レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

奇兵

2023年11月29日 19時28分57秒 | アクション

「奇兵」
原題:奇兵/The Sniping
1989年 香港 87分
■監督:
 唐偉成(ウィルソン・タン)
■出演:
 萬梓良(アレックス・マン)
 曾志偉(エリック・ツァン)
 徐少強(チョイ・シウキョン)
 陳觀泰(チェン・カンタイ)
 馮克安(フォン・ハックオン)
 高飛(コー・フェイ)
 楚原(チュー・ユアン)

●あらすじ
残り1週間で刑期を終える囚人エリック(曾志偉)は、
野外活動中に、キョン(徐少強)ら三人組の脱獄犯に遭遇し、巻き込まれて一緒に逃げるハメになる。
エリックの恋人から依頼を受けたマン(萬梓良)は、エリックを追いかけるが。

★感想など
日本未公開作品で、DVDも出ていない作品。
鑑賞は未公開の香港映画に字幕を付けて放送してくれていたCSにて。
まずキャスト陣が、レレレではお馴染みの人達ばかりなのが、かなり嬉しい。
だが脚本が割とスッキリしておらず若干破綻気味なので、観ていて軽く混乱する。
まず冒頭は囚人の曾志偉と、何故か曾志偉を毛嫌いして虐めている警察長官の楚原の絡みから始まる。
何かと陰湿なイジメを繰り返す楚原だが、曾志偉が徐少強の脱獄に巻き込まれた際に
自分の息子がその場で殺された事により逆上し、最後まで曾志偉を執念で追いかけるのは分かるのだが
楚原とその外人上司のおじさんが同性愛者でデキていると言う設定は必要だったのかと、甚だ疑問に思う。
さらに楚原に雇われたマフィアの手下に馮克安がいるが、マフィア絡みの襲撃は全て血みどろ描写になる。
ちょっと浮いているくらいに。
また途中から萬梓良が登場するが、元刑事と言う設定で陳觀泰が元同僚として絡んでくるが
陳觀泰のキャラをうまく生かせてない感じ。
そして最大に良くなかったのが、中盤まで曾志偉を話の中心にして進んでいたのに突然出てこなくなり
クライマックスの銃撃シーンで、唐突に登場してくる不可解さ。
なのに活躍するわけでもなく、姿を隠して終了と良く分からない編集をされているのだ。
まあ日本版のソフト化はされていないので観る機会は早々無いだろうが、特に観なくても良いかも知れない。
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新・動く標的

2023年11月28日 18時50分54秒 | ミステリー/犯罪

「新・動く標的」
原題:THE DROWNING POOL
1975年 アメリカ 109分
■監督:
 スチュアート・ローゼンバーグ
■出演:
 ポール・ニューマン
 ジョアン・ウッドワード
 アンソニー・フランシオサ
 マーレイ・ハミルトン
 メラニー・グリフィス

●あらすじ
「動く標的」から9年、ルー・ハーパーが帰ってきた!
今回は『魔のプール』を原作に、石油利権にからむ陰謀劇を描く。
ニューマンの相変わらずのハードボイルドぶりは楽しく、
クライマックスの“魔のプール”のシーンまで、楽しめる作品にはなっている。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「動く標的」から9年後の続編。
関係ないけど、私が「動く標的」を観たのが2013年の12月だから、実際の公開タイミングと結構似ている。
前作は割と面白かった気がするけど、本作はちょっとテンポが悪く、少しモタついてたかな。
主人公ルー・ハーパーも、前半はやたら捕まったりしてヘボいのも、
ハードボイルド物としてはちょっといただけないかな。
とは言えポール・ニューマンの格好良さは十分出ているし、ラストの”魔のプール”の描写も凄かった。
画面全体から1970年代らしさが溢れているので、その辺が好きな人なら良いだろう。
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SMILE/スマイル

2023年11月28日 18時50分20秒 | ホラー

「SMILE/スマイル」
原題:SMILE
2022年 アメリカ 116分
■監督:
 パーカー・フィン
■出演:
 ソシー・ベーコン
 ジェシー・T・アッシャー
 カイル・ガルナー

