レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

H.G.ウェルズのSF月世界探検

2025年02月26日 15時43分12秒 | 特撮

「H.G.ウェルズのSF月世界探検」
原題:FIRST MEN IN THE MOON
1964年 イギリス 103分
■監督:
 ネイザン・ジュラン
■出演:
 エドワード・ジャッド
 マーサ・ハイヤー
 ライオネル・ジェフリーズ
 マイルズ・メイルソン
 ピーター・フィンチ

●あらすじ
ネイザン・ジュラン監督によるSFアドベンチャー。
1964年、国連の宇宙飛行士が月面着陸。
しかしそこで彼らが目にしたのは1899年と記した土地権利書とイギリス国旗だった。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
特撮レイ・ハリーハウゼンの作品で、まだ観た事なかった一本。
監督が「シンバッド七回目の航海」と同じネイザン・ジュランだからか
全体的にSFと言うよりも、ファンタジーぽい雰囲気の絵柄や構図で話が進んでいく。
これに加えて主役の博士が好奇心いっぱいで、色んなことにわくわくしながら一時も落ち着かない
明るいキャラクターなのもあり、まるでディズニーのようなおとぎ話みたいな映画で非常に楽しい。
巻き込まれたのか、突っ込んだのかはさておき隣人の恋人同士の二人も個性的。
男の方は月に行くと以外や頼れる存在になり、まるでシンドバッド船長のような活躍を見せる一方
その恋人役の女性は、男のロマンを全く理解しない現実主義者として描かれていて
この物語の中では、余計な事しかしないトラブルメーカーのように扱われている。
だが舞台となるセットの雰囲気が素晴らしく、地球では博士の研究室。
そして月の描写も探検ムード満載なうえに、プラスしてSEマインドも取り入れている中々の出来栄え。
人類が初めて月面着陸したら、すでに1899年には先客がいたという設定も楽しい。
これぞ大人の娯楽作といった作品であろう。
ハリーハウゼンに外れなし!
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失われた世界

2025年02月18日 20時39分20秒 | 特撮

「失われた世界」
原題:TWO LOST WORLDS
1950年 アメリカ 61分
■監督:
 ノーマン・ドーン
■出演:
 ローラ・エリオット
 ジム・アーネス
 ビル・ケネディ
 グロリア・ペトロフ

●あらすじ
1830年、ハミルトン・クイーン号の処女航海が始まった。
しかし船は度重なる海賊の襲撃を受けてしまい、
逃げ惑う航海士カーク・ハミルトンと婚約者のエレーン達は、無人島にたどり着く。
そこは恐竜が生存し暴れ回る、太古の島だった!
(Amazonより)

★感想など
前に自分自身鑑賞最後となるトカゲ特撮の作品「ザ・ロスト・ワールド/失われた世界」が観たくて
DVDを買おうとアマゾンを検索しているときに、本作のことそ知った。
最初は「ロスト・ワールド」二枚組とあり、一枚はオリジナルの1925年版。
まあオリジナルはすでに持っているのだが、オリジナルとリメイク版の2パックなら悪くないかなと思っていた。
だが説明とかを見ると、どうにも自分が観たかった「ザ・ロスト・ワールド/失われた世界」とは違う気がする。
最初にそう思ったのが制作年度で、本作は1950年と記載があった。
ここで違和感。確か「ザ・ロスト・ワールド/失われた世界」は1960年代だった気がする。
そう思って色々見ていたら、ふと気づいてしまった。
原題が違うぞ!
リメイク版の「ザ・ロスト・ワールド/失われた世界」の原題は、”THE LOST WORLD”
一方、本作の原題は”TWO LOST WORLDS”
これ、ぱっと見じゃあ気付かないよねえ。
でもまあ本作の方もトカゲ特撮のようだし、気になって観てみました。
肝心のトカゲ特撮部分は、かなり後の方まで出てこないのだが、
「紀元前百万年」(1940)のフィルムを流用しているので、迫力は結構ある。
ドラマ部分の方も前半は大分カッタルイが、中盤のクライマックスとなる海賊と船の上で戦うシーンは
スタントがかなりヤバイことになっていると言うか、安全面についての配慮がかなり足りていないので
逆に変な迫力があるので、そこも含めて、割と拾い物の一本だった。
ただ映画としては、1925年に作られている「ロスト・ワールド」の方が、遥かに面白いけどね。
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金星人地球を征服

2025年02月17日 20時54分05秒 | 特撮

「金星人地球を征服」
原題:It Conquered the World
1956年 アメリカ 71分
■監督:
 ロジャー・コーマン
■出演:
 ピーター・グレイヴス
 リー・ヴァン・クリーフ
 ビヴァリー・ガーランド

