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レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

オーメン

2025年03月11日 21時04分11秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「オーメン」
原題:THE OMEN
1976年 アメリカ 111分
■監督:
 リチャード・ドナー
■出演:
 グレゴリー・ペック
 リー・レミック
 デヴィッド・ワーナー
 ハーヴェイ・スティーヴンス
 ビリー・ホワイトロー

●あらすじ
6月6日6時に産まれた悪魔の子ダミアンと彼の正体を探る父。
適度に配分された殺人シーンとアンチ・クライストのテーマによって
「エクソシスト」に次ぐ大作ホラーとして大ヒット。
不気味なテーマ曲“アヴェ・サンターニ”などJ・ゴールドスミスの音楽はアカデミー賞に輝いた。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
「エクソシスト」と並ぶ、オカルト映画の名シリーズとして有名な作品。
ちゃんと観たのは初めてだったのだが、抜群に面白かった。
まず1970年代のオカルト映画って、音楽とか雰囲気とか含めて一言で言うと、”不穏”
とにかくずっと不穏なムードのまま、最初から最後まで進んでいく。
重たい空気感の世界と怪しい内容を、グレゴリー・ペックの演技により嘘くさく感じさせない。
さらにこの当時としては、かなりのショッキングな残酷描写の数々にも驚かされる。
有名なガラスによる首ちょんぱシーンは当然だが、冒頭の乳母の首つりシーンもかなりショッキングだ。
そしてラストのダミアンの、あの不敵な笑顔!
ラストで何故ダミアンが大統領の子供になっているのかも含めて、続編が凄く気になる!
これは近いうちに観てしまうな。
なお「エクソシスト」はこれからも観ないと思います。
何故かと言うと、「エクソシスト」は怖くて観れないんだよね!
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ドラゴンVS7人の吸血鬼

2025年02月14日 20時42分57秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「ドラゴンVS7人の吸血鬼」
原題:七屍金/THE LEGEND OF THE 7 GOLDEN VAMPIRES
1974年 イギリス/香港 90分
■監督:
 ロイ・ウォード・ベイカー
■出演:
 ピーター・カッシング
 ロビン・スチュワート
 ジュリー・エーゲ
 施思(シー・シー)
 姜大衛(デビッド・チャン)
 劉家榮(ラウ・カーウィン)

●あらすじ
1804年、トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵の元を中国から来訪した怪僧のカーが訪れた。
カーは衰退していた中国の吸血鬼達の復活の助力をドラキュラに求めた。
ドラキュラはカーに憑依して中国の山村に渡り、伝説の吸血鬼達の復活に着手した。
100年後の1904年、吸血鬼研究の権威ヴァン・ヘルシング教授は重慶の大学を訪れ、
中国の吸血鬼についての講義を行っていたが、多くの聴講生はその存在を信じなかった。
そのヘルシングを若者シ・チンが訪ねる。
チンの故郷の村は復活した吸血鬼達の脅威にさらされていた。
ヘルシングはチンの望みに応え、カンフーの達人であるチンとその兄弟達と共に、
息子のレイランド、旅のスポンサーを買ってでた富豪の未亡人ヴァネッサを伴い、吸血鬼退治に向かう。
(Wikipediaより)

★感想など
イギリスの名門ハマー・プロが制作していたドラキュラシリーズ。
それの最終作となる第9作目に辺り、香港のショウ・ブラザーズとの合作と相成った。
珍しい組み合わせだが、これは当時はもうすでにドラキュラシリーズも衰退していたのと
ブルース・リーによって世界中に香港功夫映画ブームが巻き起こっていたため
こんな珍しい組み合わせの映画になったらしい。
実際不思議な感じで、ロケ地は全て香港のため、まるでキョンシー映画を観ているかのように錯覚する。
(まあキョンシーは中国版吸血鬼と言われているから、あながち間違いではないのだが)
そのいつものキョンシー映画の世界観に、ピーター・カッシングがヴァン・ヘルシング教授として存在している。
これがまた演技が堂々としているもんだから、違和感よりも格好良さの方が勝っていて実にイイんだわ。
そこに吸血鬼と言うよりかはゾンビと言った方が良いような敵と、姜大衛(デビッド・チャン)たちが功夫を繰り広げる。
画面にピーター・カッシングはいるけど、内容は香港映画。
これがまた実に魅力的な作品だ。
吸血鬼たちが倒された時に、全身がしぼんでいく特撮も楽しいし、これは良い映画。
流石ドラゴンブームに沸いた、1970年代の日本で劇場公開されただけの事はある。
たまにはこういった異色作もアリかも。
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復讐の不死者

2024年12月05日 22時03分02秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「復讐の不死者」
原題:INDESTRUCTIBLE MAN
1956年 アメリカ 70分
■監督:
 ジャック・ポレックスフェン
■出演:
 ロン・チェイニー・Jr
 マックス・ショウォルター
 マリアン・カー
 ロス・エリオット

