レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

刑事物語5 やまびこの詩

2024年12月03日 20時53分16秒 | 功夫/空手/武侠片

「刑事物語5 やまびこの詩」
1987年 日本 99分
■監督:
 杉村六郎
■出演:
 武田鉄矢
 賀来千香子
 鈴木保奈美
 井川比佐志
 江夏豊
 小林桂樹

●あらすじ
群馬県沼田市。
片山刑事は、牛乳配達の少女が農薬入りの牛乳を飲んで重体に陥った事件を担当することになった。
片山は犯人の標的が、配達先のアパートに暮らす若い女性、直子と真子の姉妹のいずれかだったと確信。
だが張り込み中、痴漢と誤解された彼は留置場に入れられ、
代わりに張り込んだ同僚が不審者を追う中で命を落としてしまう。
怒りと後悔から、片山は何かを知るはずの直子を職場のナイトクラブで問い詰めるのだが……。
(WOWOWオンラインより)

★感想など
シリーズ最終作。
だが今までと違って、いささかパワーダウンしている感が否めない。
前半のギャグパートはすべっているし、功夫アクションも全体的に不格好で武術指導が悪い。
あとストーリーの核が分かり辛いのに、いつものハードさだけ入れようとしているので、全体的にバランスが悪い。
いつものハンガーヌンチャクも、今回は3つ繋げてハンガー三節棍にするアイデアとかは好きなんだけどねえ。
そして代わりに大量に投入されているのがエアロビのシーンで、特に鈴木保奈美はやたらに踊っている。
舞台となる町も普通の地味な田舎町のため、風景的にも見映えが良くないように撮影されているので、とにかく地味。
もっと何もないけど平和な良い街ですよ的な描写をしていれば、まだ少しは違ったと思うんだけどね。
でもまあこのシリーズは、日本でも功夫映画を作った記念すべきシリーズであり
さらに武器としてハンガーを使うなど、随所に独自のアイデアも盛り込まれた素晴らしい作品。
吉田拓郎の名主題歌と共に、心に刻むべきシリーズと言えるであろう。
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ライド・オン

2024年11月05日 19時55分30秒 | 功夫/空手/武侠片

「ライド・オン」
原題:龍馬精神/RIDE ON
2023年 中国 126分
■監督:
 楊子(ラリー・ヤン)
■出演:
 成龍(ジャッキー・チェン)
 劉浩存(リウ・ハオツン)
 郭麒麟(グオ・チーリン)
 于榮光(ユー・ロングァン)
 安志杰(アンディ・オン)
 呉京(ウー・ジン)

●あらすじ
伝説的アクションスター、ジャッキー・チェンがスタントマンを演じたアクション。
かつて香港映画界で伝説のスタントマンと言われたルオ。
現在は借金を抱え、地味な仕事をしながら借金返済に励む彼は債務トラブルをきっかけに愛馬を手放すことになり…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ジャッキー・チェンの集大成みたいな感じに宣伝されていましたが。。。
正直に言うと、映画としては粗が目だち過ぎてツッコミところが多く、イマイチな脚本だった。
良いところは、昔からのジャッキー映画を線で結んでここに来た風な、ノスタルジーを感じられるところかなあ。
まず悪いところから行こうか。
ステーマはバラバラだった家族の再生なのかな?
長い間スタント一筋で家族を顧みなかったジャッキーと、母親の葬式の時に父親を切り捨てた娘が軸なのだが
まずこの娘役の女優さんは、超絶に可愛い!
だが二人が久々に邂逅するシーンは勿論、最悪で修復不可能なくらいに関係は悪化している。
しかしこの後二人は段々と距離が近くなっていくのだが、そのキッカケとなる描写が無かった。
なので何であれだけ父親を嫌っていた娘が、段々許すようになっていったのかが全然分からないのだ。
こういったのは他にもあって、娘の彼氏が、何で初対面からあんなにジャッキーにビビってるのかとか
ホー総裁が何で脚の悪い馬を欲しがっているのかとか、とにかく細かいところがおざなりで気になる。
肝心要のジャッキーの役にしても、昔は良かったではなく、現在の状況を認識して自分を変える事ができず
過去に世話をした人に対してイバリ散らし、さらにスターになったかつての弟子が自分に紹介してくれた仕事すらも
監督の言うことを聞かないで、勝手にスタントをやろうとする始末。
あれ現場の言う事聞かないで買ってにやって、自分が怪我したり相手に怪我させたりとかしたらどうなるのか
等と言った事は一切考えられないんだろうなと思った。
一言でいうとまさに『老害』と言われてもしょうがないようなダメキャラなんだよね。
とまあ映画としてはこんな感じだが、あとは良いところか。
まあ昔のジャッキー映画へのオマージュなどが沢山散りばめられているところか。
壁に貼ってある写真の一枚が、さりげなく「クレージーモンキー・笑拳」だったり
1980年代と90年代の数々のスタント・シーン及びNGシーンを見せてくれるところとか
ジャッキーが撮影している映画のタイトルが「新・警察故事」だったりとかかなあ。
昔からジャッキーの映画を観てきて、懐かしいなあと思える人は楽しめる作品。
と言うか最近のジャッキー映画自体が、すでにもうそんな感じなのかな?
あとは馬の演技が超絶凄かった事を、付け加えておこう。
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アムステルダム・コネクション

