「カリートの道」
原題:CARLITO'S WAY
1993年 アメリカ 144分
■監督:
ブライアン・デ・パルマ
■出演:
アル・パチーノ
ショーン・ペン
ペネロープ・アン・ミラー
ジョン・レグイザモ
ヴィゴ・モーテンセン
●あらすじ
かつて街を牛耳り麻薬の帝王として君臨したカリートが刑務所から帰って来て見たものは、
以前には闇の世界にもあった仁義やルールが時の流れと共に姿を消し、
今や殺伐とした雰囲気に変貌していた街の姿だった。
今度帰ってきたら待っていてくれた恋人との純粋な愛に生きようと思っていた彼は、
そんな街からは出ていくことを心に決めていたが、
彼にはどうしても返さなければいけない1つの“借り”があった……。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
ブライアン・デ・パルマ+アル・パチーノと言えば、名作「スカーフェイス」のコンビ。
デ・パルマが本作の脚本渡された時に、前に「スカーフェイス」作ったじゃんと乗り気じゃなかったのも頷ける。
観るこちらも「スカーフェイス」の面白さを期待して観たのだが、これが大いに期待外れな感じであった。
「スカーフェイス」がギャングの世界で成り上がっていく若くギラギラしたマフィアの物語なら
本作は刑務所から出所して堅気になりたい元マフィアの物語。
しかしこの主人公がマフィアと堅気のどっちつかずみたいな感じなので、話に一本筋が通っていない感じ。
しかも元恋人との絡みが結構話の中心にいたりするから、余計にギャング物としても中途半端に映る。
なんか純愛風な描かれ方だからね。
中盤で主人公が元恋人の家を訪ねた時に、最初はチェーン越しで決してドアを開けなかったシーンは
絶対に背後の部屋に別の男が居る描写だと思ってたんだけどなあ。
まあそんな事はさておき、本作はカメラ映りと言うか全体の雰囲気とかは凄く良い感じ。
画面を通じて街並みとか部屋の背後の風景とか、良いショットが凄く多い。
全部静止画にしたら凄く恰好良いショットが並ぶだろうな。
とまあそんな感じなので、監督とかキャストとか何かが自分的に好きな人なら観てもいいかも。
ちなみに評判の悪い続編はいつ観るかな。