「ショーン・オブ・ザ・デッド」
原題:SHAUN OF THE DEAD
2004年 英 100分
■監督:
エドガー・ライト
■出演:
サイモン・ペッグ
ケイト・アシュフィールド
ニック・フロスト
●あらすじ
本国イギリスで大ヒットし、アメリカでも評判を呼んだ日本劇場未公開の本格ゾンビ・パロディ映画。
ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を下敷きに、大人になり切れないダメ男の恋の行方と生き残りを懸けた戦いを、
ユーモアと残酷シーンの中にリアルな心情描写を織り交ぜつつ描く。
ロンドンに暮らすショーンは、いい歳して人生の目標や目的を持たぬまま、親友のエドとパブに入り浸るばかりの冴えない毎日を送っていた。
そんな彼に長年の恋人リズもついに愛想を尽かしてしまう。
このままではいけないと自覚したショーンは、リズとヨリを戻すため、これまでのだらしない生活を改めようと決意する。
ところが、ショーンが恋人のことで頭がいっぱいになっている間に、街にはゾンビが溢れ、生きた人間を次々と襲っていたのだった…。
★感想など
「ホット・ファズ」の二人だね!
最初の感想はそれだった。
でも、こっちを先に観なくて良かった。
それは、主役の二人が酷すぎる!
演技ではなく、役柄の事ね。
ショーンの方は途中から変わっていくからまだ良いとして、エドは駄目すぎる。
友達の家に居候して働きもせず、ドラッグを売って一日中ゲームばかりしており
さらに全く空気の読めない迷惑キャラ。
こいつを見ているだけで、終始イライラさせられたよ!
基本的にこういった駄目人間を見るのって、耐えられないんだよねえ。
全く共感出来ないし。
映画的観点から見ても、終始駄目なエドがパブでゾンビに襲われるシーン。
ここでライフルを渡された時に、実はゲームで鍛えた腕のおかげで射撃の名手だった!
みたいな描写を入れて、エドに活躍させても良かったと思うんだが。
そういったシーンも無いせいで、エドは完全に腐ったお邪魔キャラでしかなくなっている。
この点は「ホット・ファズ」では改善されているので、そういった意味からも
こちらを先に観ていたら、もしかして「ホット・ファズ」は観なかったかも知れない。
とまあこの辺は単なる個人的感想で、ゾンビ映画として、確かにロメロに対する愛とリスペクトを感じる。
コメディ色が強いので、ホラーがちょい苦手な人も楽しんで観れると思う。
さらにラストが「ゾンビーノ」になるのも、先見の明があると言える。
でもこれは「死霊のえじき」のバブへのオマージュなのかも知れない。
どっちみち、ロメロ好きなら必見と言う事で。