・ラングレン
 トニー・ジャー
 イコ・ウワイス
 ランディ・クートゥア
 アンディ・ガルシア
 シルヴェスター・スタローン

●あらすじ
シルベスター・スタローン、ジェイソン・ステイサムら豪華キャストが集結した人気アクションシリーズの新章。
自らを“消耗品”と名乗る最強無敵の傭兵軍団・エクスペンダブルズを率いるバーニー・ロスに、
CIAから新たなミッションが下され…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
一度終わったシリーズを復活させたパート4。
制作前に一回スタローン自身がプロジェクトから降りた時は、今度作られるパート4は今までとは別物なんだろうなと思っていた。
だから本作が完成しても大して興味も無かったのだが、何とはなしに観てみたら
シリーズの中で一番面白いと感じた!
今までと言うか、このシリーズの特色はオールスター映画であり、過去に活躍したアクション・スターが大勢集まり
みんなでワイワイやるのを楽しむのがメインであった。
それに比べて本作はそんな事はなく、普通のアクション映画と言った趣きである。
だがこれが逆に脚本がシンプルになって観易くなっている。
さらにスターが沢山登場しないので話があっちこっち飛ぶような事もなく、話が分かりやすくて良い。
とは言え脚本はかなりデタラメだし、エログロ満載な演出は完全にR18なのかなこれ?
でも逆にこの怪しさこそが、1980年代に良くあったハリウッドB級アクション映画な雰囲気が感じられて大変好きだ。
まあそういった辺りの映画が好きな人なら。
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網走番外地

2024年10月08日 20時20分06秒 | アクション

「網走番外地」
1965年 日本 92分
■監督:
 石井輝男
■出演:
 高倉健
 南原宏治
 嵐寛寿郎
 待田京介
 田中邦衛
 丹波哲郎

●あらすじ
酷寒の地、北海道・網走刑務所で、一つの手錠で結ばれた二人の囚人。
貧農の家を飛び出し、やくざの世界に足を踏み入れて傷害事件で服役中の任侠やくざ・橘真一と、
強盗、強姦、殺人未遂、前科五犯のしたたか者・権田権三である。
雑居房でも二人はことある事に反発しあうが、そんな折、橘は権田らの脱獄計画に巻き込まれる。
追っ手の銃弾が炸裂する中、手錠という腐れ縁で繋がった橘と権田。
二人は、果てしなく続く大雪原を突き進んでゆく……。
雄大な北海道の大自然を背景に、アクション作品に定評のある石井輝男監督が、
好漢・高倉健を主演にむかえ長年温めてきた題材を遂にスクリーンに叩きつけた傑作である。
渋みのある演技陣が男たちのドラマを繰り広げ、スケールの大きなサスペンスドラマを盛り立てるなか、
高倉健が歌う哀愁に満ちた主題歌が切なく響くシリーズ第1弾。
(東映ビデオより)

★感想など
「網走番外地」と言うタイトルくらいは知っていたが、他についてはほとんど何も知らなかった事に気付いた。
監督が石井輝男なのも、主演が高倉健なのも。
内容やロケーション風景などを鑑みて白黒映画になったそうだが、
むしろ本作はモノクロ映画で良かったのではないかとさえ感じる出来栄えだった。
基本は囚人たちの話なので女性関係はほとんど登場せず、名優たちの丁々発止の演技合戦が見物。
その中でも特筆すべき役者は、やはり嵐寛寿郎だろう。
彼の中盤での演技は、物語にビシっと一本の芯を通したかのような迫力があり、流石の名演技であった。
高倉健も若々しくて恰好良く、キビキビとアクションをこなしてくれる。
脚本と言うか設定などは結構甘目な気はするが、制作年度を考えると当時はこんなもんだったのかも知れない。
さてストーリーに繋がりは全くなさそうだが、本作がシリーズ化されていたと言うのも、いかにも東映と言う感じだ。
とは言えシリーズは第18弾まで続いたらしいが、どこまで観るかは思案中である。
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