●あらすじ
トム・アンダーソン博士(リー・ヴァン・クリーフ)は、特殊な無線装置を開発し、
ゾンターと名乗る金星人との交信に成功した。
博士は彼らの優れた技術で平和を実現するため、金星人を呼び寄せてしまう。
だが、金星人はコウモリに似たマインドコントロール装置によって人類を洗脳し、
征服することを企んでいたのだ。
博士の友人のネルソン博士(ピーター・グレイブス)はそのことに気付くが、
彼の妻ジョーンは既に金星人に洗脳されていた。
ネルソン博士は妻をやむなく射殺すると、アンダーソン博士と共に金星人が潜む洞窟に突入する。
(Wikipediaより)

★感想など
”金星ガニ”で有名な本作。いつかは観てみたいと思っていたんだよねえ。
そうしたら色々とビックリ。
まず監督自身がロジャー・コーマン。
さらに主要な役でリー・ヴァン・クリーフまで!
レレレ的には超豪華な布陣によって作られている作品。
肝心の金星ガニ自体も登場シーンは少ないが、出てきた時のインパクトには物凄いものがあり
特撮ファンを自認している方には、是非観ることをオススメする!
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ザ・ロスト・ワールド/失われた世界

2025年02月04日 22時35分12秒 | 特撮

「ザ・ロスト・ワールド/失われた世界」
原題:THE LOST WORLD
1960年 アメリカ 110分
■監督:
 アーウィン・アレン
■出演:
 クロード・レインズ
 マイケル・レニー
 ジル・セント・ジョン
 デヴィッド・ヘディソン
 フェルナンド・ラマス
 リチャード・ヘイドン

●あらすじ
探検旅行から帰った動物学者のチャレンジャー教授は、
動物学会でアマゾン川上流付近に生きた恐竜が生息している“失われた世界”が存在すると発表。
その存在を確かめるために集まった冒険家や記者らと共に教授は“失われた世界”へと旅立つ。
現地に到着した彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する世界だった。
そこでは、絶滅したはずの恐竜が生息していたのだ――。
ある日、彼らは行方不明になっている探険家ホワイトの日記を草むらで発見。
日記には彼を襲った災難について書かれていて・・・。
(20th Century Studios JPより)

★感想など
1925年にウィリス・H・オブライエンの特撮によって映画化された、
コナン・ドイルの原作二度目の映画化。
こちらはオブライエンのストップモーション特撮と違って、かの有名なトカゲ特撮映画である。
さてトカゲ特撮映画は、以下の四本を観ておけばほぼ網羅できるようなので、これでコンプリートである。

「紀元前百万年」(1940)
「大蜥蜴の怪」(1959)
「地底探検」(1959)
「ザ・ロスト・ワールド/失われた世界」(1960)

やはり一番最後に作られたトカゲ特撮の大物であるため、トカゲさんたちも中々の恐竜っぷりであった。
トカゲもワニも恐竜みたいな背びれとか角を付けられると、割とそれっぽくなる。
その二匹の戦いは凄まじかったなあ。
「紀元前百万年」よりもトカゲの方が好戦的で、ワニに首とか胴体とか咬まれていてもお構いなしに咬み付き返すのだ。
この対決は今まで見てきた中で最高峰のバトルであったが、本作自体は別にトカゲ特撮を売りにしているわけではない。
それよりもむしろ秘境冒険物としての映画化と言った方が、より趣が近いだろう。
そしてその試みは間違っていなくて、実際冒険映画として結構面白く作られている。
この頃の時代に作られた映画って、まだ映画が娯楽の王様と言った感じなので、観ていてワクワクするような気持ちになる映画が多い。
なのでこういった冒険物は、この時代の空気にジャンルとしてピッタリはまる印象がある。
だが同時にのんびりとした吞気さも併せ持っていて、恐竜がいるかも知れない秘境で野営しているのに
現地のガイドがギターを弾いて歌ったりするのには、緊張感が無さ過ぎだろと突っ込んでしまったね。
この秘境の危険さを一番知っている枠柄なのにねえ。
でもまあそんな点も含めて、この映画の娯楽性を楽しむのが一番である。
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恐竜とミッシングリンク

2025年01月28日 19時46分34秒 | 特撮

「恐竜とミッシングリンク」
原題:THE DINOSAUR AND THE MISSINGLINK
1916年 アメリカ 6分
■監督:
 ウィリス・H・オブライエン

●あらすじ
原始人と猿、それに恐竜との日常をストップモーションにて制作された
「キング・コング」のウィリス・H・オブライエンの処女作。

★感想など
あのウィリス・H・オブライエンが自主製作したフィルムで
この作品が映画会社の人の目に止まって、後の躍進に繋がったと言う始まりの作品。
1916年と言う頃に、これだけの内容のものを作っている事にまず驚く。
いや、その前に粘土の人形からこういった特撮を作れる事を発見した事の方が驚きだな。
そう考えるとウィリス・H・オブライエンって、弟子のレイ・ハリーハウゼンより天才なのかも?
世界で最初となる映画に登場する恐竜が首長竜なのは、この時代の特徴なのかな?
とにかく歴史的に価値のある作品。
そこに価値を見出す事が出来る人なら必見の作品である。
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