レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

恐竜とミッシングリンク

2025年01月28日 19時46分34秒 | 特撮

「恐竜とミッシングリンク」
原題:THE DINOSAUR AND THE MISSINGLINK
1916年 アメリカ 6分
■監督:
 ウィリス・H・オブライエン

●あらすじ
原始人と猿、それに恐竜との日常をストップモーションにて制作された
「キング・コング」のウィリス・H・オブライエンの処女作。

★感想など
あのウィリス・H・オブライエンが自主製作したフィルムで
この作品が映画会社の人の目に止まって、後の躍進に繋がったと言う始まりの作品。
1916年と言う頃に、これだけの内容のものを作っている事にまず驚く。
いや、その前に粘土の人形からこういった特撮を作れる事を発見した事の方が驚きだな。
そう考えるとウィリス・H・オブライエンって、弟子のレイ・ハリーハウゼンより天才なのかも?
世界で最初となる映画に登場する恐竜が首長竜なのは、この時代の特徴なのかな?
とにかく歴史的に価値のある作品。
そこに価値を見出す事が出来る人なら必見の作品である。
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ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団

2025年01月26日 15時21分59秒 | 特撮

「ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団」
1974年 日本/タイ 80分
■監督:
 東條昭平
■出演:
 コ・ガオディンディ
 アナン・プリチャ
 ヨーチャイ・メクスワン
 パワナ・チャナッチ

●あらすじ
タイの伝説の神の命を与えられた少年とウルトラ6兄弟が、
人工雨ロケット発射失敗から起こった大地震で現われた5頭の怪獣を退治するという怪獣映画。
(映画.comより)

★感想など
ずうっと前に本作と続編である「ハヌマーンと5人の仮面ライダー」の
タイ版DVDを買っていたんだけど観ていなかった。
今回日本語吹き替え版の本作を観る機会があったので、久しぶりに鑑賞。
まず記憶違いだったのが、何か「ハヌマーン、ハヌマーン」って言いながら踊るシーンがあったと思っていたのだが
そんな踊りのシーンは全くなかった。
まあ内容については有名な作品だから割愛するが、それ以外で語ると怪獣たちについて。
まず怪獣の方も複数登場するが、その中に最強と言ってもいいタイラントが混ざっているのには驚いた。
一匹でウルトラ兄弟たちを次々と打倒したタイラントが、6対1の6側に混ざってちゃいかんだろう。
後は怪獣の大将格としてゴモラが登場するのだが、
ゴモラの声ラドンじゃね?
TVのウルトラマンに登場した時のゴモラの声が、ラドンと同じだったのかは知らないが
もしそうだとしたら、大らかな時代だったんだなあ。
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SF巨大生物の島

2024年12月02日 20時35分42秒 | 特撮

「SF巨大生物の島」
原題:MYSTERIOUS ISLAND
1961年 イギリス 100分
■監督:
 サイ・エンドフィールド
■出演:
 マイケル・クレイグ
 ジョーン・グリーンウッド
 マイケル・カラン
 ゲイリー・メリル
 ベス・ローガン
 ハーバート・ロム
 パーシー・ハーバート

●あらすじ
時は南北戦争のさなか、気球にのって戦場から脱出した囚人たちは風に流され見知らぬ島にたどり着く。
だがそこは通常の何十倍もある大きさの生物が跋扈していた。
後から漂着した母娘を加えてサバイバル生活が始まるが、
島にはもう一人奇妙な人物が住んでいることが判明する。
それはあの伝説のネモ船長だった……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
超久々に観た、レイ・ハリーハウゼンの映画。
原作はジュール・ヴェルヌの「海底二万哩」の続編のため、ネモ船長やノーチラス号などが登場する。
映画の見所は勿論ハリーハウゼンによるダイナメーションであり、実在の動物のみならず
巨大生物に襲われる人間もモデルアニメによって動かしているのが特徴的。
ハリーハウゼンが人間をアニメートしているのって、あんまり記憶がないので。
しかし架空の生き物ではなく、実在の生き物を動かす方が大変だろうなあとか考えてしまうが
この映画は基本的にそんな事なく、制作された時代性もあって、とにかく登場人物全員がお気楽極楽な感じだ。
南北戦争で捕虜になっていた兵士たちが気球で脱出すると言うところもジュール・ヴェルヌっぽいが
そのまま無人島に不時着するが、いきなり巨大なカニに襲われるも、カニを何とか間欠泉に落としたら
その後はみんなで楽しく茹でカニを楽しんで、腹いっぱいになって幸せ~みたいな描写を見ると
何だかこちらも幸せな気分になってくる。
勿論カニ以外にも巨大な生物には何度も襲われるのだが、そもそも誰一人として、何故生物が巨大なのかについては触れず
乏しい手持ちの武器で戦っては食料にしていくのだ。
そこにネモ船長の登場、島が火山で沈んでいくなど、昔の映画にありがちな展開を迎えて終わるが
こんな状況になりつつも、底抜けに明るい皆を見ていると、映画ってこれでいいんだよなあ。
とか考えてしまうね。
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極底探険船ポーラーボーラ

