レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

レクイエム -最後の銃弾-

2021年12月28日 23時06分00秒 | やくざ/マフィア/ギャング/ノワール/不良

「レクイエム -最後の銃弾-」
原題:掃毒/THE WHITE STORM
2013年 中国・香港 134分
■監督:
 陳木勝(ベニー・チャン)
■出演:
 劉青雲(ラウ・チンワン)
 古天樂(ルイス・クー)
 張家輝(ニック・チョン)
 盧海鵬(ロー・ホイパン)
 盧惠光(ロー・ワイコン)

●あらすじ
「新少林寺/SHAOLIN」「コネクテッド」のベニー・チャン監督が、
ラウ・チンワン、ルイス・クー、ニック・チョンを主演に迎えて贈る香港ノワール・アクション。
危険な麻薬捜査に身を投じる幼なじみの警官3人を主人公に、
タイの麻薬王との極限の対決の中で繰り広げられる友情と葛藤の行方を迫力のガン・アクション満載に描く。
警察官となり、ともに麻薬捜査の前線で活躍する3人の幼なじみティン、チャウ、ワイ。チャウは現在、
香港の犯罪組織であるハクの組で潜入捜査を続けていた。
やがてハクがタイの麻薬王ブッダと大きな取引することになり、チャウはハクと一緒にタイへと飛ぶ。
一方ティンとワイも、チャウからの情報をもとに、タイ警察と協力して取引現場へと向かうが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これは「男たちの挽歌」の魂を受け継いでいる傑作だ!
それが正直な感想だね。潜入警官役のルイス・クーが「男たちの挽歌」のマークに見えた。
これは凄いこと。今までマークに見えたことなんて一度もない!
一発でルイス・クーのファンになってしまうなこれは。正直今まで観てきたのもどれも面白かったしね。
それ以外にも本作は密度が濃い!
前半1時間くらいで普通の映画1本分くらいの密度で一つの話が完結する。
「男たちの挽歌」を根底に「インファナル・アフェア」な話で展開していき、アクション面も超ド派手な銃撃戦が盛り沢山。
正直これだけでも大満足だが、後半戦はアクションよりも”漢”中心とした超熱いドラマ作りにシフト。
そしてラストも前半戦とは趣向を変えた銃撃戦で締める。
アクション面も男のドラマもどちらも十二分に満足させてくれる作品。
傑作です!
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ジャンゴ・ザ・バスタード

2021年12月26日 23時33分46秒 | 西部劇

「ジャンゴ・ザ・バスタード」
原題:DJANGO IL BASTARDO
1969年 イタリア 95分
■監督:
 セルジオ・ガローネ
■出演:
 アンソニー・ステファン
 ルチアーノ・ロッシ
 ラーダ・ラシモフ
 パオロ・ゴスリーノ

●あらすじ
『十字架の長い列』のセルジオ・ガローネ監督、アンソニー・ステファン主演によるマカロニウエスタン。
南部のとある町に現れた黒衣のガンマン・ジャンゴ。
彼が地面に突き刺した十字の墓標には「サム・ホーキンス」という名が刻まれていた。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
マカロニ・ウエスタンの仇花・アンソニー・ステファン主演の一作。
相変わらず最初から最後までアクションのみで語るスタイルは
かったるいことが嫌いな10代の頃であれば最高だろう。
アンソニー・ステファンが人間なのか亡霊なのかが最後まで分からない。
そういった作りからクリント・イーストウッド主演の「荒野のストレンジャー」の元ネタなのかも?
主人公がアンソニー・ステファンなのに超絶強く、ほとんどピンチらしいピンチもなく
敵の前に突然現れる技はまるで「13日の金曜日」のジェイソンの如くで、観ていて楽しい。
まあ話の内容はかなり薄いが、立派な街のセットも含めてマカロニ好きなら文句なくオススメ?
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ネメシス

2021年12月22日 00時07分07秒 | SF/ファンタジー

「ネメシス」
原題:NEMESIS
1992年 アメリカ 95分
■監督:
 アルバート・ピュン
■出演:
 オリヴィエ・グラナー
 ティム・トマーソン
 マージョリー・モナハン
 ケイリー=ヒロユキ・タガワ
 ジャッキー・アール・ヘイリー
 ユウジ・オクモト