●あらすじ
科学実験によって偶然にも不死身の超人として生き返った死刑囚が、
自分を陥れた男達に対して復讐を企てる。
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
最近はすっかり昔の映画にハマっているようです。
古い映画って上映時間が短いからとにかくテンポが良いし、何か世界中がみんな善人に見えるから
演技もそもそも人間同士の関係性も、今の時代より優しい感じがするのが
画面を通していても、こちらに伝わってくるような気がして、観ていてとても心地が良いのだ。
この映画も悪い奴が、より悪い奴にはめられて捕まり死刑になるのだが
謎の実験によってこの世に蘇り、ついでに超人的な力も身に着けたので、
自分を裏切った悪党どもを成敗しに行くと言う物語。
良く考えたら、悪党対悪党の話なのだが、それでもどこか普通のサスペンス映画風に見えたりもする。
まあ主演のロン・チェイニー・Jrは、リアル感のあるおっさんなのだが
元々は怪奇映画のモンスターを沢山演じてきているだけに、今回は素顔で挑戦といったところで
当時としては頑張ったであろう、ショック映像で人を殺し映画を盛り上げてくれる。
時間的にもさらっと観る事ができるので、興味がある場合は空き時間などにチェックしてみてもいいかも。
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怪奇!二つの顔の男

2024年12月04日 22時13分33秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「怪奇!二つの顔の男」
原題:I, MONSTER
1971年 イギリス 80分
■監督:
 スティーヴン・ウィークス
■出演:
 クリストファー・リー
 ピーター・カッシング
 マイク・レイブン

●あらすじ
伝説の怪奇俳優、クリストファー・リーとピーター・カッシングが共演した
アミカス・フィルム版『ジキル博士とハイド氏』。
精神科医のマーロウ博士は発明した新薬を自らの体を使って実験する。
しかしその結果、博士は邪悪なモンスターの化身となり…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
イギリスのホラーと言えばハマー・プロが名門だが、本作を制作したアミカス社も割と有名らしい。
そして本作はそのアミカスの代表作なのかな?
名優クリストファー・リーが一人二役を演じているが、特殊メイクに頼るのではなく
自身の演技力で二役を演じ分けているのはお見事。
ストーリーのベースは「ジキル博士とハイド氏」だろうが
本作では覚せい剤などの、違法薬物によって身を持ち崩す男の話とも置き換え可能なのが興味深い。
背景も大部分はセット撮影かもしれないが、ガス灯時代の雰囲気を見事に再現している辺りは
まるで「シャーロック・ホームズ」のような世界観で、非常に雰囲気が良い。
まさにタイトルにある通り、怪奇ムードたっぷりな本作は、探偵小説好きな人にはピッタリと言えるであろう。
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地獄(1999)

2024年08月25日 14時15分20秒 | 怪奇/スリラー/幻想

「地獄(1999)」
1999年 日本 101分
■監督:
 石井輝男
■出演:
 佐藤美樹
 前田通子
 平松豊
 薩摩剣八郎
 丹波哲郎

●あらすじ
中川信夫監督「地獄」を、神代辰巳監督以来2度目のリメイク。
前2作がフィクションだったのに対し、本作は、連続幼女誘拐殺害事件、オウム事件、毒入りカレー事件等々、
実際に平成日本を震撼させた事件を生々しく再現し、事件を引き起こした犯罪者たちを地獄で裁くという戦慄の問題作。
人生に思い悩む少女リカは、公園で出会った老婆によって、地獄へ連れていかれる。
そこでリカが見たものは、現世で大罪を犯した亡者たちが閻魔大王の裁きによって、
鬼たちに地獄の責めを受ける阿鼻叫喚の修羅場であった。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
何故か20年周期くらいで作られている地獄映画。
ラストとなる三本目は、監督が問題児石井輝男だけに、これまた大変な問題作となっていた。
まず肝心要の地獄描写は全然薄い。
過去二作とは比べ物にならない。
と言うかほとんどオマケみたいなもので、この映画はほとんどオウムの再現ドラマみたいな様相である。
そこに監督が石井輝男なので、無駄に女性の裸が出てくる。
恐らくこの映画に出ている30代くらいまでの女性は、ほぼ全員裸になっているんじゃないかな。
何せ主人公であるリカ役の佐藤美樹ですら、オウムの教祖に強姦されそうになるシーンがあるだけでなく
ラストに至っては、30人くらいの女性たちの主導者になるのだが
全員がオウムの服ならぬ下着までを脱ぎ棄てて、全裸で太陽に向かって両手を上下する謎の一体感で映画が終了するからね。
ちなみにこの両手を上下する謎の動きは、「ベスト・キッド2」でダニエルさんが沖縄で金を掛けて氷を割らされるシーンあるじゃん。
あの直前に精神統一するためにやってた動きあるじゃん。
ほとんどアレだと思ってもらえればOK!
さてそんな無茶苦茶な中に、さらにカオス要素を足すのが丹波哲郎で
最強剣士の役らしいのだが、これが三途の川で出てくる鬼たちをなぎ倒すわけわからない展開。
何でもこの役は、石井輝男監督の過去作で丹波哲郎が演じた役と同じらしいのだが
ちょっと未見なので元ネタが分からなかった。
まあ本作は地獄映画の要素はちょっと薄いと思うけど、まあ気になる人がいたら。
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