2024年10月01日 18時52分10秒 | 特撮

「極底探険船ポーラーボーラ」
原題:THE LAST DINOSAUR
1976年 アメリカ/日本 105分
■監督:
 アレックス・グラスホフ
 小谷承靖
■出演:
 リチャード・ブーン
 ジョーン・ヴァン・アーク
 中村哲
 関谷ますみ

●あらすじ
日米合作の、SF恐竜アドベンチャー映画。
北極で油田の調査を行なっていた探険船ポーラーボーラが、すり鉢状の地形に隠れていた火山湖を発見。
そこは、ティラノザウルスをはじめ太古の恐竜が闊歩する古代世界だった。
ポーラーボーラを開発した大企業の社長、マステン・スラストは自ら調査隊を編成し、
秘境へ足を踏み入れるも、思わぬ事態が彼らを待ち受けていた。
(円谷ステーションより)

★感想など
本作の事は、長い間東宝の邦画だと思っていた。
そうしたら映画が始まってすぐに外人が出てきて英語喋ってるもんだから、てっきり違う映画観てるのかと思って
2~3回停止したり早送りしたりして、今観ているのが本当に「極底探険船ポーラーボーラ」なのか
何度も確認してしまった。
内容の方はロストワールド物で、地底を進んでいたら見知らぬ大地に辿り着き、そこに恐竜がまだ生きていたと言うもの。
このプロットって前に観た「地底王国(1976)」や「アトランティス7つの海底都市(1978)」と全く同じだな。
本作はアメリカのランキン・バス プロダクションが円谷プロダクションに特撮部分を要請し完成した作品。
翌1977年にアメリカではTVムービーとして放映したらしいが、日本では劇場公開されたのかな。
これ特撮部分だけ日本側なのかと思っていたら、それ以外にも日本人の役者が出てきたり(一人は原始人女性役だけど)
日本の上高地でロケしたりなど、結構合作な感じなんだね。
だが面白いかと言うと結構微妙で、まず各登場人物のキャラクターが変。
まず主役のマステン役は大富豪で狩りが趣味な社長なのだが、常に権力を振りかざしてイバリ散らす嫌なやつ。
60代くらいのかなりお爺ちゃんに見えるのに、何故か劇中女にモテモテなのも納得がいかない。
そして探検隊に唯一女性として同行するフランキー役のおばちゃんも変で
出発前は探検隊に同行するのをマステンお爺ちゃんに断られたため、色仕掛けでベッドインし同行を許可させるが
謎の土地で何か月も暮らすようになると、若い他の男に浮気。
しかし最後脱出できるようになると、またお爺ちゃんの方にフラフラと行くと言う無節操さが意味不明だ。
そして肝心の恐竜だが、メインとなるのはティラノサウルスだ。
このティラノがやたらに好戦的な上に、他の映画に比べて知能も高く設定されている風。
割と早い段階から登場し、ずっと人間たちを襲ってくれるが、造形はそこまで良くはない。
どちらかと言うと当時日本の特撮ドラマに出てきたような怪獣に雰囲気が近い。
それなのに鳴き声の一部がゴジラの声を流用しているもんだから、軽く混乱はする。
でも出し惜しみせずずっと出ずっぱりなところは嬉しいので、怪獣映画ファンとしては十分満足できるだろう。
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恐竜・怪鳥の伝説