●あらすじ
不可解な笑顔が繋ぐ死と恐怖の連鎖を描いたサイコホラー。
錯乱した患者が何かに脅えながら自害する姿を目撃した精神科医・ローズ。
その日から彼女の周囲で説明の付かない出来事が起こり始め…。
主演はケヴィン・ベーコンの娘、ソシー・ベーコン。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
ジャンルとしてはホラー映画なんだけど、どこか1970年代のオカルト映画を想起させるような雰囲気を持つ作品。
最初はカルト集団系の内容なのかと思いきや全然そんな事なくて、むしろ”呪い系”の内容。
主人公の精神科医・ローズが、じわじわと追い詰められていって壊れていく様を、じっくりと描いていく。
これをたっぷりと描くため、実感を持ってこちらも怖くなるが、ちょっと他の展開もあっても良かったかも知れない。
過去の犠牲者数が結構な人数になる事が途中で判明するため、もうちょっとそこを掘り下げるとか
この内容でいくなら、もう少し尺を削ってシンプルにした方が、観やすかったかなと言う気はする。
とは言え低予算ながら大ヒットを飛ばし、早速続編も作られるとのこと。
「テリファー」のような例もあるが、ここはひとまず続編を楽しみにして待っていよう。
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八仙飯店之人肉饅頭

2023年11月27日 21時37分21秒 | ホラー

「八仙飯店之人肉饅頭」
原題:八仙飯店之人肉焼飽/THE UNTOLD STORY
1993年 香港 95分
■監督:
 邱禮濤(ハーマン・ヤウ)
■出演:
 李修賢(ダニー・リー)
 黄秋生(アンソニー・ウォン)
 成奎安(シン・フィオン)

●あらすじ
マカオで実際に起こった猟奇殺人事件を基にした香港産スプラッター・ホラー。
中華料理屋の店主からマージャンで勝った金を取ろうとしたことから
店主一家7人(内5人が幼子)を殺してしまい、その死体を事もあろうに
肉マンの具にしていた店員の狂気の行動を描いた作品で、
主演のA・ウォンはこれで香港アカデミーの主演賞を受賞した。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
その筋では前から有名な作品ですが、とうとう観てみました。
「エボラシンドローム 悪魔の殺人ウィルス」と言う
本作と同じ、監督:邱禮濤、主演:黄秋生のコンビによる作品は、前にレレレでも紹介している。
しかしヤバさとか気持ち悪さは、圧倒的にこっちの方が上だね。
人体破壊の残酷描写もそうだし、幼い子供の目の前で親を殺害するシーン、及び
その子供たちを殺害するシーンの描写などは、この頃の香港映画でしか描けなかったであろう演出である。
それだけでもお腹いっぱいなのに、それ以上に輪をかけてヤバイのがマカオの警察で
現地トップの李修賢はいつもの格好良さはどこへやら。
いつも現地の娼婦を愛人として連れまわしながら、逮捕状もないのに黄秋生を強制逮捕。
並びに拷問の数々と、全く人として扱っていないヒドさ。
基本的にマトモな人間が誰一人として出てこないと言う、超ヤバイ映画だこれ。
かなりブッチ切れている作品なので、観ようと考える時は覚悟をしてからの方が良いと思います。
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フレンチ・コネクション2

2023年11月22日 16時38分03秒 | 刑事/警察

「フレンチ・コネクション2」
原題:THE FRENCH CONNECTION II
1975年 アメリカ 120分
■監督:
 ジョン・フランケンハイマー
■出演:
 ジーン・ハックマン
 フェルナンド・レイ
 ベルナール・フレッソン

●あらすじ
麻薬組織壊滅に執念を燃やす、“ポパイ”ことドイル刑事の活躍を描いた刑事アクション第2弾。
麻薬ルートを追ってフランスへ渡るドイル刑事。
だが、組織に捕らえられ、彼は麻薬漬けにされてしまう。
必死の努力で麻薬を体内から一掃したドイルは、再び組織へ挑む……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
監督がジョン・フランケンハイマーに代わった第二弾。
しかし120分のうち90分は、主演のジーン・ハックマンが周りに罵倒しまくっているか
麻薬で苦しんでいるだけの話なので、非常に退屈だった。
ここで一回観るのを止めたくらいだが、何故だか続きを観始めて最後まで観てしまった。
最後の30分間は、テンションがオカシイくらいの大アクションが展開されるが
それまでが退屈過ぎてそこまで辿り着けないかも。
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