2024年10月15日 22時22分12秒 | 功夫/空手/武侠片

「アムステルダム・コネクション」
原題:荷蘭賭人頭/AMSTERDAM CONNECTION
1978年 香港 89分
■監督:
 樊梅生(フォン・メイシェン)
 羅祺(ロー・ケー)
■出演:
 黄元申(ウォン・ユンメイ)
 米蘭(ミラン)
 白彪(パイ・ピョウ)
 楊斯(ヤン・スエ)
 樊梅生(フォン・メイシェン)
 陳星(チェン・シン)

●あらすじ
ティン(パック)は、カンフー道場の兄弟子ロイ(スエ)に誘われオランダへ渡った。
アムステルダムには既にチョウ(フェン)の組織が仕切っており、ロイはチョウの取引を警察へ密告するが、
見破られ逆に出し抜かれてしまう。
双方は香港の顔役ホン(チェン)に相談するが、チョウとの交渉が決裂し抗争となった。
チョウの助っ人に入ったティンは、親友だったチーキ(ファン)と再会する。
一方、ふたりの幼馴染だったファニー(ミラン)は女優志望をチョウに付け込まれ、
アムステルダムで麻薬の運び屋と売春を強要されていた。
彼女を救い自分がチョウに利用されていることを知ったチーキは、ティンとともに立ち向かうことを決意する。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
こちらは色々とツッコミどころが多いDVDなのですが、一つ一ついきますかね。
まず本DVDはパブリック・ドメインのシリーズとして発売しようとしていたのかな?
良く分からないけど、そんな香港カンフー映画シリーズの第一弾として発売されたぽいです。
ですが第二弾以降の発売はなかったらしいです!
それは軽いジャブだったのか、本気と書いてマジだったのか不明ですが
まあ楊斯(ヤン・スエ)出てるしと思ってDVDを再生するとまずはタイトルが出るのですが
「アムステルダム・コレクション」になってるし!
ちなみにDVDジャケットの裏面に記載されている本作の解説文も、
到底他のDVDではお目にかかれないようなステキ且キテレツな文章になっており
軽く魔界へトリップできるような内容になっております。
必見!
さてまだ本編を観ていないにも関わらずこれだが、スタッフ陣もいつもとはちょっと違っている。
まず樊梅生(フォン・メイシェン) が監督するのも珍しいが、楊斯が武術指導やってるのも相当珍しい。
そして本作でヒロインとして出演もしている米蘭(ミラン)と言う人は、
自分の名前を付けた米蘭電影公司と言う会社で制作もしながら、本作を制作している。
一介の女優さんなのかどうか不明だが、会社まで立ち上げて映画作ってるのは凄いね。
ちなみに米蘭電影公司の他の作品も探してみたが、残念ながら本作一本きりだった。
そこまで気合を入れて制作したのだろうが、何故か無駄に女性の裸が頻繁に登場する内容はどうなんだろうか。
さて映画が始まるといきなり登場してくれる楊斯と白彪(パイ・ピョウ)
凄く狭い部屋の中は功夫道場らしく、早速手合わせをする二人。
しかし楊斯の方が強くあっさりと勝敗が決したかと思いきや、何と二人は師弟関係であった。
爽やかに笑いあう二人。
おお! 本作は珍しく楊斯が善人の映画なのかと思いきや
次のシーンではマフィアのボスだった事が判明した!
そこからは珍しくオランダを舞台にした裏社会の抗争の話になっていくのだが、これが非常に良く分からない。
まずオランダでは二つの組織が敵対していて、それぞれのボスが楊斯と樊梅生。
そしてそれぞれの配下に白彪と黄元申がいる。
冒頭の香港時代に黄元申と米蘭は仲が良かったが、米蘭は樊梅生に騙されてオランダに連れていかれ
そこで売春婦として働かされていた。
それを知った黄元申は米蘭の身柄を引き取り嫁に貰おうとするが、そこに突然現れたのが白彪。
そして黄元申に「米蘭はオレの女だ」と言い放ち、命をかけて戦いを申し込むが破れる。
すると命は掛けれないから金を払うと言って逃げ出してしまう。
散々格好つけといてそれかいと思ったら、早速次のシーンで二人の前に再登場してきて
黄元申に「オレたちは元々は兄弟同然だった。良かったら仲間にならないか」と言い出しますが
なんとあっさり了承されます。
昨日の敵は今日の友。さっきまで憎しみあって殺し合いをしていた二人は急に仲間になると
なんと二人のそれぞれのボスである、楊斯と樊梅生の組織に喧嘩を売るという良く分からない展開に。
ラストも二人係りで楊斯は倒すが樊梅生には逃げられちゃうし。
残り1分でどうするのかと思いきや、なんと樊梅生は街中で誰かにマシンガンで撃たれ死ぬとナレーションが入って映画終了。
しかもその時の音楽は「ロッキー」を無断使用!
とまあ、ツッコミどころには困らない作品でしたよ。
本当に楊斯が出ている映画はレレレばっかりだなあ。
そう言えば本作には元彪(ユン・ピョウ)と林正英(ラム・チェンイン)が端役で出演しているようですが
残念ながら見つけられませんでした。
まあそこまで真面目に画面を見ていなかったからかも知れませんが(笑)
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妖刀・斬首剣