●あらすじ
人類とサイボーグの戦いを描いたSFアクション。
2027年、ロボット工学関連の犯罪専門のL.A.市警捜査官、アレックス・レインは
身体の一部をサイボーグ化され、犯罪者を射殺するために奔走していた。
ある日、彼はテロリストグループと銃撃戦になり…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
珍しく面白いじゃん! アルバート・ピュンなのに!
駄作製造機として有名なアルバート・ピュン監督作なのに面白かった。
ほんとこのパッケージ、VHS時代のレンタルビデオ屋で良く見かけたよね。
内容は駄作として有名なジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の「サイボーグ」を面白くしたような作品。
SF的描写も近未来な世界観も超絶にゆるいB級感覚に溢れまくっていて最高である。
何と言うか話のテンポがいいんだよねえ。次々と取ってつけたような展開を、
壮絶な爆破と良く練られたガン・アクションでストーリーを転がしていく。
途中いかにもな金髪グラマラス美女のおっぱいをはさみつつ、
90年代の日系悪役俳優と言えばこの人のケイリー=ヒロユキ・タガワや
「ベスト・キッド2」で散々ダニエルさんに嫌がらせしたユウジ・オクモトなど
レレレ好みな通な脇役も揃え、これぞ正に王道なB級と言えるような最高の映画だ!
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サントVS吸血鬼女

2021年12月20日 21時52分46秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「サントVS吸血鬼女」
原題:SANTO VS. LAS MUJERES VAMPIRO
1962年 メキシコ 89分
■監督:
 アルフォンソ・コロナ・ブラケ
■出演:
 エル・サント
 ロレーナ・ベラスケス
 マリア・デュヴァル

●あらすじ
覆面ヒーローレスラーのサントがある若い女性が女性吸血鬼一族の女王として誘拐されるのを阻止する。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
サント映画の第二弾。
今回は吸血鬼女(何故、女吸血鬼じゃないんだろう?)の話がメインで
こちらの話がかなりゆっくりと進む。
正直かなりスローモーに感じるくらい話の展開が遅いが、これが大ヒットしたのだから
当時の観客たちもゆったりと楽しく生きていたのかもしれない。
前作との共通点として、サントを呼ぶ時にテレビ電話みたいな機械を使うのだが、あれ他のサント映画も同様なのかな?
サントがどこに居ても(本作では車を運転中でも!)サントを捕まえてテレビ電話できる画期的な機械!
当時としては夢があっていいよね。
まあプロレス・ファン以外用が無い映画かも知れないが、ルチャ好きなら是非どうぞ。
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カットスロート・ナイン

2021年12月18日 01時20分10秒 | 西部劇

「カットスロート・ナイン」
原題:CUT-THROATS NINE
1972年 スペイン/イタリア 92分
■監督:
 ホアキン・ロメロ・マルチェント
■出演:
 ロバート・ハンダー
 エマ・コーエン
 アルベルト・ダルベス
 アントニオ・イランゾ

●あらすじ
7人の凶悪な囚人とブラウン軍曹と彼の娘サラを乗せた幌馬車が、吹雪の中を鉱山から刑務所へと向かう。
ブラウン軍曹は妻を殺害した犯人が7人の中にいると知り、護送任務を引き受けたのだった。
ところが、道中で山賊の襲撃に遭い、仲間と幌馬車を失ってしまう。
ブラウン軍曹が鎖で囚人たちを連行して山を越えようとする中、鎖が黄金で出来ていることが発覚。
一行の緊張関係がピークに達した頃、一軒の山小屋が見つかる。
雪山の山小屋に集った凶悪犯たちの中に殺人犯がいるという舞台設定など、
クエンティン・タランティーノ監督作『ヘイトフル・エイト』に影響を与えた作品。
容赦ないゴア描写がてんこ盛りな悪行の数々は正視できない。
(ザ・シネマより)

★感想など
マカロニ史上残酷描写で有名な「情無用のジャンゴ」以上の残酷描写との触れ込みな本作。
確かに描写は残酷かも知れない。今の目で見たら大したことないように見えるだろうが
1972年当時でこの描写はかなり残酷に映ったに違いない。
だが話しのテンポがのろいのと、編集がかなり変で映画としての出来はかなり良くない。
登場人物たちが次々と死んでいく展開は先が読めずビックリするが
これ脚本をもっと良く練ってたら傑作に化けてたのに勿体ないなあとは思う。
まあマカロニのかなり末期の作品なので勢いとかはかなり無いが
マカロニかタランティーノの元ネタとやらに興味があれば。
ちなみに私はタランティーノはもういいやなので、「ヘイトフル・エイト」とやらは観ません。
と言うかそんな映画があったことすら知らなかったよ。
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