「裏窓」
原題:Rear Window
1954年 米 112分
■監督:
アルフレッド・ヒッチコック
■出演:
ジェームズ・ステュアート
グレース・ケリー
●あらすじ
カメラマンのジェフは事故で足を骨折し、車椅子生活を余儀なくされる。
そんな彼にできる楽しみは、カメラの望遠レンズを使って裏窓から見る隣のアパートの住人達の人間模様の観察であった。
ある日、いつも口喧嘩が絶えなかった中年夫婦の妻が突如として姿を消す。
セールスマンらしい夫の怪しい挙動を観察していたジェフは、数々の状況証拠から殺人事件と確信。
恋人リザと共に調査に当たる。
事件を認めない友人の刑事を納得させるため、確たる証拠を掴もうとする二人に危機が迫り……。
★感想など
アルフレッド・ヒッチコック監督シリーズの一作。
名作と名高い作品だが、かなりつまらんかった。
まず主人公ジェフのキャラクターが気に入らない。
自己中心的かつわがままなやつで、他人から自分の意見に反対されると素直に聞かず
怒り出してとにかく自分の意見だけを押し通そうとする、実に困ったやつ。
この映画の話自体にしても、殺しのシーンがはっきりないんだから
ジェフが言っている事が正しい保証なぞ全くなく、お前の妄想を他人に押し付けてるだけだろとも言える。
特にラストに至ってはほとんど犯罪者である。
犯人扱いしている相手に嫌がらせの電話をしたり、恋人に相手宅の不法侵入までさせる始末。
どんだけ迷惑なヤツなんだこいつ、と最後まで腹立たしかったぞ。
主人公のムカツキ度を差し引いても、話の盛り上がり度がかなり低い。
観てるこちらが主人公と同じように思えない点は駄目だろう。
オールセットのべたっとした撮影とかは好きなんだが。
アイデアはいいのに、脚本が悪かった感じ。
かなりの期待外れであった。
そういえば「サイコ」と本作を観ていて思ったのだが
ヒッチコックってもしかして男尊女卑?