2024年10月07日 21時16分55秒 | 功夫/空手/武侠片

「妖刀・斬首剣」
原題:生死決/DUEL TO THE DEATH
1983年 香港 86分
■監督:
 程小東(チン・シウトン)
■出演:
 徐少強(チョイ・シウキョン)
 劉松仁(ダミアン・ラウ)
 張天愛
 張沖(ポール・チャン)
 高雄(エディ・コー)
 卡薩伐(カサノバ・ウォン)
 韓國材(ハン・クォツァイ)

●あらすじ
「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」シリーズのチン・シウトン監督のデビュー作。
中国少林寺の剣聖と日本の剣豪がさまざまな出会いの中で相手を認めながらも祖国と信念を掛けた死闘を展開する。
(KunGFuTuBEより)

★感想など
本作の映像が「ブルース・リーの神話」に登場するので、いつか観たいと思っていた作品。
基本ストーリーは中国人と日本人の最強剣士同士が雌雄を決すると言うもので
そこに色々な思惑が絡んでくると言う、シンプルなもの。
日本人側の剣士は、柳生新陰流の宮本一郎と言い、
ジャンポケ斎藤にそっくりな徐少強(チョイ・シウキョン)が演じている。
さてストーリー自体は一本道ながら、途中で何度も出てくる忍者たちがでたらめで
4メートルくらいの巨人になったり、お殿様が乗るような駕籠を担いだまま空を飛ぶ忍者とか
もう全てがでたらめで最高である。
アクション・シーンもたっぷりあるし、派手なシーンも多々あるので飽きさせない展開は流石。
以外に掘り出し物としてオススメな一本ですよ。
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女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン2

2024年09月30日 14時05分43秒 | 功夫/空手/武侠片

「女ドラゴン・コップ ~チャイナ・オブライアン2」
原題:CHINA O'BRIEN II
1990年 香港/アメリカ 83分
■監督:
 ロバート・クローズ
■出演:
 シンシア・ラスロック
 リチャード・ノートン
 キース・クック

●あらすじ
前作に引き続き全米マーシャルアーツ空手チャンピオンのシンシア・ロスロックが、
凶悪暗殺団に立ち向かう女ドラゴン刑事となり驚異のアクションを披露。
町の保安官となったチャイナ・オブライアンが、暗殺団に誘拐された人々を救うために奮闘する。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
キャスト、スタッフ共に前作とほとんど同じの続編。
今回はストーリーが異常に単純で、脱獄した悪党が自分を刑務所に入れたやつらに復讐する話。
何人かに復讐を果たしたらあっさりチャイナ・オブライアンが居る街にやってきて
保安官であるチャイナ・オブライアンと対決すると言う話。
ここまで一本道だと流石に迷うことがないのか、ロバート・クローズ監督でもすんなり進行していく。
だがラストの戦い中に、急に街の人たちが暴れ出したりしだしたのは全くの謎。
突然の動きに対し、台詞による説明も無ければ、動きだけでそれを分からせる演技もないから
何かが唐突に始まったけど、意味がさっぱりわからんにしか見えないんだよね。
でも全体的には前作よりかは観やすいです。
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