2024年06月13日 20時05分22秒 | 特撮

「恐竜・怪鳥の伝説」
1977年 日本 92分
■監督:
 倉田準二
■出演:
 渡瀬恒彦
 沢野火子
 林彰太郎
 野口貴史

●あらすじ
日本全土を震度100で突き上げる驚異の大パニック巨編!
プレシオザウルスVSランホリンクス!
神秘の富士五湖に潜む前世紀の謎!
1977年夏。
神秘のベールに包まれた富士の青木ヶ原樹海で事件は起こった。
やがて巻き起こる異変の数々…。
化石収集家・芦沢節(渡瀬恒彦)が見たものは果たして何か?
雄大な富士を舞台に展開するミステリアスアドベンチャー。
パニック映画ブームに沸く70年代に空前の巨費と時間をかけ、
世界市場をターゲットに製作した神秘と驚異の特撮巨編
「恐竜・怪鳥の伝説」、ここに大公開!(昭和52年4月公開)
(東映ビデオより)

★感想など
この映画はヒドイ!
どれくらいヒドイかと言うと
今まで観た邦画の特撮・怪獣映画で一番ヒドイ出来だ!
まずこの映画については、子供の頃に読んだ本にボロクソに書かれていたのが気になってたんだよね。
その本の冒頭には、以下のように書かれていた。

昭和五二年、米映画「ジョーズ」の大ヒットに便乗して「恐竜・怪鳥の伝説」が登場する。
東映のゴールデン・ウィーク超大作は制作費七億五千万を投入した大失敗作映画であった。
この映画が興行的にも作品的にも失敗した原因はいろいろ考えられるだろう。
特撮の貧弱さ、主人公ともいうべき恐竜の造形の悪さ、
「ジョーズ」を悪い意味で真似たストーリーのまずさ等々、数え上げればきりがない。
しかし、何にもましてこの映画を失敗させた原因は実はその演出の稚拙さにあったと言える。

とまあ、紹介文の最初からこの有様。ボロクソである。
褒めるところなぞ一つも無いと言った感じであったが、この紹介文で決定的だったのは、
以下の恐竜たちについての文章であった。

物語も半ばをすぎた頃やっと恐竜が画面に現れるのだが、これが前半の演出に輪をかけてひどい出来なのである。
首長竜の首が生物というよりも神の筒を折ったようにペコッとへこんで曲がるところなど
特撮映像としては最悪である。
怪鳥の方はまったくグライダーが飛んでいるという感じで、これで一体どこに七億五千万をかけているのだろう。
クライマックスの両者の対決はもう見なくても大体わかると言うものだ。

恐竜の描写については、さらにボロクソに書かれていたりする。
だが逆にここまで書かれると、一体どこまでヒドイのかこの目で確認したくなるのも世の常。
そう思って大人になってから観たハズだが、あまり記憶に残っていない。
中古でVHSを買ったくらいなのに。
だがあんまり面白いとは感じなかった程度の事は覚えているが、今回はなんだか面白いんじゃないかと
何かよからぬ期待をして久々に鑑賞してみたのだが
まさかここまでこちらの予想を大きく超えてヒドイとは!
まあ恐竜については、上記の通りだった。
1976年版の「キングコング」ばりに、等身大の恐竜を作って俳優たちとの撮影を合成無しでやりたかったんだろうが
如何せん特撮技術には弱い東映の弱点が出ている。
しかしそれ以外にヒドイのが演出で、全体的に抑揚がない感じで、観ていて何度も眠りに落ちそうになった。
話自体はシンプルなはずなのに、何故か話が全然頭に入ってこない。
まあ脚本も割とヒドくて、細かな整合性は全然取れていないし、何よりヒドイのがキャラクターの喋り方とか
性格が途中でガラっと変わってしまう事だ。しかも何でそうなったのかの説明は一切ない。
これだけでも頭痛が痛いのに、
絶望的にヒドイのが音楽だ!
音楽担当がジャズの人かどうか知らんが、恐竜が登場して人を襲うシーンなのに、のんきにジャズ。
これ程気の抜けたシーンを見た事がない!
それ以外のドラマパートでも、緊迫したシーンとかでも、当時の二時間ドラマみたいなのんきな音楽を流しやがる。
おまけにオープニングでは、全く意味不明の歌詞な「遠い血の伝説」と言う歌も流すし。
もうとにかく、音楽が場面に何一つあっていない。
音楽があっているシーンが一つもない。
この辺が観ていて苦痛な、最大なポイントかも。
とにかくこの映画は絶対に観ない方が良いだろう。
長年持っていたVHSも、今度ゴミの日に処分しよう。
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